ところで北村さん、ああいう人形は欲しいの…?

おはよう、北村さん。…今日はちゃんと朝ごはん食べてたっけ?(もしもの為のグッズを詰め込んだボディバッグを手に、玄関にて合流叶えば、一つ目の質問は一つ目のお節介の前置きのようなもの。もう行ける?と確認挟んで夏の青の下へ繰り出した。)これ、良ければ。おれも今から舐めてくから。……あ。あと、気配りとかじゃなくて今後の為に聞こうと思ってたんだけど、血液型は何型?(差し出したのはレモン味の塩タブレット。自分の分も袋から取りだしで口に放り込んだなら、なるべく日陰を選んで一路目的の店へ。)…せっかく出掛けるんだし、これ聞いたから貧血になる、みたいなオチがつかないといいな。お土産って、もうなにか買った?…人形とか。(うすい苦笑いで口許緩ませながら、脳裏に過ぎるは癖の強い顔。)
奈尾秀実 08/12 (Wed) 23:46 No.325
なぁにを言ってるのかしらね奈尾は。私はいつもちゃんと食べてるでしょうに。(堂々たる虚言は、合流と同時に挨拶がてらその背中を叩きながら。屋外に繰り出して数歩、日射しを遮るように被る帽子の広いつばを指先で摘んで角度を調節していれば、ふと傍らから差し出された熱中症対策に目を丸め、)……あはっ、くれるの?ありがとう。奈尾って出掛ける時はいつもそんな準備万端なの?(溢れた笑いは純粋な驚きと嬉しさを含んだ。重ねて尋ねたのは、未だ知らぬ級友への関心から。それが血液型の話になれば、出発早々また笑みが深まる。但し今度は可笑しさが強めに。)輸血が必要になる場面が来るかもしれないから? 私はね、不明。(「でも性格的にはAかOだと思うのよね〜。奈尾にはどう見える?」とは道中の雑談がてら。)まだ買ってないの。だから丁度良かったわ。でもなんで私を誘ったの?(ちりちりと焼けるコンクリートの上をパンプスが弾む。傾げた首は浅く、傍らを覗く視線には然程圧もなければ変わらず気安く)何体も買うつもりはないんだけど、ひとつお気に入りを買って帰りたい気持ちはあるわね。今日はそういう日にする。奈尾はどんなの買う予定?……いや、人形に限らずね?
北村伊鶴 08/13 (Thu) 19:52 No.335
っえ。…おれ毎日北村さんの幻を見てるのかな。(背中への衝撃に小さく息呑み、冗談と受け取った先で首捻る物言いも無論戯れ。)普段から荷物は多いけど、今日は特に。冷えピタとかタオルとか、あとタクシーの呼び方確認して来てる。出来れば、もう一歩も歩けないってなる前に教えて。(ささやかな塩っ気を舌先に転がしながら、質問の理由を見事当てられてしまえば「聞かれ慣れてる?」なんて憶測浮かばせるも、回答には瞠目。)ふ、不明…?……珍しい血液型なのかな。そのどちらかならAな気がする。自分ではどういうところがAかOだなって思うの?(この予想に正解がないと知っているからこそ、回答は軽やかに。自己評価に通ずるだろう選択肢の理由を知りたがる傍らで、予想しなかった問いが耳朶を打つ。暑気揺蕩う二人のあわいでえ?と純粋な戸惑いが揺れた。)……楽しそうだと思ったから?――あ、(“もう少し話してみたい”が先んじたから、土産購入はただの口実。面と向かって問われるとは思わなかっただけに不要な疑問符で語尾を上げながら、「すべらない話は直接聞いた方が面白いかなって」思い出したかのような一言は笑みを伴って。)あ、買うんだ。見つかると良いね、手頃なもの。自分用に何か買うつもりだけど、まだ決めてなくて。でも、Tシャツとかかな。結局実用性があるもの選んじゃうから。(ゆっくり歩いて10分程度。観光客向けの店が見えてきたなら「そこで良い?」とまずは確認。)
奈尾秀実 08/14 (Fri) 22:45 No.350
