北村は水族館で魚見ておいしそうと思うタイプなのかな

(店番交代まで間もなくの頃合い、フランク用のケチャップ尽きる事件が起きれば丁度暇を持て余していたのが運の尽き。コンビニまで買い出しへ向く羽目になったなら未だ残暑感じる太陽が照り付けじりと汗を滲ませるから、ビニール引っ提げ戻った頃には灰掛かった紺地に縦縞絣生地の浴衣が少々崩れ気味。ケチャップ託せれば額の汗を拭いつつ)おまたせ…。でも待って、アンタより俺の方が今体力ないかも…。もーちょっと休憩。(襟元を正しえんじの帯をきゅ、と締め直せば直った?と確認。パタパタと手で顔に風を送る傍ら、もし知らぬなら事の経緯を伝えてから)そーいえば、ラブリースマイル出てたけど刺身はないみたいだよ。がっかりされる前に言っとくね。金魚すくいは得意なの?(急くようなラインにそういえばを思い出した保険を一つ掛けてから、ある程度熱引いた身体に手パタをやめて、本日二度目のおまたせ告げれば目的地へ雑談引き連れ歩き出さんと。)
高橋凌 09/11 (Fri) 00:41 No.727
(時計の針と彼を何往復か見遣りそろそろかと立ち上がりかけた体が、ハプニングに見舞われ教室を出て行く後姿を見送り再び腰を下ろしてから暫く。二度目の起立は労いと不運さに対する苦笑いと共に)お疲れ様。ついてないわね。暑かったでしょ、外。(風を送る縁日宣伝用の手作り団扇を一度帯に挟めば、襟元を掴んでよれを直し身嗜みを整える手伝いを少し。直った?に、ここぞとばかりに浮かべたOKサイン付きのラブリースマイルは相変わらず絵文字準拠の笑顔だから、また恐怖心を煽ってしまうだろうか。)いや別に『お刺身楽しみ♡』の顔じゃないのよあれは。舟盛りはいつか高橋がご馳走してくれるんでしょ?(いつか断られた話を態と掘り返しながら共に教室を出よう。「金魚すくいは実はわりとね。 あ、そうだ。」歩きながらふと思い出したように傍らを見れば)ねえ、似合ってるでしょ?(長い袖を指先でつまんで広げて見せ、灰色の混ざった薄い紫地に白い椿の花が描かれた浴衣のお披露目。薄化粧とローシニヨンは、仮初デートを楽しんだ元彼ならば多少馴染みもあろうか。)あとこれ、改めて言うのもあれだけど。誘ってくれて嬉しかったわ。(主語の抜けた台詞は隣ではなく進行方向を見ながら)高橋と撮影の打ち上げみたいなのしたかったし。ちょっと悩んでたのよね。私ばっかり盛り上がっててもな〜…みたいな。
北村伊鶴 09/13 (Sun) 03:06 No.774
(襟直しの助力受ければ自然顎も視線も上向きに。ラブリースマイルでのOKサインには尚も眉寄せる失礼っぷりだが礼はきちんと述べたのち) それも込みかなって思ったから一応。ええ⋯ラインもーちょっと思い出して。まあ、安いやつならいつかね。誕生日とかに。(態とらしい返答のすり替えにも「俺も誕生日なにか奢ってもらおうかな」とそういえば誕生日の近い者同士の条件付け足せば誘いに乗じてみよう。期待してるよと金魚すくいする姿想像すれば必死そうで口内で笑い留めたもの、艶やかな袖広げ断定で問う彼女らしさについ笑声は空気を揺らす。)うん、やっぱり予想通り似合ってるよ。和美人って感じ。…あ、でも白地って予想してたから、そーいう意味では予想通りじゃなかったかな。(髪型見た時から過日のワンピースのイメージが未だ残る予想だったのかと今更感じつつ、けれど先程と反するよう交わらない視線で吐露される気持ちに、どんな風采かと横を眺める視線は一歩通行な分遠慮なく)俺たちの仲に自信ないの?(濁された言葉尻に、いつかの言葉をそっくりそのまま返す瞳は揶揄が滲んで「自分で俺にあんなに言ってたのに」変な矛盾を抑え切れぬ笑みは隠しもしない。)打ち上げというか、俺も普通にアンタと遊んでみたかったんだよね。同じ気持ちってことでしょ。(変な所でネガティブはもしかしたらお互い様との所感抱いたところで目的の教室へ)釣りからする?(教室を半分使った大掛かりなマグネット魚釣り、柵前に座り中覗けば海模した青シートの上に紙の魚がうじゃうじゃと。)
高橋凌 09/14 (Mon) 13:23 No.794
