小田仁希よ、3分間待ってやる♪

(遅い起床を経て、再び合流したのは夕方。普段と変わらぬ白のポロシャツに膝下で裾をしぼったカーキのハーフパンツ、財布とタオルと最低限の荷物のみを入れたボディーバッグを背負い、待ち合わせたロビーにて顔を合わせれば、最寄りのバス停までの道すがら振り返るのはほんの十数時間の話。)昨日は楽しかったですね〜。小田さんは筋肉痛になってないですか?(おれは少しだけ筋肉痛です、と自分の足を指差しながら向ける表情はやや苦笑い。運動が中々日常生活に伴わないこの男は、動く時と動かない時の差が激しく、今年の夏休みはわりとずっと筋肉痛だ。段々と日が落ち、明かりがともり始めていく街並みに視線を巡らせつつ、思い出したように再び小田を見れば)そういえばおれたちって、遊ぶのいつも夜ですね!日中は何して過ごしてるんですか?(話題は、そう言えばまだ聞いたことがなかった彼女のバカンスライフへ。次いで間も無く着いたバス停にてバスを待ちながら溢すのは、独り言のトーンにも近い呟き。)動物園、最後に行ったのいつだろう…?幼稚園の遠足かなぁ…。
秋吉かもめ 08/23 (Sun) 21:20 No.483
(これがきっとサマリンでの最初で最後の寝坊。前日の心地よい疲弊を引き摺ったか朝鏡越しの己と視線かち合うや目パンの「ブス…」の絶望が転がり落ちる。それでも身支度整え履き慣れたスポサンへ爪先を押し込む頃にはすっきりとした顔貌で落ち合う筈。赤いポロシャツをINするショートスカートは行き先に肖ったパンダ柄、X-girlのロゴ散るキャップで日除けも万全だ。)実はちょっと。でも筋肉痛よりも虫刺されがすごいの。(苦笑いする少年へどれどれと脹脛をつつく悪戯かまし、剥き出しの二の腕を差し出せば赤い斑点がてんてんと散っているのが解るだろう。晩夏の夕暮れを徒行する傍らに卒然と水を差し向けられれば一考する迄もない解が唇を割る。)あっ  ほんとだ。ナイトズーでしょ、バーベキューに、こないだも…。夜のお友達ってかんじ。日中はね、結構アクティブに色々やったよ。一人でダイビングも乗馬もやったし、あっ、志真とデカデカスーパーで遊んだり小糸とツナギ作ったりもした。(指折り数えて足らぬくらいの思い出を披瀝したら無論「秋吉くんは?」と知りたがる唇が問い返す。さびれたバス停へ連なり屹立するや小さな呟きを耳朶が捉えて)え、うそ。意外かも。秋吉くんは動物園とかプラネタリウムとか、あと…博物館とか。しょっちゅう行ってるイメージあったかもしれない。(漠然としたイメージが外れて目弾き一つ。軈てバスが排気ガスを撒き散らし滑り込んだらタラップへ爪先を掛けて、まばらな席は隣り合い腰掛けるのも容易いか。)じゃ、今日は何が見たい?
