秋山さん、パレードのダンス踊れる?

(きっと、東京駅で京葉線に乗り換えた瞬間が夢の国の序章のスタートだ。浮かれた様相の友人家族カップルの高揚感の傍ら、人の波に乗るようにして改札を抜けたのが定刻10分前のこと。さて彼女と合流叶うのが何分後かは知れぬけれど、見知った顔を前に柔らかな笑みが浮かぶはず。)おはよう、秋山さん。理想的な一日のスタート、切れそう?(遅刻に心配はしても怒りを覚えやしない性分だからこそ、彼女の心境を思えば問い一つ。白いTシャツにライトグリーンのオープンカラーシャツを羽織り、黒のテーパードパンツの先にあるコンバースが自然共にゲートを目指した。)あのさ、これはそう見えないって事じゃなくて、純粋に教えてほしくて聞くんだけど、って言うのが前置きで。…今日の秋山さんの、可愛いのポイントは何処?(過日の可愛くしてきたい発言が過ぎって、改めて傍らの姿を盗み見た。前提あったとて真逆の意味合いに伝わってしまいそうだとの危惧が唇割って、「的はずれな所を褒めるのもなって思って」と内実晒した。)何からしよう。買い物か、何か乗るか、食べるか?(無事ランドの地を踏みながらの指折りはYou Can Flyのメロディをバッグに、いつもよりボリューム高め。)
奈尾秀実 09/06 (Sun) 03:03 No.664
(スニーカーを駆けて彼の前に現れたのは8時55分。小ぶりバッグの肩紐を掴んだ手を挨拶代わりによっと上げながら問いには間髪入れずに。)切った。おはよ。楽しい日の早起きはね楽勝なの。(彼の抱く印象を肯定しても例外を示す折、慎重ながらも応えてくれる一歩手前の確認に目を細めつつすんなり口開く。)全部。服も顔も、髪型は…いつもとおんなじだけど。今日の為に買ったってゆう過去も、その気持ちだって可愛いにな…らな…い…?(濃色デニムサロペットも、合わせる白いフリルブラウスも、この日に費やした時間に彼の一言を欲しがる下心溢れても色合いはまだ夏らしさを残す。回答としての不十分を構わない突き進みもさすがに最後は言い淀む。)大丈夫だよ、何だって嬉しいもん。あまりにも外れてたら隅で泣く。(そのあまりにが彼の懸念だと理解あっても口にすれば、夢の一歩を踏み出して高鳴る音色と届く声は常より大きくて。対する返事の小ささは周囲によって掻き消されもある意味希望するよう。)手を、繋ぎたい。……迷子になるかも。(選択から外れた内容に覆い被さる本来正しいプランこそ同等の声量で。)買い物。耳つけなきゃ!奈尾はプーさんっぽいね?(ハニー色に近しい髪色だけが理由。)
秋山紘 09/06 (Sun) 13:41 No.665
それ、今後遊ぶって日に遅刻されたら凹むな……。(例外に納得しつつ逆説的に目を伏せたのも束の間。可愛いの説明に隣を上から下まで見下ろすあわい、いつか聞いた理想を想起すれば巡り巡って気恥ずかしくはあるけれど、)なる、と思う。可愛いよ、秋山さんは。……あの、ごめん、言わせて。そこまでいろいろ準備してだとは思わなくて。(さりとて不安覗かせた語尾に肯定以外を紡ぐつもりはなかった。素直な感想は箇所と言うより彼女自身に向けたよう。懸念つつかれた心地で眉下げた視線はさらけ出した額へ向けて、)服も可愛いけど、前髪、いつも器用だなって思ってるよ。どうなってるのか分からなくて。………泣く?(今日の感想と言うより日頃の感想になっている自覚があればこそ、下手な褒辞でないと見込んでも懸念が疑問へ繋がった。ざわめきの中の小さな声が質問への返答と察するまでにたっぷり3秒。)…ミッキーでも見つけたら、手離して駆け出しそうだけど、大丈夫?(緊張が気取られないよう、冗談めかして手を差し出した。して、ショップへと足運んだなら、)おれ、黄色のイメージあるのかな。その、ぬいぐるみが乗ってるのはちょっとハードル高いけど、耳なら。秋山さんは好きなのある?…これとか、これも似合いそうだけど。(オススメされた黄色い耳を早々に手にして、シェリーメイとクッキー・アンのカチューシャ示して隣を見やった。)
