スペンサーにコーヒー親しんでもらおう会、開催ー。

なあ、ちょっと。(いかにも作業を手伝って欲しい、みたいな口振りで揺れたり跳ねたりする明るい髪を持つ彼女へ呼び掛けた。──仕込みは上々、登校してすぐ遠回りをして冷蔵庫と冷凍庫に荷物を収めた調理室までの道中は宴の支度特有の浮わついた空気を道連れに、「いま何の作業してんの」なんて些細な問い掛けも扉を開く音に上書きされる。)テキトーに座ってて、用意すっから。(勝手知ったる冷蔵庫。扉の裏側にあるボトルホルダーに手を伸ばせばそこには、)ほんとは淹れるとこも見せたかったけど、味を重視したら今回はこちらに八時間冷やしたものがー、ってパターン。(三分を飛び越えるクッキングの常套句と共に氷のぎっしり詰まった細長いコーヒージャグのお目見えだ。)ホットを氷で一気に冷やすのと水で淹れてこうやって長時間冷やすのとあるけど、こっちのがまろやかになるから、苦いの駄目ならこっちかと思って。(ガラスのグラスを勝手に拝借し、冷凍庫から氷のケースを引っ張って。これも持参品、中にはコーヒーで出来た茶色い氷が佇んでいた。)んで、これフレーバーコーヒーなんだよな。サマリン島で買ったやつ。どうよ、キャラメルの匂い分かっか?(抽出を終えた豆を取り出しながら、先のやり取りにて出した二択の理由を告げて笑む。味の前に香りを楽しんで欲しいと、ゆっくり彼女の鼻先へと近付けてゆけば香ばしくも甘さを連想させる香りが漂っていくはず。)
江坂匡 09/07 (Mon) 19:17 No.677
なーにーココいま忙しーんだけどぉーー(とまあド生意気な口吻で手に携えた紙袋と薄紙の束持った儘、級友の後をついて歩く唇は最早我慢ならずに弧を描いていたから演技は大根そのものだっただろう。「花作ってた!」とつづらに折った紙束の内一枚開いた作りかけの花掲げて「ただっちは?」と世間話の途中、)うっわ なんかほんと至れり尽くせり〜♡(遠慮無く手近な椅子引いて座り級友を眼差しだけで追い掛け)じゃあ江坂バリスタのギャルソンエプロン姿はまた今度だな〜! えっ見た目ほぼ麦茶…(半分本気の揶揄混じりに立てた笑声も、見慣れぬ其れにぱちくりと瞬いて失礼宣う。「お茶と一緒だね?」とは某お茶CMで聞いた知識、拘りが細部に漂う級友のオリジナルを前にポンコツな知識っぷりは「ねえ氷の色大丈夫?!」と頓珍漢に飛んだ。)ふれ?  ……あっほんとだ甘い匂いする!コーヒーだけど キャラメルフラペチーノの匂い!(残念ながら珈琲と言えばスタバが精々な女の発想で「甘いの?」と期待に満ちた瞳向けつつ)あのねあのね、ちょうどただっち誕生日じゃん?だから今日のお礼も兼ねて〜(花を横に置いて小さな茶色の紙袋をトン。リンドールのロゴ入りの其れは中身も当然かの丸いチョコレートアソートで、ニヒと笑って頬杖ついた。)コーヒーったらチョコだなと思って!けどコーヒー自体甘いなら要らないかな?どうですか江坂バリスタ!