小田仁希 08/24 (Mon) 23:57 No.502
あら… っだあ!もー!(不意の奇声は脹脛への急襲より。逃げるように数歩小走りにて一旦距離を置きつつ、振り返って笑いながら再び肩を並べれば、仕返しとばかり赤い斑点の数を数えるみたいに二の腕を人差し指でつついて擽らんと。)ねっ!逆にまた学校始まったらお昼のお友達に戻りますね♪ちょっとだけ違和感ありそう。夏休み前まではそれが普通だったのに、……あ!!スーパー!?あれ、こないだ巽さんが車のカートに乗ってる写真見せてもらいました!それかなっ!?(聞いただけの話が現実で繋がれば嬉しそうな笑顔は素直に)おれは一人で島を一周してきました!ダイビングもして、あとは海水浴とか……でもやっぱりどちらかというと夜の方が動いてるかもしれないです。星が…(やってきたバスに共に乗り込めば、バッグを前に抱え直して隣同士に座り)プラネタリウムはよく行きます!けど動物園はそんなに…?テーマパークが似合う?(彼女の中の印象を探るように首を傾げれば自分を指差し尋ねつつ「遊園地もそんなに行かないです!」は補足情報として)ゾウ!ライオン!キリン!大きな動物が見たいです! ぉわっ(悪道に入ったか、少々揺れが強くなった矢先ガタンと跳ねた車内に小さく声を上げれば楽しげに笑いながら目的地まであと少し。)
秋吉かもめ 08/26 (Wed) 09:09 No.524
(突いて突かれの戯れに一頻り騒いだのちまだ仄赤い二の腕を指先で摘みながら)日本帰ったら何してあそぶ?あたしプラネタは秋吉くんと行くって決めてるし、あとは屋上でお昼ごはん食べる夢もある。もうあなたを知らない日常には戻れませんよ。(日本に帰ってからやりたいことを指折り数える傍ら1クラスメイトとの認識に留まっていた過去を省みて、秋吉が居ない日々はどんなにかつまらないと真面目な表情が物語る。)えっ すごい。あたし達結構ソロ活やったほうだね。(一人遊びに事欠かぬ日常露見したらまたひと笑い。続きを聞く前にバスへ乗り込んでから「星が綺麗に見えるから?」と続きを促すのは窓の外に煌めき始めた星々を指差しながら。)探究心と好奇心が旺盛だから、そういう…知識欲?が満たされるとこに行くイメージがあるかも。なんでなんでマンだし。(ひとつずつ言葉を選びきるように呟けば顎先に宛行った指先を突き立てて「遊園地とかは逆にいかなさそう」と帰結しかけて正誤を探る眦は丁度ハモって「やった!秋吉検定1級取れた」は戯れの冗句。)キリンはあたしも見たい!ライオンね、夜だと目が黄金色にひかるんだっ  ぎゃっ、(同じく興奮昂じた矢先にひしゃげた悲鳴を上げれば顔見合わせて笑って、いよいよ目的地へ。昼間とはまた雰囲気違えた動物園へ待てが出来ない幼子の如く、「はやく」と秋吉の指先を引いたら)何から行く?獣舎の壁面にプロジェクションマッピングもやってるんだって。わっ みて、くまが寝てる。(聞いた癖に逸る爪先が駆け出さん勢い。)
小田仁希 08/27 (Thu) 00:01 No.538
(至極真顔で並べられる言葉の圧が何となくおかしくて、小猿のようにウキャキャと上げた笑い声は次いでよこしまな笑顔にて)ふふふ…おれの沼にハマっちゃいました? あ!お昼ごはん一緒に食べたいっ!屋上賛成!やっとお日様の下でも会えそうですね♪(夜のお友達から出世も近い。ソロ活戦士の顔合わせに驚く彼女とは対照的に見せる表情は予想通りを言外に滲ませ)朝ごはんの時もよく今日は現地の子ナンパしに行くって話してましたもんね。友達できた?おれはできた!(言葉の続きを当てられたところで口元の笑みを更に深めて「綺麗だったね♪」と昨晩の思い出を共有。親しい人間に思考と言動のパターンが掴まれているような感覚は純粋に心地が良かったから、なんでなんでマンも含めて否定は一切無し。猶々言葉が被ったところでいよいよ耐え切れず噴き出して笑ってしまえば車内は一層賑やかさを増すだろう。暫しの移動後、到着したゲートを潜れば指引かれるままに入場。自分より先を進む背中を追い掛けて続き、寝ている熊や餌を食べるトラを順に見て回りながら)小田さん、動物が本当に大好きなんですね!いつもよりもゴキゲン♪(ナイトズーという単語を出した瞬間見えた彼女の顕著な食い付きを思い出せば、誘ってよかった!と跳ねる声は何なら自分を讃えるように。)プロジェクションマッピング見たいな、どこ?(取り出したマップと周囲を見回しながら)