奈尾秀実 09/08 (Tue) 03:07 No.681
ありがとう!!(願った四文字の供与に対するお礼は食い気味に、ごめんには首を振ったけれど続く意想外だと辿った口元への眼差しは少しの不満を込めて。)いろいろ準備するのしたいの。これからは思ってね、うちがいっぱい考えてるってこと。奈尾に対してけっこう悩んでるのになあ(勝手に漏れ出るぶつくさは彼の視線に姿をまるっと引っ込め、おじおじ問いに「ぴえん」の泣き声は笑いながら)ここにはうちの秘密がたくさん隠してあるから、あんまり見ないで。並んでる時に奈尾にもやったげるね、編み込み。(気持ちに反した口振りが前髪を片手で隠しつつ、待ち時間の暇潰し候補を一つ挙げた。世界で一番長い3秒を体験したから手を繋げれば確認するよう指先が彼の熱を奪わんと力込め。)ミッキーは大丈夫。ミニーも大丈夫。ドナルドはちょっとどうなるか分かんない(からかい交じりの想定もカチューシャ試す店内では自ずと離れ、二つをそれぞれ試着したけれど。)どっちも可愛くて好き。だけど奈尾がプーさんだからこれ!こーゆうのはニコイチ感がいっちばん大切。(死語ともなろう響き以てピグレットのピンク耳を購入。そうして頭に乗せたならいよいよ駆け出す足を押さえるも繋ぐ彼の手を引くような歩きで。)一番近くのアトラクション行こ。今日晴れて良かったね、文化祭の日も晴れるかな?(カリブの海賊の待ち時間は約30分、尽きない話題の一つ目は間近の学校行事。)
秋山紘 09/09 (Wed) 22:10 No.697
おれも準備とか、色々考える方だとは思うんだけど、たぶん秋山さんとは方向性が違うかな。……うーん…服とか、そういうことを考えてくれるなら嬉しいけど、悩ませてるってなるとちょっと……、(たとい小声であろうとも聞き漏らせなかった不満の色に、首捻りながら語尾を濁した末、「出来れば悩ませたくはないんだけど…」とそもそも論には眉尻下げて情けない笑みを携えて)そんなにおでこ曝け出してたら、自然と目が行くよ。これぐらいの長さでも出来るの?(見ないでの言葉を前に態々注視はしないけれど敢えて視線を逸らす事もしないまま、亜麻色を一房摘んで首傾げた。窺うような手つなぎに力が込められたなら、皮膚から熱がじんわり溶ける。)もし見つけたら、走り出すときは出来たら予告して。会えるといいね。(キャラグリに期待込めつつ、試着の姿には素直に「どっちもいいと思うよ」がまろび出たけれど)そういうもの?でも、確かにおそろいの服着てる人も結構見るからそうなのかな。(黄色とピンクの耳をそれぞれ装着しては、もう一度繋ぎ直した手は一度目の緊張感よりも気恥ずかしさがやや勝る。「これ、結構照れない?」と、照れくささを分け合いたくて、真剣味は出したくなくて笑み混じりに問うた。)遊園地日和だよね。……晴れるよ、たぶん。うちのクラス、晴れ男と晴れ女多そうだし。秋山さん、文化祭で何がしたい? あ、浴衣は?(着々と列が進んでいけば、暗がりの中、ドクロにお出迎えされるのもすぐのこと。)
奈尾秀実 09/10 (Thu) 22:48 No.720