スペンサー心 09/08 (Tue) 19:47 No.688
(教室内も廊下も賑やかさ耐えぬ中、二人分の足音もその仲間入り。「看板の色塗りしてた」と答える男の捲った肘には黒い塗料の軌跡が一筋流れていた。仕込みのため本日二度目の調理室は少しだけその賑やかさから隔絶されている、さながら隠れ家と称されるカフェのように。)クラスの出店がカフェ系だったら見せられたんだけどな。(そんなもしもを紡ぎながら取り出したるは本日のメイン。彼女の言葉に少し考えるような間はあったが、「コーヒー豆か茶葉かの違いじゃねぇの?」との一言は拘りとは真逆の雑さがあった。)大丈夫、これもコーヒーで作ったやつ。普通の氷だと味薄くなんだろ。(冷やしておいたカップは喫茶店でもお馴染み、細長いガラス製。からんと氷が飛び込む音がする。)フラペチーノみてぇな甘さ想像してるなら違うな。あくまで香りと、あと風味。けど飲みやすいとは思う。(ジャグを掲げれば中身がグラスの方へと注がれてゆく。解き放たれた香りが静かに室内を満たし始めた、そんな時。)へ?(不意打ちが思いっきりぶつかったみたいな間抜け声だった。静かに瞬きを一度、二度。)予想外だったからビビったわ……んんっ(わざとらしい咳払いと共に口元を覆ったのはほんの一瞬。すぐに離れたそれの下から見えた唇は緩やかな弧を描いていた。)苦味、ちょーどいい感じに中和出来るんじゃねぇかな。あんましチョコばっかになったら次飲むコーヒー苦いだろうけど。……では、どうぞご賞味ください。(真っ赤なストローをさして、恭しく差し出す一杯。)
江坂匡 09/09 (Wed) 23:21 No.700
(遠くで流れる殷賑がノスタルジー連れてくる放課後の調理室と相まって「みんなに内緒なのが江坂カフェだよ」と得意気に宣う声もいつもよりは静かに。)こだわりが凄くない?!牛乳に入れたい!!(手の込んだ江坂オリジナルにぐるっと双眸見開いて向けるは尊敬の念。まろび出るお子ちゃま舌が燥いだ声上げるのと、軽やかな清涼感ある高音が静かに響くのは同時で思わず「大人っぽい…」と独言てから)甘い匂いしてんのに、味は苦いってこと?ちょっと詐欺じゃん(其れが旨味とは未だ知らない唇がぶうと尖った。グラスを満たす艶やかな濃い色が増えるに従い鼻腔を叩く香ばしく甘い匂いへ募る期待感で、ふと動画撮り忘れていた事に気付けば徐に携帯構え中途半端な所から撮影開始。丁度彼にしては珍しいと思う表情からその動画は始まった筈、)アハッサプラァ〜〜イズ☆誕生日おめでと!ココ一番乗りじゃん?どーよ16歳、まであと1日?24時間はないかもだけど!(ニヤリと悪戯好きな唇が弧を描いて携帯越しに細まった碧眼向けた。斯くしてバリスタモードの級友の丁寧な指先が運ぶ一杯を前に「えっ」と素っ頓狂が瞬きひとつ)ねえ〜〜かっこいいじゃんそれ!!もっかいやってカメラ目線で!!(なんて無茶振りと喧しい笑声の後。カメラ目線ver.収めたかは級友次第だが、携帯手放した指が細いグラスを撫でつつストロー啄んで、)あっ、あま ……くない!!え?!(先ず広がった香りにホッと緩めた眦がギョッと開いてグラス覗き込む。)甘くない!!!
スペンサー心 09/10 (Thu) 18:46 No.709
(気持ち密やかな言葉にはは、と笑い声のみを返事とする、割と分かりやすく弾んだ声色のものを。)ま、普段はあんまやんねぇけど。折角人に飲んでもらうならな?(学校でやるには気合いを入れすぎた感は否めないが。借り物の器に満ちるブラウンは色合いだけならチョコレートらしさもあるけれど。)詐欺言うな、チョコレートだってカカオ成分多けりゃ甘さも控えめになってくだろ。(釣り合うか分からぬ理論で応戦する二人の間を香りだけは一人前の甘さが広がってゆくのだ。予想外の一撃に少しだけグラスの海に荒波を召喚してしまったが。)いや俺フツーにお前に飲んでもらうだけのつもりで来たからマジでサプライズだわ、大成功おめでとさん?(驚愕と平静の狭間にてポンコツな言葉が飛び出すはご愛嬌、にっと笑った表情が喜びと感謝を余すことなく示していた。)正直分かんねぇなー、けど楽しいことは案外見つかるし作れるのが分かったから、充実させてぇし、スペンサーも巻き込んできたいとは思う。……抱負かコレ?(向けられたカメラも今は甘んじて受け入れよう、早くも表面に薄く汗をかき始めたグラスを折り目正しく彼女の眼前へと送り出す。これまで戯れのように文字のみで綴っていたような言葉と共に。)嫌だね、出し惜しませろ。(親しみこもった声色での拒否も緩んだ口元からだった。彼女がそれを飲むまでの様子をじっと見つめるのは許して欲しい、反応が気になるものだから。とても。すごく。)苦い、じゃなくて今俺割と安心してるわ。飲めねぇほどじゃない、っつう解釈でいい?
