ひろ、ラジオ体操の時間だよ~~!!

(juniperとの樹木の名を冠す静まり返ったひと部屋。サマーサンシャインはまだ顔を出していないけれど、白んできた外の色がカーテンの隙間から差し込み始めるころ。ふかふかのベッドがふたつ置かれているうち一方は空っぽになっていた。サマリン島時間において現在7月17日朝3時58分。女子の間で5時起きが定着してきた中で更に早く起きる理由はけっして健康的な体操のためではない。昨日は皆から思い思いに誕生日を祝われたであろう彼女の眠る様子が映るように、椅子や台を積み上げた場所にスマホをセット。タイマーで動画撮影が始まる設定済み。自身は近くで身を屈めつつ耳栓をしていた。だって――――ジリリリリリ!! 4時。けたたましいアラーム音が鳴る。携帯から響く音量の比ではない。昨日のバースデーガールの枕元には、フラダンスの格好をした女性をかたどった、掌より一回り大きい目覚まし時計が置いてある。止めない限り音は10分流れ続ける仕様だ。)あっはっは!!ひ~っ!ほんとに爆音じゃん!お・は・よ!(爆音が広がったところでターゲットが目覚めても目覚めなくてもきっとこれはおもしろムービー。起きなかったら激しく揺さぶり起こす心算。事が起きて済んだら耳栓外して目には涙浮かべ手を叩いて笑い転げるだろう。)これはあげる!どうする二度寝する?前倒しぶらぶらする~~??(南の島生活だって今日という一日だって始まったばかり。けらけらと声を弾ませた提案はどっちだって彼女となら良い感じの時間になるはず。手渡したブツには“HAPPYBIRTHDAY”と刻んであるから土産になればこれ幸い。)
入江小糸〆 07/17 (Fri) 00:56 No.3
(夢を見ていた。とても心地が良くて目覚めが惜しくなるような夢。ぐっすり寝てねと言ってくれたから見られたのに作るも壊すもあどけない限定同居人のその手。すぐ隣で雷が落ちたとも世界が終末したとも思える音が鼓膜を突き破るなり若さゆえの反射神経で飛び起きる。音の出所が分からず枕で顔を挟むと聞き覚えしかない明るい笑いの声が重なっていることに気付く。)小糸?!どこに…これ……うるっっっさい!(居るはずのベッドに居なくて首を動かした際にようやっと爆音フラガールが視界に入る。早朝に相応しい静寂に包まれるまで凡そ2分、傍らに小さく転がる彼女を見つけて枕を挟んだままゆっくりとした足取りで近付いていく。)おはよ。さいこーの目覚めは小糸のおかげ?もーー あのね、…ん~~ 覚えとけ!(遠吠えみたいな台詞を吐くと同時に彼女の顔に白い枕をポフンと押し付けてやろう。襲撃が成功したら笑って、失敗したらやっぱり笑う。彼女に自分とフラガール、女三人だからかしましい。)あはは!ねえまだ4時だよ。小糸は何時に起きたの。いつから計画してたの?小糸ってほんと、ばかだなあ(こんな目覚めは後にも先にもこれっきりで良い。これっきりが良い。目尻にたまった水分を拭いつつ向けたからかいは勿体ないほどの嬉しさを滲ませて。最高の朝って自慢したいは大馬鹿。juniperもろくに読めなかったけどお祝いの英語は読み書き出来たので)ありがとう、小糸。目も頭もがんがんに冴えちゃったから前倒しぶらぶらしよ。もうこのまんま行っちゃお、庭からビーチに行けるんだって。(先に立ち上がったなら問答無用で彼女の両手を引っ張り立ち上がらせた。4時半のビーチはさすがに早すぎたって笑い話。)
秋山紘〆 07/18 (Sat) 20:29 No.6
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