どこの組のものですか？（態とらしく肩を掻き抱く所作は夜明けに程近い時刻に違わぬ寝惚け眼。それでも小癪な口吻で告げれば戦闘力0の顔面の侭ボサ頭にお馴染みサングラスだけ引っ掛けて拉致られた砂浜で）俺のイルカさんって馬渕くんが言うと限りなくアウト…。（意味深に視線流すが然し卒然と切られるスタートの合図へ「えっなに」と呆けるも束の間、）わー！？（零れ散るカラフルなウォーターバブルへ漫画みたいなリアクション。「ちょ　まって」「あーあっち行った！」と言われるが侭の素直さで翻弄される体躯があっちへうろうろこっちでばたばた、時折砂浜へ爪先引っ掛けてコケる姿もあるだろう。片っ端から水風船を抱えて）BAKA！？　は、HADAKA！？（は読み違えも良いとこ。中々正答へ辿り着かぬのは「ちょっとー！！」と不埒な茶々入れへバチギレぶっこく所為。10秒に到底足らぬ顛末は水風船を抱えたまんま敵前逃亡と相成るが燥いだところで水風船をよくよく並べ替え、その真意を存知すれば面映ゆい心地へ見舞われるのも直ぐの事。頬彩るのは朝焼けの薄朱じゃない。）忘れらんない幕開けなった…。（喜ぶにはまんまと術中に嵌った感が悔しくそれでも嬉しがっちゃう胸懐を否定出来ぬから尚悔しい。故の渋面は然し耐性無くくしゃりと相好崩す、眉間に皺寄せた不細工面だが確かに笑みだった。）馬渕くんにお祝いしてもらう以上のハッピーある？（ハードル上げたのはあなたです、そう言わんばかりの口吻は直様瓦解し幼気に耳元で叫んでやろ。）ありがとう！今日が大好きんなった！