江坂匡 09/11 (Fri) 22:49 No.737
ねえ〜それはズルかっこいいやつじゃん!(特別待遇に優越感の儘眦細めて燥ぐ声音がいつかの夜をなぞる。香ばしい甘さ漂う室内で「そうだけどさ〜!」と唇尖らせるのは勝機見えぬ論戦への白旗代わりに、然してサプライズ成功を知ればコロッとご機嫌に転がるチョロさでフフン♪と得意気に笑った。)誕生日なのただっちなのにココがおめでとって言われんの変な感じ〜! うんうん充実させよーね(カメラはブレないよう顎だけで頷いていた折、自らの名前が出ればパチと瞳瞬いて)アハッ巻き込まれる前に巻き込んでやる!(挑戦的な口振りで悪戯に口角上げた戯れは拒否が重なれば「えー!出し惜しみしないでよ減らないから!」と言葉だけで紡ぐ不満、けれどもニヤニヤと緩む顔が未だ戯れの延長に居る事を伝えようか。ストローに唇寄せる間よもや観察されているとは欠片にも思わず、驚愕で見上げた眼鏡の奥の瞳とかち合うなり更にハッと丸まった。)確かに、うげにがっ とは思わなかった…!!なんだろ苦いは苦いけど、やな感じじゃないっていうか…なんか酸っぱい?渋い?感じの苦さじゃないから…なにこれ江坂マジック?!(ストロー摘んだ儘くるりとグラスの中をかき混ぜてもう一度。ゆっくりと口に含んで飲み下す其れはやっぱり、)甘くない。って感じ。すごっっ(尊敬込めた眼差しでグラスとバリスタを交互に見遣りながら「ただっちも飲んで飲んで!」と宛ら己の手柄のようにドヤ顔でグラス差し戻す。)
スペンサー心 09/12 (Sat) 12:46 No.746
(正解もない戯れの範囲のやり取りはサプライズによって仕切り直されるも、予想外の展開に呑まれた頭がちぐはぐな言葉を紡いだと言われてから気付く始末。)確かに。言われる方なんだよな一応。まあこの夏が大分充実のハードル上げたな?みてぇなとこあっけど。(その内の一つを唯一共有出来る相手へと笑い掛けた唇はそのまま好き勝手に十六歳直前の弁を紡ぐ。眼前の彼女をもまずは言葉で絡め取って当事者にせんとの発言は、己のものより勢いのついたリピートを正面から受けるという結末。)スペンサーの巻き込み力、絶対半端ねぇだろ……。(なにせ巻き込まれ、結果普段ならそうそうしないであろう恋愛に寄った話をした経験者なもので。不満はストローが封じたかのように、暫し落ちた沈黙の最中も彼女の挙動を視界に収める。きゅっと結ばれた唇は第一声を耳にし、ゆっくりとほどけていった。甘くないと苦い、その違いが男にとっては大違い。)水出しだと苦みが落ち着くからこっちのがいいな、と思ったけど大当たりだったワケだ。後は……キャラメルの風味もいい方に作用してんのかもな。苦い、ってなるならミルク入れんのもと思ったけど、必要ねぇか?(ころころと変わる彼女の表情を見て、唇は真一文字から三日月へと変化を遂げる。安堵の混ざった言葉と共に、チョコレートを摘まんだその時だった。)いや、飲むのはいいんだけど……お前そういうの気にしねぇタイプ?(同じグラスから飲むことを。ぼやかした表現ながら、ちらりと窺う視線を向ける。良いならグラスの端に口をつけるだろうが。)
江坂匡 09/13 (Sun) 15:44 No.779
