入江。俺の返事はどのくらい元気だった?

(鼻先を擽る香りが途端に空腹を誘わなくなるのは単純に腹が満たされたからに違いない。ここは起き抜けの顔も目覚めだして、覚醒に入る昼食後の食堂。姦しい談話と活気が横溢する空間の中―――)入江、   (呼びかけた名は彼女の耳に届いたか知れず気掛かりな掌がその肩に触れようとするけれど、その衝動は緊急転回。10割茶目とは予想に容易いトイレに連込まれる展望を忌避するみたいに、指は逡巡の後に彼女の襟首をついと引いていた。)食べ終わった?昼。(彼女の背面に立って、旋毛の上から声を降りそそぐ。もし彼女が自分を認識すれば首を捻て言葉を継ぐ。)シンプルなペットショップもいいけどふれあいコーナーが常設してるサマリン島の動物園も捨てがたく思ってきた。(何せ檻の中にはタカのTシャツに住んでるライオンが居るだろうし。流動的な思惟を素直に打ち明ける。)
葉邑柊 08/21 (Fri) 00:09 No.445
(ルームメイトとのおはよういってらっしゃいを済ませ、向かったのは食堂だった。クロワッサンサンドをしっかり腹に入れながら間もなく最後の数口。知る声が聞こえ、)ほひ?  ほ!(口に葉っぱを含んだまま行儀わるく、座った姿勢変えずに声主を丸めた目して見上げた。ごくんとふた口分くらいを飲み込んで、)今!!あっ!肩にしてやり直し!(後ろへの感触を感じたなら目尻をちょっと上げて、彼のためらいをつつく。自らの肩を触れずに指差すけれど、テイク2があってもなくても「な〜〜んもないよ〜!!」と歯を見せてうそぶくから、やりたいだけの行為だった。)えっ、……ということは?ということは??ハムの上にタカもトシもいる……?行く!!(楽しそう!に流されやすいゆるやか思考がここにも1人。ハムスター、ライオン、サル(たぶん)にまとめて出会える、ひと粒で3度美味しい機会を逃すはずもない。語尾と一緒に勢いよく立ち上がっては、ぴゅ〜〜っと食器片づけに駆けていきすぐにナイスな発案者の前にただいま。)どっち!!(彼の二の腕あたりの布をつかみ、今にもスタートダッシュできる一歩踏み出した。まだ屋内である。)
入江小糸 08/22 (Sat) 10:16 No.461
(リテイクを希求する声たからかに響けば、なんだそれって笑気が鼻から抜けていく。)ムカデ競争しながら出かける気?    あ、くっついた。離れない。(やり直しと言われて仕切り直した行為は彼女の首にあるものを宛がう悪戯に代えられた。キンキンに冷やされたGovinda'sのアップルジュースのボトルだった。離れないを嘯いて、宛がう其れは見た感じ食事中の最中だと判じられた彼女への手土産。「あげる」を添えながら起こすやりたいだけの行為だった。)ハムにタカ(ライオン)にトシ(サル)に俺の縁ばっかり探すのは面白すぎるよ。動物園、いいなって思ったのはキツネとウサギも居るだろうからなんだ。行こ。(事の始まりは彼女に宛がった動物を巡る会話だったから。夏のはじまりに交わした言葉を懐かしむように提案は起こされた。)まずはこっち。俺は檻の外で生きるホモ・サピエンスだから玄関から出ていきたいな。(気の早い彼女の前のめりを眺め、愉快に震えた睫毛を俯かせた。曰く賢い人間を意味する人類の学名を持ちこんで歩き出す。服を通して、二の腕辺りから感じられる体温毎引っ張っていく。)あっつ。入江、帽子は持ってきた?(談笑交わしながらあっという間に動物園の門前まで辿り着くだろう。キャップを目深に被っていても感じる日差しに目を眩ませながら隣に居るんだろう彼女に問う。)
葉邑柊 08/23 (Sun) 22:08 No.485