(予想以上に万全の状態を整えてきたらしいクラスメイトより、次々と挙げられるラインナップに思わず呆気にさえ取られたように双眸を丸め、ぽかんと開く口は束の間言葉を知らず。は、と我にかえれば)そこまで準備してきてくれるの親くらいよ。面倒見いいわよね、奈尾って。ご飯食べてる時もよく思うけど(別荘での朝食や食堂での昼食時における彼の様子を一人思い出し──そこまで考えてからふと「私、面倒見られてるのか…」複雑とも言える着地点に辿り着き、やや落ちたトーンでひとりごちる。)赤十字から書類が届くのよ、珍しくて分かりませんでしたって。えー、神経質なところがあるからA、だけど偶に面倒臭くなって大雑把になることもあるからO?…って、自己紹介してるみたいで恥ずかしいわね…(疑問符には彼の反応を探るような視線も覗く。つばを摘めば少し深く被り直しつつ、あまり好ましくない理由が耳に届いたところで大きく溜息をつけば)あんた根に持って………違うわね、その顔は最早ただ楽しんでるだけでしょ(「ぜっっ    たい、やらないからねそれ。」朗らかな笑みを湛える当人とは対照的に恨めしく睨み、確固たる意志を立てた。促されるまま同意の首肯をもって中へ入っていけば、店内に広がる外国独特の香りを吸い込んでから、辺りを見回し)奈尾、ほら。実用的ならこれとかもいいんじゃない?(手に取ったのは持ち手がトーテムポールの顔になっている木製の耳かき。)
北村伊鶴 08/16 (Sun) 18:43 No.385
此処はそんなことないよ、って言うところかもしれないけど、あんまり否定材料がないな。動機が不純だから褒められていいのかって気持ちにはなるけど。…北村さんには未遂じゃない?面倒を見るって言うのもなんだし、手伝いくらいでどう?(言葉選びと認識のすり合わせは薄い笑みを携えながら、平生無意識下に手出ししている可能性踏まえても面倒見の良さは発揮できていないと首傾げた。「体あんまり丈夫じゃないのによく旅行許してもらえたね」は、陽射しから身を匿うようにしつつのそういえば。)恥ずかしがるポイントがよくわからないんだけど……神経質そうなところは何となく分かるな。本棚に並んでるシリーズ物が1から順番に並んでないと嫌じゃない?おれがAかなって言ったのは、だったらいいなも込みで、Aなら一緒だから。(神経質あるあるはともすれば自己紹介の一端。不服そうな声色に反してかろい笑声響かす事が出来たのは、胸中の正鵠を射られたからに他ならない。)ごめん。普通に、北村さんの話を聞きたいって気持ちもあるよ。最近はどう?(在り来り過ぎる疑問符で眉間の皺は和らぐか。視覚からして賑やかな店内に圧倒されながら促されるまま彼女の手元に視線を落とし)あ~……確かに実用的だけど、おれ耳掃除は綿棒派なんだよね。昔耳の中ガリってされたことあって……。……でもちょっと、目が逸らせない顔してるな…。(耳かきを拾い上げ、トーテムポールの顔を彼女に向けてご対面。)
奈尾秀実 08/17 (Mon) 23:46 No.404
不純?(不純な動機で面倒を見ている?頭の中で一人考えても出そうにない答えは早々に白旗を上げるとして。その表現方法が面倒を見るでも手伝いをするでも、先ずは切っ掛けを知りたがった。当然の言葉には得意気に鼻を鳴らして「駄々こねたの、可愛いでしょ?」悪どい笑みを口角に見せ)自分の性格を細かく言葉にして伝えるのって恥ずかし、  ……奈尾ってもしかしてなんだけど。(きっと何気無く添えられたであろう一言に一瞬怯んだのはどうせ自分だけ。一度区切った言葉を再度改めて、その表情は普段と変わらぬ真顔のまま)私のこと、好きでしょ。(疑問符もなければ寧ろそうであろうと決め付けさえ垣間見える語尾はあまりにシンプル。万が一友達としてだとか枕詞付きで肯定されようものなら「サムいギャグね」と肩を竦めるか。この女は、過度な自己愛が生んだ化け物である。)最近はどう?そうねぇ……そろそろ夏休みも終わるのかと思うと憂鬱ね。文化祭の準備も始まるでしょ、確か。それは楽しみだけど。(どうやら綿棒派だったらしい級友の返答に不発を自嘲するように下唇を突き出しながら手元のトーテムポールを弄る。しかし、もう一本同じ物を手に取り、でもと続いた声に顔を上げれば)……そいつも私のこと好きなのかしら。さっきから目が合いっぱなしだけど。(凝視は数秒間。「ごめんなさいね、タイプじゃないわ」と元の位置に戻しては、関心を次なる物へ移し)