(今夏のマジック共有したからこそ「わかりみ深っ」と戯けながらも心底の同意はにんまりと緩んだ口角に表れよう。とある夜を巻き込んだ彼の言葉に甲高い笑声上げ)もう巻き込んでた!あのウォークラリーの話さ〜、他の人に話したらやだ?(悪戯な碧眼が好奇心と、それでいてほんの少しの慎重さ混ぜて見上げ「教えて!って言われた時だけだけど、」と念の為の補足。結果は如何であれ江坂バリスタの淹れる珈琲の味だけは己が内に留めておこう。)大当たりだったよ!天才!たしかにキャラメルのにおいで甘い雰囲気感じるかも、鼻つまんで飲んでみよ…(ストロー啜ってごくん、)え苦っ………においって大事じゃん?!(新発見に輝く瞳持ち上げ興奮気味の凄い!に続け様「鼻つままないならミルクいらんもん!」と宣言すれば、なんだか大人になったようで得意気にストローで氷をくるり。チョコレート摘む指先目敏く見つけてプレゼントと渡したくせ「ココにも一個」と手開いて差し出した折、今まで殆ど意識した事の無かった質問にパチリと瞬いて「え、うん」は反射でまろび出たが、)……えっダメかな?ココは気にしない!(気にしないと言いつつ彼の所作を目で追ってしまう不慣れさは、其の儘「ただっち、彼女いたことあんだっけ?」思った事で唇を破らせた。)
スペンサー心 09/13 (Sun) 23:25 No.788
ほんとだよ、既に巻き込まれてたわ。これはやり返すしかねぇ。(妙な対抗心がめらりと燃え上がるも、向けられた疑問符の意味を咀嚼する間に平熱ほどまで降下。んー、と喉から出た前置きを経て。)スペンサーが話してもいいと思った奴になら、まあ別に。(彼女にある種の判断を委ねるという、意地が悪い答えが唇を割って出る。「言われる予定あんの?女子の恋バナって大変なのな」とは、湖面ならぬコーヒー表面に浮かぶ氷程度の軽さの言だった。)……まあ、何事にも挑戦するのは大事。けど……ま、そうなるわな。(果敢にチャレンジするその姿を映し出したレンズ、その向こうで分かりやすく表情変える姿を見て予想通りの結果となったことに苦笑い。それもミルク不要宣言を聞くに、喉元過ぎれば苦さ忘れる、といったところか。ふ、と口元に笑みが刻まれる。)何色でもいいか?はいよ、っと……(適当に掴んだ青色の包みを開き、後はそちらでという風に差し出す。そうしながらも返答までの時間を稼いでいるような心持ちだった。新たにもう一つ、手持ち無沙汰になりたくない気持ちがチョコを掴ませる。)別に駄目じゃねぇよ。気にするなら止めとくか、って思っただけだし。(正解があるかすら分からぬ問答を強制終了するかのように、グラスの端からこくりと喉鳴らす程度の量が流れ込む。我ながら上出来、そんな自画自賛は言葉にならず胸中のみに満ちる。ポケットから取り出したティッシュで口をつけたところを軽く拭いながら、)どうだと思う?……や、いたことねぇけど。
江坂匡 09/14 (Mon) 22:38 No.802
(不穏な筈の響きも「こっわ〜」なんて茶化せるくらいには親しんでいる彼からの信頼に応じる碧眼は、一度パチリと瞬いてふはっと相好崩して撓み)あれさ、実は聞いてほしい!って頼まれたやつだったんだよね。あんとき言わなくてごめんね?だからその子から聞かれたら言っちゃう(あの夜は素直に言葉にならなかった背景並べて肩竦めるも、「けど」と前置きして悪戯に笑えば)全部は言わないけどね!(小賢しい風に宣い再びストローを食む。ちびちびとでも珈琲飲み進められるのは大した進歩だから、「匂いで甘く感じんの嘘っぽって思って〜…」と拗ねた言葉尻は窄んでいった。ミルクは不要なれども甘味は必須とばかりに伸ばした指先は「ありがと♪」艶々の茶色摘んでぽいと口内へ放りカリッと噛み砕く。広がる甘さは不思議な程珈琲の後味によく合って)紳士じゃん(フッと口角持ち上げた一言が悪戯に跳ねるのはむず痒さ故。流れるような気遣いの所作に「いやいーのに!!」と笑った。)えっいたことあ   ねえ〜〜ネタバレ早くない?!意外だよ!!(色気皆無に甲高い笑声放り投げ、其の儘の勢いで感想伝える口は早くも甘くない一杯求めて。「美味しいっしょ江坂オリジナル♪」とドヤ顔で手伸ばせば求めるものは返されるか。)学祭で彼女いたらアレしたいな〜とかないの?あっこれはね、ココの興味だから誰にも言わないよっ!