誕生日!?終わったばっかりじゃない。遠…いし、来年までちゃんと覚えてるのかね……(クラス替えで離れ離れになればそれこそ部活や委員会で被らない限り縁遠くなってしまいそうだから。落ちる語尾は少し残念そうにも。それも欲しかった言葉を最短距離で貰えれば再び上げた顔には満足そうに笑みを湛えて)ありがと!気合を入れてきた甲斐があったわ。(よし、と素直に片手拳を握って喜ぶ姿は所謂和美人にはあまり当て嵌まらないかも知れないが。「白と悩んだの。でもそれならこっちにしてよかった。」両の口角が上がり膨らむ頬は喜色に。それもいつかの言葉をそっくりそのまま打ち返される形で諭されたところで、嬉しさに膨らんでいた頬は不満色に塗り直され)……、ムカつく〜。(尖った唇から溢れた一言はされど少なからず笑いも混じるから図星であることは明白。)……あんたとは顔合わせて話すと何もかもバレる気がして、油断も隙もないわ。文字だけでもギリギリなのに。(過日の遣り取りを思い返したところでずっと感じていた視線に応えるように顔を向ければ、眼鏡に手を伸ばしながら「取ったら見えなくなる?」と尋ねた。避けられない限りはそのまま取り上げてやる心算だが果たして。)お!いいわね。これって景品とかあるのかしら。(並んでしゃがめば、早速手渡されたマグネット付きの釣竿を垂らしてあっちへゆらゆらこっちへやらゆら。溢れた呟きは無意識にて。)楽しかったな…
北村伊鶴 09/16 (Wed) 01:22 No.832
高校生の俺に船盛なんて高いもの誕生日以外で奢らせよーとしないでよ。(冗句染みたやりとりだったからすっかり受容されると思っていた提案に異を唱えられれば苦笑零したけれど、落胆する口吻を図りかねたなら言い淀む唇が言葉を探しあぐねたのち「……船盛が残念…?」と確認の一手は探るように小さい。男前なよしが響けば相変わらずのらしさに美人が台無し、と茶化した。)ええ…理不尽だな、俺はバカまで言われたのに。(発す口吻が釣られるよう笑い交じりであれば本気の非難でないことは伝わろう。)あの時言ったでしょ、アンタが楽しかったらたぶん俺も楽しいし、逆もだって。だからわかっただけだよ。あの日以外のことはそんな万能人間じゃないし言ってくれないとわかんないよ。…あ、でもさっきのは照れてた、かな?(漸く交わった視線に、不正解でも此方にダメージなければそんな指摘も口許緩ませ堂々と。伸ばされた手に身じろいだのも一瞬「うん、ぼやけるけど…」特に抵抗なく眼鏡を彼女へ預けたなら見遣る瞳は細く眉根には皺が刻まれる。「眼鏡かけてても心読めないよ」潔白を口にし返しての右手を差し出して。)鯛を釣った人にのみ景品だって。めでたい、ってこと…?(自分で言ったギャグが寒くて笑えた。ヒットした竿上げれば「イカだ」と隣へ置く傍ら、か細い呟きが鼓膜を揺らすから黒髪へ移した視線は疑問めいて)? …店番が?(過去形であれば今でないことは明白。直近の出来事で最もそれらしいこと口にすれば覗き込むように。)
高橋凌 09/17 (Thu) 17:33 No.860
……あ、そっか。(彼の言葉に気付かされた事実はあまりに浅い。落ちていた顔を上げれば)なぜか来年の誕生日までもう会えないって突き放された気になってたわ。そんなことないじゃない。ごめんごめん、またどこか散歩しましょ。ただ一緒に帰るでもいいわ。…そっかそっか。ふふ。(舟盛に囚われていた頭がすっきり晴れればからりと笑った。その上で「来年の誕生日は舟盛ね。」言質取ったり。これは確定事項。)よくよく考えてみるとそれ、俺とアンタは一心同体だって言ってるみたいね。 あのね、言っとくけど普段はそう簡単に照れないんだから私は。味占めるんじゃないわよ、元カレ。(眼鏡を奪い取り、視界不明瞭な彼の眉間の皺を遠慮無くつついてやった。差し出された右手には眼鏡ではなくお手。束の間の戯れに笑いつつ、最終的には返却するとして)めでたい………(呼応するように呟く顔は深刻。気を抜きすぎたらしい口唇がそのまま更に脳を通さず零した一言が拾われた事に気付いたのは、彼の疑問符が耳に届いたから。)店番……?あ、あー…夏休みがね。(しゃがんだまま、傍から覗き込んできた目と目が合えば)いや店番なわけないでしょ。…何というか、高橋がこの後速攻で彼女つくったら地味に凹みそう。あと一週間くらいは独りでいなさいよ。それ以降はいいから。(守る必要のない勝手な願いと共に、よっと釣り上げた磁石の先にはエビ。)……たいを、つりたい。