北村伊鶴 08/19 (Wed) 22:00 No.425
誰かの役に立ちたいって言うより、おれが安心したいのが先だから。有難がられたら儲けものでさ。(最終的に口角上げる様は冗談めかした顔。悪戯っ子みたいな笑みへ言葉待ってから頷き)駄々をこねたって自覚してるところが、そう見えるかな。…あんまりする機会もないしね。おれ、自分ではそんなに心配性だとは思ってないからさ、北村さんも、自分が其処まで少食だとは思ってないのかなって思った。今。(もしかしての続きを待った唇が止まり眼差しだけが続きを請うも、瞬間見開いた瞳は「えっ」と戸惑い付き。)えっと、……うん。好きか嫌いかで言ったら、そりゃあ。(何の意図あっての発言かまるで読み取れず、怪訝宿した瞳が窺うようにちらり。「ギャグではないんだけど…」と齟齬を感じて恐る恐るの補足ののち、)…でもたぶん、おれより北村さんの方が、北村さんを好きだよね。(陽射しの根源とは異なる方向のくせ、何処か眩しがるように彼女を見遣って)北村さん、1時間目から生気なくしてそう。中学の時はなかったから、おれも文化祭は楽しみだな。何やるんだろう。聞いてる?…おばけ屋敷よりは喫茶店とかがいいな。(小さな望みはトーテムポールに届いたか否か。癖のある顔と同列に結ばれた“も”で再び目弾き、のち破顔。)振られちゃった?…あ、振ったのか。面白いな、北村さん……。鼻かな、お気に召さなかったの。……あ、こういうのは?(SUMMERINと書かれたガーランドを持つ猿のぬいぐるみは多色展開の一品。実用性皆無のピンクを差し出して)
奈尾秀実 08/20 (Thu) 23:09 No.441
あは、納得した。奈尾ってサスペンス系に弱そう。(どうやら安寧を欲しがるような彼が、例えば背後から犯人が忍び寄るシーンにハラハラと騒つく様は案外想像に容易いが果たして。次ぐ指摘は予想外からの角度にして、大方図星を突かれたものだから素直に瞬き)そうね。他人に言われ続けるうちに、最初自分では然程そうは思ってなかったのに、段々本当にそんな気がしてくるみたいなのはある。心配性だと思われすぎるのは微妙?私は別に少食だと思われても何ら困ることはないけど。(彼の予想が的を射ていることを簡潔な肯定で示した後、例えで連ねるのはある種暗示のような話。好きか嫌いかで言えば論は、好きか嫌いかを尋ねた際の回答としてはある種常套句。思わず声を出して笑えば、長い黒髪を手で払いながら)でしょうね。……なぁんだ。さっきからやたら好意的なこと言ってくれるから、てっきり私に気があるのかと思った。(肩を竦め、先程の言動に至った理由を告げよう。お化け屋敷より喫茶店を選ぶクラスメイトは、この短時間の中で生まれた印象を当て嵌めても既に彼らしさを感じられて「スリルが似合わない男ね〜」とは笑いながらの他意ない感想。エントリーナンバー2の猿はおでこの辺りを人差し指でうりうりと撫でながら)早速置きにきたわね、安寧の奈尾。癖が足りぬ癖が。(デコピンするように弾けばさようなら。)あんたはTシャツとかって言ってたけど、やっぱりこういうのが好きなの?(指差した先には『I♡SUMMERIN』とプリントされた所謂量産系デザインの白T。)
北村伊鶴 08/22 (Sat) 16:55 No.467