スペンサー心 09/15 (Tue) 19:25 No.821
(級友の冠はもう暫し乗っかったままだから、今日のように彼女を誘い時間を共有する未来は眼前に幾らでも転がっているように思えた。笑みの刻まれた唇は、彼女の南国から持ってきた真実に、へ、と間抜けな第一声。)そーいうことだったん?ふうん、まあでもそれ聞いても前言撤回はしねぇわ。(彼女の判断に任せる、そこから前進も後退もしない心のうちを端的に告げる頃には笑みが戻ってきていた。前置かれた言葉の先にだって、数度の瞬きは経たものの「そっか」と短い相槌を打つのみに留めよう。)けどそいつの人選だけは大当たりかもな、俺お前相手だと口軽くなるみてぇなとこあるわ。(夜の帳の向こうで交わした会話を思い出しながら、はは、と軽い笑い声を交え紡ぐ。合間に彼女の喉が潤い、コーヒーの海はその高度を徐々に下げてゆくのが分かる度、男の笑みは色濃くなってゆく。)俺がよくねぇだけ。(ほんの僅か、声のボリュームが下がった状態で反論と呼ぶには弱い言葉を発した唇の中にまあるいチョコを放り込む。キャラメルの風味にビターさ強めの甘さが混ざり合ってゆくのを舌先で味わいながら、)答えが変わるわけじゃねぇし?(いたかいないかの二択しか無いと分かりながらも、先走った正解発表は巻き戻し不可。「おかわり欲しいん?」と伸ばした手の理由を自分の都合の良い勝手な解釈で聞き返す。)そうだな……回るのもまあ、無しじゃねぇけど、準備期間も俺割と好きだからそっちを一緒に……ってクラスメイトなの前提だなコレ。(内密に、の意味を込めた人差し指が男の唇上に乗る。)
江坂匡 09/17 (Thu) 06:28 No.854
(あの時は理由無く言えなかった背景も本人が知った所で随分とあっさり許諾得られれば、安堵よりも肩透かし食らったような胸裡に「そんだけ?」と素っ頓狂な声がまろび出た。)アハッまじ?じゃ〜〜ただっちの秘密いろいろ聞いちゃおっかな〜〜(態とらしくニヤリと笑って瞳細める戯れのお供にぷらぷらと足が遊ぶ。気遣いの差に「ゔっ………大人じゃん」と顔クシャリと歪めるのも刹那、口内の甘さが鼻に抜ける頃には笑いながらキャンキャン噛み付く喧しさが再降臨している筈で、)だからってさあ!もーちょい間ぁ置いてよ!  あ、うん、そだ次はミルクい〜れてっ♪(無遠慮な注文ぽんぽん落として当たり前の二杯目は味変しようと頬杖ついて見上げた先、想定以上が返ってくるなりパアァと碧眼が輝いた。宛ら新たな玩具与えられた子ども宜しく緩む頬がぐんと前のめりに)ねえねえねえっそれってどこまでIF?準備期間も一緒にってリアルじゃんっっねえ〜〜ちょっとぉ〜〜 いんの?いんの?やっ、いーんだよ名前まで言わなくても!ただほら、ねえ?いんの?(主語無くにじり寄るねえねえの先、何がと問われれば意気揚々と「好きな子!」と答えるだろう。真似した人差し指一本立てて唇に寄せ「内緒にするって〜」はヘリウムより軽く浮いた。)
スペンサー心 09/17 (Thu) 22:15 No.870