秋吉かもめ 08/28 (Fri) 17:41 No.560
嵌ったら最終的にどうなるの?秋吉くん肝心なところであっさりハシゴ外しそうだからなあ…。(探るような視線は大袈裟な冗句めいて、「料理できる?」は昼食から派生した与太話。)出来たよ。ちっちゃいキッズ達がね、英語教えてくれるの。あとはジューススタンドのあんちゃんがレイの作り方教えてくれて…。秋吉くんはどんな友達が出来たの?(聞かれたら聞かれた分だけ相手のことを知りたくなるのはなんでなんでマンの感染力を物語り「うっわ トラの口元血まみれだよ」「ペンギンとかはいないのかな。それは水族館?」と暇を知らぬ唇が暫し噤口に甘んじるのは動物園のマップを映じてから。)え、そうかな。  ……うん。そうかも。(燥いでる自覚は遅れてやってきて羞恥心を刺激する。「秋吉くん相手だとなおさらっていうか…」は幼さを露見したが故のバツ悪そうな口吻と相成るが思えば秋吉に羞恥心を刺激されることなんか過日のバーベキューといい、侭あることだった。故にこそ「レアだからね」との居丈高とて躊躇いなく唇を割る。あっち、とマップの示す通りに爪先を向けたら広大な獣舎が見えるのも直ぐのこと。)あった!みてみてみてみて秋吉くんほらゾウ!キリンもいる!(壁面に映し出される映像アートは何はなくとも圧巻で、あっちへうろうろこっちへキョロキョロと忙しない様相は興奮を物語っているだろう。)すごーい…。(呆けたような視線はパカッと口も空いちゃう間抜け具合。)
小田仁希 08/29 (Sat) 23:59 No.585
最終的に…?あ、握手会、とか……します……?(秋吉の中で思い描くはアイドルにハマった人間の最終目的地。彼ら彼女らは一体どこを目指しているのだろうか。いずれにしろ経験のない男には想像力の限界があるようで、結果疑問符には疑問符を返す事となる。調理技術の話となれば「目玉焼き、なら?」と首を浅く傾けて)小田さんは物知りだし、お話上手の聞き上手ですよね♪おれはね〜オリバーとルナとノアと、エマとミアと、ジェームズ!(指折り挙げたのは正しく友人達の名。「今度オリバーのホームパーティーにおじゃまするんです♪」嬉々として心底楽しそうに共有したがり。)レアなの!?えーじゃあ誰にも言わないでおこ…!(恐らくこれだけはしゃいでいる姿が貴重ということだろうと認識するや否や、口に手を当てて大事に宝箱の中に仕舞っておこうとした。それから少しの間の後呟く「僕も小田さんに何かあげたいな〜…」は独り言にも近いトーンで。柵越しに眠るゴリラを眺めながら何かないかと日頃の自分を思い返し中。やがて示されるままついていけば、視界いっぱいに広がる闇夜に光るプロジェクションマッピングに感嘆の声を漏らし)う、わーーーー……!!すごいねぇ、すごいねぇ…っ!!(見開いた瞳が隣と正面を何度も往復しながら、目一杯にロマンを映した。零す感想はどうしたって感動で失った言葉が顕著だ。)こんなすごいの、はじめてみた…!………(ふと、同じように呆けている隣に気付けば、その頬を人差し指でつつき笑おう。)開いてる。口♪
秋吉かもめ 08/31 (Mon) 01:46 No.601
そう?はじめて言われた、そんなの。それたぶん秋吉くんのせいだし。(首傾げるも束の間女なりの理論て正答を導き出してその所以を告げたらば「ええ、いいな。いいな。いいな。パートナー同伴じゃないの?」と聞き齧った海外マナーをでっち上げて自分を指差す厚かましさ。秘密だよと告げた響きの信憑性を後押しするみたいに秋吉の唇へ人差し指と宛行って笑う。斯くして独り言めいた台詞だって聞き逃すことが無ければ)欲しい。とっておきがいい、とっておきで誰にもあげてなくてあたしにしかくれないやつがいい。(対秋吉に於いて驚く程躊躇いのない我儘千万が顔を出して言ったあとに自分で驚いた。撤回する気はないが自己勝手に抱いた羞恥心と気不味さは柵越しの怠惰なゴリラへ視線向けることで有耶無耶になってくれ。)