悩むのきらいだけどこれだけは特別。奈尾は知ってくれるだけでいいの。ね。(気遣う彼を思うも節を曲げず言い切った後、彼の背中を軽く叩き無理くりまとめた。作為含めた手つきだったが動かない視線に多少の羞恥が若干目を泳がせて、額から離した手はそのまま彼の摘みとは異なる毛先を軽く掬う。)二編み…一編み?くらい。奈尾は髪、伸ばさないの?(同性に向ける感覚で問うた自覚遅いから「伸ばさないか」の苦笑いが後を追う。言い包めたとも過言ない当てた自論を受ける彼が納得するさまに小さく笑いつつ、無事に出来上がった姿は遊園地仕様の浮かれモードだ。自然手に取れた自分よりも大きい手のひらとその合間の温度はたしかに熱い気がするから。)ちょっとするかも。でも帰る頃には普通になってるよ、お昼はなに食べる?和?洋?中華…あったかな。(意識散漫の話題向けもアトラクション二つほど乗れば丁度良い頃合いになると見越して。夢の非日常に包まれながら、日常を彩る行事話に頬を上げながら悩ましさも楽しいばかり。)模擬店全制覇。浴衣も買った!紺色のひまわり柄。奈尾は?黒とかもいいけど淡い色も似合いそうだね、生成り色?みたいな。あとあとうち的に奈尾はね、奈尾のタキシードより浴衣姿が見たいから楽しみ。(身勝手上等の口振りで並べ立てていればあっという間に乗り場で、海賊の世界へボードでお邪魔しよう。)大丈夫だった?(外に出ての一言目は、控えめでも急降下の一瞬を指して。)
秋山紘 09/12 (Sat) 11:51 No.743
(端的な例外に重ねたい疑問符はあれど、背中への軽い衝撃に開いた口が呼吸だけで閉じた。視線移ろう様に、珍しく素直な好奇心に従い覗き込む双眸の戯れはささやかな笑みを伴う。)悩ませるのも、困らせるのもいやだけど、秋山さんが困ってる顔は見たいって思うの、ちょっと問題ある?(いつかの焦った彼女を想起して、本来であれば隠匿すべき胸中を晒す振る舞いは許されたがり。疑問符の予想へ頷き一つで肯定したのち、「秋山さんは?」と同じ問いを。)おすすめはある?前に来たときはカレー食べた気がするんだよね。あと、チュロスとかも惹かれない?(美味しいものの誘惑へと意識を向けたとて、触れる手の感触を忘れることはないけれど、唐突な話題転換の意図に気が付かぬほど鈍くもないから視線は列の向こうのワゴンへ。)じゃあ店番以外は飛び回ってるんだろうな。模擬店、もうチェックしてる?…タキシード?は何処から出てきたの?浴衣、まだこれって決めてないから生成り色にしようかな。(初体験の航海へ繰り出し、暗所を進むに抵抗はなかったものの、序盤の急降下に思わず息呑んだ音はさて彼女の耳には届いていたか。)大丈夫。…大丈夫だけど。予告してくれても良かったのに……。(無防備だったからこその驚嘆は、されどもう鳴りを潜めていたから不満気な口振りも最後には笑って)次はどうする?…ティーカップもあるんだっけ。スピード出るのでも大丈夫だよ。(外へと歩みつ、隣りにある手を取る緊張を気取られぬように問いを投擲。)
奈尾秀実 09/14 (Mon) 01:48 No.791
お、おおアリだよ?!見せない見せない、もう奈尾を見ない…あわあわしない…(衝いて出た拒みは意味以上に反射作用が大きくて、珍しさ溢れた一面になぜに埋もれた俯きも遊ぶように。態度こそ素っ気ない演じても「今の長さが好き」支障ない受け答えが本心となろう。脳内で園内マップを広げて昼食の選択を試みたものの、彼の言葉指す場所を目で認めるなり頭に浮かぶのは一本のチュロスだけ。)乗ったら食べる!チュロス、ミッキーの形してるんだよ。すごいでしょ。(知ってた?の得意げは目配せに含ませて。文化祭への期待は高まるばかりで、話の最後には「一緒に回れたらいいね」なんてまるで互いの気持ちとでも言うような自惚れが語尾を染め尽くす。暗闇での彼の様子は顔向けずともそれなりに感じ取れたが胸に潜めたって、対する口振りに小さく笑えば水の泡ともなり得る。)サプライズ的な。もうやんないから安心して。ほらチュロス食べよ!(そうして、きっと初めてであった彼からの繋ぎにほんの僅か縮こまる緊張も熱が溶かしていく。ほど近い場所にてチュロスを購入し、次なるアトラクションはティーカップ。)めちゃくちゃ回しちゃってね、ってゆうかうちは乗ってるだけにしよ。奈尾任せ。今日のことデートなんて言っちゃったけど、奈尾の中でデートの…、て、定義!定義ってどんなの?(道なりに歩いて列の最後尾に着く折、ハンドル預ける宣言に到底繋がり見当たらない質問の回答制限は待ち時間の15分。)