手加減してくれ、つぅかとりあえず今そう自覚したからにはそんなベラベラ喋んねぇからな。(半ば己に言い聞かせるかのような物言いだった。彼女の攻撃力と男の防御力、勝つのはどちらか──待て、次回。)あーはいはい、次があったら……あんのか分かんねぇけど、その時はもうちょい焦らすことにしまーす。……これでいいわけ?(流さず応じている辺りがなんやかんやで彼女とのやり取りを楽しんでいる証のようなものだった。意図した通りの意味だったと知れた要求を断るなんてするはずもなく。三割ほど残っていたコーヒーを余さず注ぎ、追加注文に対しても首をもたげた遊び心が「かしこまりました」と恭しく応じて水面ならぬコーヒー面の上昇に一役買わせたミルクを注ぐ。軽く混ぜれば薄まった色がまた新たな印象を抱かせるようだった。)最初から最後までもしも。まあ、今が準備期間だから思い浮かんだってのは否定しねぇけど。(空になったジャグを洗おうかと持ち上げたけれど、怒涛の質問責めがそれを許してはくれなさそうだった。恋に纏わる話はコーヒーよりチョコレートより、女の子を沸き立たせるものなのだと今更に学びを得たような心地だ。)……いねぇよ。今の俺には。けど、もしかしたら明日の俺にはいるかもしんねな。誰かを好きになるとかって理屈じゃねぇ時もあんだろうし?……可能性の話な、明日になって同じ質問してくんなよ。(コーヒーに混ざったミルクが二度とミルクとして取り出せぬように。一度落ちたらもう以前のようには思えない。多分、きっと。恋とはそんなものなのだろうから。)ほら、飲め飲め。早くしないとサボり魔扱いされるぞ。(ジャグを洗いながら彼女を急かす。帰り際、行きにはなかった荷物を手にふと気付いたような眼差しを向けよう。)で、どうよ。コーヒー、少しは楽しめそうか?(返事はどうであれ、楽しかった時間に変わりはないから思い出にはプライスレスの札を掲げておこう。)
江坂匡〆 09/18 (Fri) 23:03 No.886
減るもんじゃないじゃんか〜〜!!(コマンドは何時も『ガンガンいこうぜ』しかない脳裡から尖った唇経てまろび出る文句の具合では勝機見えぬのは承知の上で、さて次回の攻防戦や如何に。「いい けどまじその言葉忘れんなよ〜〜!!」ド生意気且つド無礼にビシッと人差し指突きつけフンと鼻息鳴らす迄がポーズで、新たな柔い色合いが御目見するなりパッとグラスへ飛び付く単純さ露呈して。円やかな味わいに「こっちのが好き」とはまだまだお子ちゃま脱し得ない素直な舌からの感想だった。)えっあ、そーなの?!(パチリ、瞬きひとつ)なんかめっちゃ具体的だったから〜(下世話な詮索を省みる素振りさえなく前のめりになっていた身体は元の位置へ戻るけれど、碧眼には未だ興味がありありと滲んだ儘。頬杖付いて見上げる唇が紡ぐ言葉を受けて、僅かに瞳の色が濃くなった。それからゆるゆると頬緩んで笑窪刻み)アハッ本物の喫茶店のマスターみたい! 明日は聞かないけど、学祭前にもっかい聞くかも〜〜学祭後にもっかい聞くかも〜〜(ニヒと悪戯に笑ってから「はぁ〜い」と間延びした返事でグラスの残りを含み鼻から最後に息を吸って飲み込んだ。後に残るキャラメルの甘苦い香りは大層気に入ったし、舌に僅かに残る苦味も嫌なものじゃなかったし、)うん! まあ当分は江坂バリスタのじゃなきゃ楽しめないけどね(何よりBGM要らずのお喋りが楽しかったから。ふふんと大人をイメージして笑ったとて馴染まない表情は直ぐに崩れ、素顔がクシャリと相好崩した。)また淹れてね♪(当たり前に次を強請って並び立って殷賑へ戻ろう。隠れ家風カフェは未だ二人だけの秘密にしといてね。)
スペンサー心〆 09/20 (Sun) 19:12 No.917
name
color
pass
0文字