向日葵の浴衣着てる秋山さん。

秋山さん、写真撮ろう。…もう結構回ってそうだけど、何処が良かった?(しじら織りのベージュ色の浴衣に紺色の帯、珍しく控えめにクルクルセットした髪は文化祭仕様というよりは浴衣仕様。慣れなかった和装も時間経過とともに体に馴染んだ。つい数分前に輪投げの当番を終えた身は、ちょうど入れ違いでシフトに入った彼女へ歩み寄って一言。お伺いでない口吻は、いつ混み出すか分からぬ状況鑑みたものであれ、意思表示でもあった。)それ、この間言ってたのだよね。…聞く前はさ、秋山さんは何となく、ピンクとか黄色とか、明るい色着そうだなって思ってたんだけど、似合うね。向日葵。(聞き及んでいた紺色に咲く向日葵の鮮やかさを前にすれば、率直な感想がまろび出るも、口に出してからもっと相応しい言葉があると気付くから口はそのまま半開き。意識するから言い淀みがちと自覚するくせ間を置いて)…可愛い。 の方が、秋山さんは嬉しい?(誰に聞かれるとも分からぬ教室の一角であるから、言い切れぬ羞恥が疑問符をくっつけた。二人並んで写真撮影叶えば、徐々に再び人が増え出した室内見遣って、「そろそろ着替えてくるね」とは前置きで)秋山さんの当番、終わる頃に来るから、終わったら一緒に回らない?(過日の一緒に回れたらいいねの言葉に一ミリの疑問も抱かなかったから、あっさりそうだねと返したのは社交辞令でもその場凌ぎでもない。数時間後の約束叶ったなら、話題の共有と同行の選択肢を残さんと、既に彼女が巡った模擬店へと爪先が向いた。)
奈尾秀実〆 09/16 (Wed) 08:56 No.838
はい!外で売ってる包み焼きピザが美味しくて、なんかせんとくん居たけど先輩かなウケた。5組のポテトもホッカホカのほっくほく。奈尾の髪、いつもと違うね?ううん、新鮮だなあって。(暗色の紺地にある向日葵に惹かれたのは半月程前。髪型こそ変わり映えしないものの、文化祭で浴衣という初体験に朝から心地は上々大忙し。大いに楽しんだ午前を経て教室に戻った軽い足取りは、彼の姿を目の前に捉えるなりもう一歩と距離を縮めたのはまじまじ見ようと。取っ払った配慮は嬉しい限りであるから迷いない二文字とおススメを返す目線は定まらないまま、ひとまず動く口元を見遣って、お礼のあの字作っても音として出たのは小さな笑い。)言い切ってくれたらもっと嬉しかったのになあ。ありがと、似合うでもすっごい嬉しい。それで、うちの理想を叶えようとしてくれるのがいっちばん嬉しいかな。総じて嬉しいみたい。(惜しさに欲しがりを返しすぐ心境を残すことなく曝した結果、本心でもあんまりの傾き具合に頬を掻きながら他人事の口振りとなった。そうして二人で納まる構図はピースで上手に笑えただろう。去る直前の言葉に頷いた後、そうあれと零した口を忘れた訳でないのに瞬いた。こんな風にちゃんと形としてくれる人だってことを、よく知っている。すぐさま二度目の首肯は大きく深く。)回ろ。回りたい。奈尾の浴衣姿見られて良かった、素敵だね。行ってらっしゃい!(そうして彼の背中に手を振って見送るが、まあ暇な時間もあれば片手で彼に宛てたメッセージは『タキシードは浴衣の反対言葉』)
秋山紘〆 09/19 (Sat) 02:14 No.893
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