(そもそもっていうのもあるけれど、気を使わなくていい相手だからこそどんな結末でもお気楽。)あっはは!2人だとよわそ!  うぎゃっ!!(しかし笑いにはねていた声が叫びに変わったのは五感の悲鳴に抗えなかったから。冷たくなった箇所をさすりながら恨めしげに見上げるも、受けとったなら「のむ!」「うま!」開ける・飲む・堪能の三拍子をお礼がわりにした。)そういうこと?!ぜったいかわいい!それ、なんか葉邑の親戚みたいでウケる~~!(食器片づけから帰ってすぐ、彼の意図を知り目を丸める。勢いあまった問いかけに、足らない頭ではうまく料理しきれないネタが光る。遠足の引率みたいにくっついていきながら口を開けて笑い、)う~ん!ちょっとなに言ってんのかわからん~~~!(やがて当然だが日本とちがいアルファベットが園名としてかかげられるゲートにて。)持ってきてない!からちょこちょこ水飲まないとね、あつい!(太陽にらんで、すそがリボン結びになった白黒ドットシャツを腹に空気入れるようはためかせる。アップルジュースは移動中に空になっていた。)てか動物園正解じゃん!なんかでっかいし~~キツネウサギはめずらしいほう??(滞りない入園ののち、ラインでやり取りした写真を思い浮かべつつ目に入ったのは、)ワッ、ワニ~~!!
入江小糸 08/25 (Tue) 22:38 No.520
50m走とかチョロQみたいにまあまあすばしっこかった印象あったけど、おまえ。けど俺ら2人になるとペース合わなそうだよね。転倒何回までで収めたい?(歩幅・地面を蹴る回転速度・ゴールに向かいたい意気込みの何から何まで異なりそうな2人だから滑稽な展開が待っていそう。想像だけで笑えるお手軽なエンターテイメントに耽るみたいに声を殺して笑気を漏らす。)向こうの店に、いいものありそうな気配がするんだよね。(熱中症にならないように気をつけてと言葉を添えて潜るゲートの先、指さす方向には曰く“いいもの”の匂いがするグッズショップが並んでいる筈だ。「服はためかせる場所って、胸元派と裾派に分かれるとこあるよね」と脱線を挟むのは、彼女によく似合っている衣類のリボンが揺れるのを視界に入った折のこと。)こっち。(これはきっと彼女がワニに気を取られるより少し前に挟みたい閑話。くだんのショップへとつま先を寄り道させて、もし彼女が着いて来られるようならばキリンの顔が貼っ付けられたキャップをその赤毛に被せたい。それは“アニマルフレンズ キリン メッシュキャップ”とでもググれば画像欄に昇ってきそうな見て呉れだ。)入江の誕プレ。(珍しいイリナキウサギのキャップは無くて、でもパンダよりシマウマよりずっと彼女に似合うデザインだと思ったそれは受け入れられるんだろうか。園内を闊歩の後辿り着くワニのエリアでは丁度エサ遣りの時間らしい。飼育員が手に持つのは、)鶏1羽まるごとの肉じゃない?あれ。(思わず目を剥いた。)
葉邑柊 08/28 (Fri) 06:57 No.552
5!(指を開ききった手のひらを突き出す根拠はとくになかった。)マジ!葉邑そういうのしらべてきた系~?(スニーカーのつま先を弾ませていく。良い案をもらうまま動物園に降り立った身としては前情報が何も無く、それでも何やら先を見据える発言に甘えるなら今更スマホで調べたりは愚行に感じる。「どっちでも変わらんけどね!」と通気口がどちらであれ風通しはよい。ところで、で彼についていった店内。)――わ!目がよっつ!!いいのいいの?!(つぶらな瞳と目があったと思いきや、それが自身の頭に乗っけられ興奮した面持ちで彼を見上げた。首を左右にゆらゆら揺らしてお伺いをたてる丸い目はあえて許可の言葉を欲しがる。色好い返事があれば眼を細めて礼を言うだろう。色味が小学一年生の帽子みたいなプレゼントをしっかり被りながら、声上げ興味の矛先となったワニの食事をまじまじと見て、)すご!お腹すくからいっぱい食べないといけないしね……?(インパクトに思わず迷走する理由を付し、)ワニとのふれあいだったら葉邑食べられちゃうね!(ぺろっと肉を飲み込む様子にそこそこ衝撃受けて、この後行く予定に明るい声で不穏を加えた。)