ミステリーとか好きだけど、でもドラマで、主人公が犯人だと見終わった時に物凄く疲れてるんだよね……。鬼気迫るシーンとか直視できない。(スリルの疑似体験すら排除したがる訳ではないけれど、彼女の予測は遠からず。納得と摺り合わせを繰り返すような会話は自然と理解が深まるような感覚をおぼえた。)北村さんは、錯覚じゃなくてちゃんと納得してそうだけど。…悪い受け取り方じゃなければいやじゃないよ。こう……出来れば「怖がり」よりは「用心深い」って思われたいみたいな、そういうのはあるけど。(この性分とは切っても切り離せない自認はあれど、格好悪い印象よりは堅実な側面として受け入れられたい欲求はきっと人並み。笑声に隣を一瞥しながら開口して数秒、息を吸った覚えはない。)……それは可能性として、北村さんのアンテナが敏感か、おれが無意識に口説いてるかかな。北村さん、最新のアンテナ使ってる?(冗談交じりの問い掛けは入店と同時に散り散りになっても構いやしない。「おれが突然、教室の中にジェットコースター作ろうよとか言い出したら怖いと思うよ」なんて笑いに重ねたなら、ピンクの猿と顔見合わせて)一番重視するのは程よい癖?今、おれが重視したのはサイズ感と重量なんだけど。(棚に戻せば視線は一枚のTシャツへ。う~んと首が傾ぐ。)部屋着なら…?でももう少しサマリンの主張控えめなのが良いかな。…あ、北村さん、これは?(またしてもカラフル感が目を引いて、手にとったのはプーケット辺りにありがちな象の置物。)………ぞ、象っていた?
奈尾秀実 08/24 (Mon) 21:09 No.497
あ、その展開好き。主人公が犯人の。(好きと疲労は共存し得るだろう。気の抜いたフラットな雑談はやがて控えめな笑いに帰結となろうか。似たようで根底の異なる二つの言葉が並べられるなら首肯を返し)…?誰かにビビリって言われたことがあるの?(確かに似たニュアンスではあるが、少なくとも自分は彼に対して怖がりビビリのレッテルを貼り付けた事はないから。但し、第一印象としては確かに“そう”見えなくはないかも知れない。比喩表現で揶揄われるような感覚を得れば、別の商品棚を見る彼の背中に向けるは顰めた眉。)煽るわね…奈尾が無意識に口説いてるに100票。(対立意見をぶつけたところで、皺を寄せる表情を解けば次ぐは単なる好奇心が振れた。)奈尾ってそもそも女の子口説いたことある?(突飛な言い分へ「それはおれじゃなくても間違いなく怖いわよ」と間髪入れずの指摘はいっそ笑って。)あーなるほど?万人受けしそうな無難なやつ選んだのかと思ってた。(Tシャツもまたお眼鏡に適わず。彼の元へ歩みを寄せれば、一度は不合格を突きつけた猿を初めて手に持ってみて)重みは確かに程良い。…癖と愛嬌?目が離せないような……お!(一見ガネーシャのような有り難みも感じられそうな置物に好感触な声を上げるが、言われてみれば確かに?)……っふ、ふふ。ねえ、私達さ。こんなにお土産決まらないことある?(互いにそれなりの拘りがあるからだろうか、思わず笑えてきてしまった。)他の店も見るわよ。
北村伊鶴 08/26 (Wed) 19:26 No.528
前にね。…あ、別に悪口とかじゃなくて。(言葉の持つ意味合いは価値観や思考でニュアンスが異なるから、数年前の記憶は事実以上でも以下でもない。「北村さんはビビリには見られなさそうだよね」は見かけによらず男前で豪胆な側面を垣間見たからこその印象で。棚から取ったTシャツで、口許が見えぬようにしながら)ごめん。煽ったつもりはなかったんだけど。??……そういう系統の話、最近よく聞かれるんだけど、ありそうだと思って聞いた…?(眉寄せた困り顔で遠回しな否は通るだろうか。ついでとばかりに開いた口は声発する前に一瞬笑って)北村さんはありそうだね。口説かれたこと。(アンテナの感度を思っての決め打ちは薄い笑みを唇に乗せながら、「橘鷹とかスペンサーさんなら言いそうじゃない?」と強ち有り得なくなさそうなラインを攻めた。)無難……無難かな。これとこれならどっちが……待って、これ北村さん好きそう。(彼女の案を聞こうとするも、視界に入った白Tを手に取れば、ティキ像とSUMMERINのロゴがシンプルに描かれたTシャツを掲げて「これにしようかな」と一足先に第一候補を決める傍ら、それこそ言われてみればの気づきに口許を拳で覆う。)…っふふ、……そもそもさ、さっきから延々お互いのお土産ばっかり見てるんだよ、おれたち。(示し合わせた訳でもないのに自然自分より相手のお土産を探す様に笑っては、一旦手にしたTシャツ置いて彼女の気の向くままに次の店へと移動しよう。)さっきのTシャツにあった置物みたいなの、ないかな。