北村伊鶴 09/19 (Sat) 02:03 No.892
(真意が見えず戸惑った質問に彼女の唇からあっけらかんと零れる胸中はまさかで、会いたいよと笑う唇がけれど直ぐによかったと安堵の呼気吐いて)舟盛りありきでしか俺に会いたくないのかと思って流石に自信なくしそーだったよ。財布?ってさ。じゃあ帰る時に道草散歩がいーかな。(多少のチクリは許してほしいところだが誤解解ければ釣られるよう笑んでじゃあと提案を。今となってはそんな確定事項朝飯前だけど「俺の誕生日が先なの知ってる?」はカウンター。)⋯⋯そんな恥ずかしいことは言ってない⋯。(僅か含羞差す顔ばせを隠そうと俯くもすぐ笑声が飛ぶ先は彼女の元で)そーなんだ。じゃああの日が特別だったのかな、残念。(言葉と裏腹に大して残念がらぬ口振りはあの日紐解けた特別を見れたならそれはそれで思えたからで、眼鏡を取り上げられた束の間の戯れに興じれば「北村犬は手懐けるの大変そーだよね」とお手を下から柔く捕まえた。)ちょっとその顔やめてよ⋯恥ずかしいな⋯。(隣へジト目向ける傍ら、やはり何でも分かるエスパーになるには程遠かったらしい、楽しいの主語がおざなりに発されたならああと納得の色落とすもそれに繋がっているか分からぬどっちつかずの話題に交わった双眸が瞬いて)……どーしたの急に。あと1週間でも速攻感はすごいけど……凹むのは元カノだからかな、それともアンタとして?(エビ釣れる様を横目に真意を覗こうと問いかけるも、その間にどーしたのと感じた言葉を噛み砕いて落とし込んでみれば「…ああ…でも、うん…、なんかわかるな」言われて気付く独語染みた納得は第二派を投じんとちゃちな海へと視線投げ)…俺は1週間じゃなくて、もーちょっとアンタに独りでいてほしーかも。(釣り糸に乗せて揺蕩わせた言葉は何気ないトーン。目当てが釣れたかはさてどうだったか。)次、金魚すくいやらない?すくったの少なかった方がアイスか何か買うの、どう?(彼女の胃を考えれば二人で一つがきっと妥当だとした提案は誕生日奢りの前哨戦のようで、けれど本日の目的を終えてももうひと時連れまわす小さな口実だ。)
高橋凌〆 09/20 (Sun) 14:42 No.915
ごめんって。分かったって。……え?(謝って、謝って、最後のカウンターは聞こえないフリ。「ご馳走様です、先輩。」都合の良い切り返しは矢張り件の笑顔で。結果が分かるのはまた来年。俯き口籠もる様子には至極愉しげに、そう?と笑いつつ)少なくとも私にとってはね。あんな経験二度と出来ないでしょ?何だか勿体なくて他の人に話せないもん。口に出すといろいろ薄れちゃいそうで…(例えば記憶。初めて手を握った時の反応や、バスの中で貰えた対恋人としての褒め言葉。限られた時間だったからこそ一分一秒でも長く彼の隣に並びたがったあの日は、思い出のアルバムに仕舞うにはまだ新鮮過ぎて中々忘れられない。「私はどちらかというと猫では?」簡単に捕まえられた手は爪を立てて、彼の掌を軽く引っ掻いた。)え?元カノの私としてだけど?嫌じゃない?嫌っていうか、ままごとおしまいはいさようならってあっさり切り替えられる感じ?演技派っていうか……、え?(二度目の短音は、決して視線の交わらない横顔へ。)ほらね。じゃあ一ヶ月くらいにしとく?(どうせ今今誰かとどうこうなる予定も願望もない。但し「彼女できても私に報告しなくていいからね」と付け足したのは、せめてもの悪足掻きだ。めでたいことに誰の耳にも届く事のなかったダジャレを人知れず供養して、釣りは終了。)賛成。フフ、高橋が財布になる未来が見えるわね。パピコ半分こでどう?あんたがキャップ部分、私が本体を食べるの。(得意な種目で勝負を挑まれたとあれば、断らぬ理由はない。半分の定義を壊す“半分こ”に異論は受け付けるとして、揺れる浴衣の袖を触れ合わせながらもう暫く共に文化祭を楽しもう。)
北村伊鶴〆 09/21 (Mon) 02:52 No.930
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