秋山紘 09/16 (Wed) 00:37 No.830
…どうして?(悪意ない拒絶と分かるからこそ落ち込まない代わり、ただ単純な疑問符が落ちた。続けた「秋山さんが見なくても、おれが見てたら見れちゃうし…」は薄い笑いを携えて屁理屈じみた物申し。気恥ずかしさは未だあれど、互いにチュロスを手にしても、繋いでいた手を取る所作は自然になっていたかもしれない。)本当にミッキーだ。…アップルパイは、シナモンが入ってる方が好き?(甘さの中に漂う独特の香りに連ねて好みを知りたがる問い掛けは些細であれ、彼女へ向けた興味の現れでもあったろう。)そんなに回さなくて、秋山さんが物足りなく思うかも。…ああ、(ティーカップへの予告は笑いながら。最後尾の問いは過日引っかかり憶えた内容だったからこそ妙な納得が落ちた。軽快なメロディが丸一曲終わるまで、チュロスが口の中にあるのを言い訳にしてから口開く。)…出掛ける相手にデートだねって言われたら、否定はしないけど、おれの中では、好きな子と一緒に出掛けるのがデート。……定義って、こういう話であってる?(ゆっくり答えた後、最後の確認で彼女へ視線滑らせた。繋いだままの手が何となし強ばるようで、唇動かす動作も重い。)ご……、(謝り癖を飲み込みひと息ついてから)おれ、この前から、すごい、期待ばっかりしてて。秋山さんに。(居た堪れなさから溢れた吐露はきっと唐突。揺れる双眸が隣を見据え、握ったままの手を引くように力込めた。)ごめん、あの、…相当訳分かんない事言ってると思うんだけど、一個、言わせてほしい事が、あって。
奈尾秀実 09/17 (Thu) 00:30 No.850
見せる顔してないし見ても楽しくないと思うし…、なら笑ってる顔のほうがって屁理屈言う。もう困ってる!やだ!!(深堀りに眉間の皺を増やして現状伝えた響きは八つ当たりと変わらなかったが、問われた舌の好みにはすっかり笑みを浮かべて頷いた。混雑の中であろうとも甘味を味わう瞬間は穏やかに焦らず。予告が現実となり得る可能性が我慢次第となれば予想を裏切りたくて人知れずハンドル取らぬ決意を固め、彼個人の定義に大人しく耳を傾けて。)うん、合ってる。じゃあ今日はやっぱりデートだね、うち言っちゃった…。言っちゃったあ…。なら奈尾は好きな子には遊ぼうじゃなくて、デートしようって誘う?(どうしたって前者に当て嵌まる本日に彼の目を見たまま軽い笑いを零した口は、ふと後悔するような余韻を残したまま疑問が重なる。口の動きを追っていれば変化を捉えるなり触れる言葉をただ待つ。)うん。(彼の思う心情に答えを教えられるのは自分しか居ないと自覚有る反面、開いた口は二文字の相槌を打てばまた静かに閉じた。たった一人という自惚れもあるけれど、まだ彼の言葉を聞きたかった思いが強く。)奈尾も突飛になっちゃった。うん、なに?(言い改めは敢えての茶化しを含ませた。一個の内容に予想付かずの不安と聞き零せない欲とが渦巻く中、彼の口元に少し寄せた耳の鼓膜を震わす色はやっぱりまだ見えない。)
秋山紘 09/19 (Sat) 04:18 No.900