奈尾秀実 08/28 (Fri) 13:32 No.557
そっか。……?そうね、私はビビりじゃないし用心深さもそこまでではないかも。ただ石橋は叩いて確認してまで渡ろうとは思わない派。(「何事も直感って大事よね〜」とは、危険察知能力に長けている印象がある彼が相手だからこそ成り立ちそうな世間話として。よく振られる話題だと聞けば、そうなの?と丸まった双眸は少し面白そうに彼を見返し)自覚はないって返されるかなと思いながら聞いた。そしたら、じゃあ無自覚ではあるかもねって返してやろうと思って。(クク、と片側の口角を上げて浮かべる笑みは悪どく、対象が自分へ移るなら黒髪を払って「私くらいにもなるとね」と得意げな様を描いた。)確かに言いそうだけど、私は決して奴らの突拍子のなさに慣れるつもりはないわ…(賑やかな級友の顔を思い浮かべて断言するのは、空気に引き摺られたとてあくまで常識を手離すつもりはないのだというある種の覚悟。何度目かのプレゼンに向けた視線は、されど此方が返答する間もなく勧めた本人が購入を検討するから「それは、お揃いにしようという誘い…?」きっとまた北村のアンテナ感度が良好過ぎたか、それとも。それこそ無自覚に互いのお土産を選んでいた事実に気付かされたところで驚き、今度こそ笑い声を発した。)あはは、本当だ。何となく私の選んだ物を買わせたくて……ね!あのTシャツに載ってた像が欲しい。検索して、売店。どこ?近くにある?(お願いしたらやってくれそうな人柄につけ込んだ甘えは果たして受け入れられるか。)
北村伊鶴 08/30 (Sun) 14:07 No.590
北村さん、海外のホラー映画の序盤で、「大丈夫さ、おれが見てくる」って言って、速攻で死ぬフラグ建てる役の心境とか絶対分からなさそうだよね。おれもだけど。(“何となく嫌な感じがする”ときの対処法に共通点を感じての喩え話は飛躍気味。「そもそもそんなに見ないんだけどさ」と好みのジャンルでないとは補足しよう。淡々とした予測は凡そ当たっていたからこそ最早笑うしか無く、倍増する情けなさが八つ当たりみたいに俄に唇を尖らせた。)そんな人をすけこましみたいな……。…いや、でも自覚あって口説きにいってそうだってイメージあるよりはいいのかな……。 北村さんは、(流れで訊ねかけるも気軽に聞ける話題かどうかの懸念が過ぎって間が空いた。誤魔化しも効かぬだろうとの判断で、「口説ける?」と問いは端的に。段々と、されど確実に彼女の好みを理解している現状がおかしくて思わず漏れる笑みをそのままに、疑う隣を横目で捉えた。)うん、そうかも。せっかくだし、おれも気に入ったから。――えっ、うん。ちょっと待って。…そういえば、疲れてない?買ったら少し休んでいく?(愉快な事態を共有した後、唐突なお願いにスマホ片手に検索開始。楽しさの影に隠れて失念していた彼女の体力ゲージに触れながら、提案が通るのならばカフェも同時に調べるとしよう。斯くして帰り道、お好みのティキ像と、それが描かれたTシャツが入った袋を引っ提げ歩く役目は甘んじて担わせていただくとして。ともすれば青白い瞬間すらある彼女の顔ばせが、血色良好なら言う事なしだ。)
奈尾秀実〆 09/02 (Wed) 01:03 No.633
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