ねえすごいちゃんと葉っぱ?がざわざわしてる あっライオン!かっこいい!秋吉くんライオンだよ!(互いに同じものを見ていても逐次教えたくなっちゃう燥ぎよう。次々移ろう映像は大草原を疾走するライオンへ奪われて、すっかりお留守の口元は数瞬遅れての反応。) ?あ うそ、よだれ垂れてなかった?(顎を掌で押し上げて諧謔を交えながら「ライオン見たからすごい獰猛な気分。噛みちぎりそう。」と噛んでみる所作だって名残を引いた興奮が為すお巫山戯だった。次何見よっか?と時間の許す限りはめいっぱい我が物顔して楽しむつもりで、夜が深まる頃合にはいつかの駄々っ子と違って今日はちゃんと切り出せそう。)はあ楽しかった。すごい楽しかったな…。そろそろ帰ろっか。
小田仁希 08/31 (Mon) 20:42 No.615
せいなの?(その言葉の意図を探らんとこちらもまた首を傾げ。「一緒に行く?行こ!伝えておきますね♪」と、また一つ自分のたのしいに彼女を巻き込んだ。ルナもボーイフレンドを連れてくると言っていたし。朗らかに笑んだ顔はされど、ここ最近で一番の難題を投擲された事により眉根が寄る。)とっておきで、誰にもあげてなくて、小田さんにしかあげないやつ……?(反芻する口調は恰もなぞなぞを前にした時のように。暫しの思考の後、思い付いたように眉間の皺が消えた秋吉の回答は)小田さんは、これまでおれが知り合ってきた女の子の中で一番のお友達です!間違いなく最高レベルの仲良し♪断言します!!(いつかくれた得難い友達の称号にようやくお返しとなろうか。誰かにこうしてはっきりと一番をあげるのはこれが生まれて初めてだったから、緊張と高揚が滲む頬はしかし確かに喜色も纏って持ち上がるのは、きっと相手が他の誰でもない小田仁希だからだろう。何よりずっと求めていた最高レベルを今ここで差し出そう。ゾウもライオンもキリンもみんな見ることができたから、昂ぶるテンションは同じく。つついた人差し指が小田ライオンに噛みちぎられそうになるなら「うわ!躾けないと!」と冗談返して飛ぶ笑い声はすっかり満点の星空に吸い込まれてしまった。宇宙を仰ぎ、一瞬開きかけた口は彼女の言葉に呑まれて閉ざす。向ける眼差しはまるで不思議そうに)なんで?(首傾げ尋ねる一言に続けて、過日貰った言葉をそっくりそのままお返しした。)まだ、おれより先に寝ちゃだめだよ♪
秋吉かもめ〆 09/02 (Wed) 00:55 No.632
(到底解けなさそうな無理難題を投擲して横目で伺う瞳は悪戯に揶揄めいて、如何様な解答が耳朶打ったとて)やった、生まれてはじめての一等賞もらった。秋吉くんの生まれてはじめても貰っちゃった。(結局いつだって秋吉は花丸満点を叩き出すだろうなとの確信があった。鼻面に皺寄せた笑みは到底満点とは言い難いが嬉色が昂じて隣り合う体躯へドンとぶつかりにいくのは拙い愛情表現。面映ゆさばかり込み上げる内実をどう伝えたらいいか分らないから緩みが止まらぬ口元を覆って態とらしい咳払いも出ちゃうもの。)嬉しいから抱きしめていい?それはダメ?(緊張と高揚とを湛えた頬へつんつんと指先で不埒をかませば大真面目な様相で告げたるは突拍子もない希求だろうか。ご丁寧に腕まで広げるがソーシャルディスタンスを持ち出されたらちぇっと幼げな舌打ちひとつで引き下がることとしよう。爪先が奏でる出鱈目なステップはひとけのない夜を踊って、「燃費悪いから食費かかるよ。月10万。」と動物へ準えられた恨み辛みは経済的ダメージを模してから鼻を鳴らしてみせた。煌めく星々が過日のピクニックを想起する現今、無垢な疑問符に二の句を失って口が「あ」のまんま固まった。)駄々っ子だなあ。(口では幾らしょうがないなと幼子を宥める体裁を整えたとて瞬きするたび睫毛の先から散らばる情操は隠しようが無いだろう。或いは出口から遠退かんと急かす指先から伝播する熱も、終わらない今日に望む奇跡は明けない夜じゃなくて、迎えた朝も隣に秋吉が居る未来。)
小田仁希〆 09/02 (Wed) 11:46 No.636
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