入江小糸 08/30 (Sun) 14:23 No.591
聞いといてなんだけど5回も転ぶのやだな。入江の膝がキズだらけになる。俺、頑張って踏ん張ろ。(先んじてズッコケる側になるのは自分が先かもしれない可能性の方が高い癖、踏ん張りを宣言する身の程知らずが指先で数字の2を作る。回数はこれ位に納めたいって意を込めて。彼女の足先に視線を落としながら、その歩幅に合わせて自分も歩んでみるけれど、これは随分難しかった。)いいよ。…帽子、色だけならちび丸ちゃんなのにね。(彼女の歓楽を得られたような心地に鳴れば釣られてこちら側の目許だって自然な細まり方をした。LINEでミスった黄色いハムの考察がふと脳裏をよぎれば、思いだし笑いを噛みしめてワニの柵へと傍寄る。)自己責任の契約書を書いてワニに触れる園があるって聞いたことはあるけど、もし食べられるなら、噛まずに呑み込めよって願うんだろうな。いやそうじゃない。嫌だよ。(渋面晒して不穏さを嗜める一方、)もっと小さいのものと触れ合いに行こうよ。ほら、あそこ。(関心そそるブースを見付けたのか視線は遠くに飛んで行く。彼女の腹積もりと同様に、それはふれあいブースの看板だった。小動物の背丈に合わせたちいさな檻の中にはてのひらサイズのネザーランドドワーフがころげ回っている。)入江みたいだ。(元気で明るくて人懐こい性格だと示されているプラカードを眺めながら口端が持ち上がる。檻の中に忍び込ませたてのひらにまるっこい身を乗せてきたその小動物は、)……やきそばみたいな色。(いつか彼女と分け合った思い出を想起する心が無性に凪いだ。)
葉邑柊〆 09/02 (Wed) 13:34 No.637
絆創膏用意しといたほうがいいよ!(努力を宣言する相手とは反対に、転ぶ気満々のアドバイスまがいを飛ばした。一緒に行くなら並びたい足取りは時々大股で。欲しい返答を得られて喜色あらわに、)やったありがとやった〜〜!! うきゅ〜?(引きずるネタにより彼の仲間のマネをしてみるけれど、「ないな!!」柄じゃないからすぐ撤回する。)ぷっ、丸呑みだったらワニのお腹がいっしゅん葉邑の形になるんだ!(余裕のある笑みを浮かべる印象が歪めば、性悪にはごほうび、口に手を当て膨らむ頬から吹き出すなら余計な一言を上乗せしよう。そんな様があっけなく散るのもまた彼がために。)……ハム!!(とっとこ該当のブースまで駆け出した。至るところにハムスターだけでなく、害の無さそうな小動物たちがちらほらふわふわ。一際元気なウサギに視線が行ったのと、その体躯が持ち上げられたのは同時。つられて眺めつつ、)とにかくあたしのことを小さきものって思ってるのがわかった!!(端々で貰う印象や例えから導き出した自分なりの解を発しては、隣の脇腹、身長差生かした死角を人差し指でヅンッとつつく。)んふふっ、いい色ってことだね。(懐かしむような物言いがくすぐったくて、おすそ分けに茶色の頭をやさしく撫でた。)
入江小糸〆 09/04 (Fri) 19:58 No.654
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