うん。笑ってる顔の方が、おれも安心はするから屁理屈でもないよ。(彼女とは打って変わって穏やかな顔で一言。繰り返される“言っちゃった”が孕む感情すべてを咀嚼することは出来ないまでも、「いやじゃなかったよ」の一言がどうか救いになればいい。疑問符に結んだ唇を開いて閉じて、「かな」と小さな返答は喧騒に紛れるように。頷きと促しの向こうでひとまず安堵した心地は否めず、俄に近づいた距離感に自覚した口渇は、きっとチュロスだけの所為ではなかった。)秋山さんの突飛が移ったかも。…えっと、 あ、(ちょうど順番が巡ってきたなら肝心の主題を口にすら出来ぬ間の悪さに笑う他なく、誤魔化すみたいな苦笑い。)…終わったら言うから、ちょっと待って。(ティーカップへ乗り込む折自然手は解き、回り出す景色に合わせて緩やかにハンドルを切る。宙ぶらりんになったままの一個をさて置いて、「回さないの?」と問い掛けながら、笑ってほしい欲が募ってハンドル握る所作は力ずく。して、揺れる地面に慎重に足を下ろし、手を差し出しながらの「気持ち悪くなってない?」は笑みの中に懸念をしっかり滲ませた。)……出来れば、うんって言ってほしいんだけど、(手繋ぎ歩き出して数十メートル。情けない前置きは眉尻落としながら、緩慢な足取りでも徐に止まれば彼女の手を引く形になるだろう。)打ち上げさ、沖縄。行ったらおれと、デートしてほしい。(唐突な制止に彼女が振り向き瞳がかち合うならば、きっと逸らしたくても逸らせない。ひとつひとつ、伝えたい感情を選り分けたがるから、敢えての言葉選びの理由を語る事はしないけれど、もし彼女が問うなら「考えてみて」と一言告げたはず。「答え合わせは現地でさせて」とも。)……あっ!秋山さん。見て。(前方に見えたドナルドの姿に、急かすように手を引く。目一杯満喫し、心地よい疲労感で電車に揺られるまでまだ時間はあまりあるくせ、代え難くて仕方なかった。)
奈尾秀実〆 09/21 (Mon) 03:36 No.932
(彼の温厚を映して無事に鎮火。曇りを追い払う一言に安堵しながらも望蜀を抱く気配はまだ見て見ぬふりが出来ている。ともすれば聞き逃す音だって、彼の口だけを見ていたから容易に拾えて深追いはしないものの肝心の言葉はきっと寸前で留まっていよう。感染力ある突飛の気付きには小さく肩を震わした後、同じ単音が重なった。)待てるかな…。(すぐ先のお預けは朝の3秒と一体どちらが長いだろうか。踵返すかそのまま通り抜けたい気持ちも嘘ではないが、それよりも目前のティーカップにて回る未来が多少勝るのとカテゴリー違いの期待寄せた彼のハンドル回しを味わいたければ、その手を引っ張って乗り込む。物足りなさあれど不満ない面持ちの強張りはハンドル取るものかと言う我慢の表れ。言い聞かせ含めて振るった首は徐々に上がる回転速度に抗えず、スイッチ入ったような彼と回る世界を映して楽しげに笑った。気遣う言葉と気配りある手を取りながら「大丈夫、楽しかった!」と弾みは声だけでなく足先も。)………………ねえな、お うっうん。(しかし途切れたままの言葉が数メートル歩いても紡がれない気配にやはり待てず名前を呼んだ折、止まる歩みに自然と振り返る。優しい色を落とす彼の目を捕えたかはたまた捕まっているのか、数歩空いた距離を詰めたくても足はその場から動けず、ただ彼の声が落とした響きが巡る。巡るも、お誘いにひとまず返そうと指先を改めて握り直し。)うん。うん、うんうん。(応え示す頷きと二音は喉から鳴らすなら下唇を噛んで結ばせる。そうしてざわめきの落ち着きは数秒を要して、ようやっとまた隣に立てた。)どこが良いかな、どこに行く?うちは、人があんまり居ない場所。聞かれないところ。(多くは求めない代わりに譲れぬ響きで伝えた後、魅力的な白いお尻が前方で揺れていた。小走りで向かう意識の散乱さを敢えて予定に入れた二度目のお咎め無しを。)あの、奈尾!うちが我慢出来なくなっちゃっても、しょうがないからね。恨みっこなしにしよ。
秋山紘〆 09/21 (Mon) 20:35 No.939
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