上埜、「巽志真出生スペシャル試写会」招待状が届いたみたいやで。

(1時間スペシャルを謳ったのは他でもない自身の喉舌だ。エンターテイナー100%を約束したのも以下略。よって巽の思案は三日に渡り、画用紙とクレヨンを現地の文具店で購入するに至った。そんな飛び道具を木製の机の隅に角を揃えて据えたなら、スマホの上を指先が滑る。『このあといつでも大丈夫』の字面の飾り気のなさも、心裡における本日に対する所感をひた隠しにするには充分だろう。ノック音か将又呼び声か、いずれにせよ到着を報せる合図が鼓膜を打てば、)やほ。ようこそ。(迷わず扉を開いて顔覗かせたなら、中への一歩を掌が促した。白地に緑襟のついた英字描かれたシンプルな半袖シャツに、インディゴブルーのショートパンツはラフさを呈して、スリッパでペタペタと先を歩く。天井のシーリングファンが室内の適温として回る動静を仰ぎ見たのも束の間、冷蔵庫の扉開いて冷気浴びながらこうべだけ振り返り問うのは、)飲み物ならサイダーとストレートティーとオレンジジュース置いてて…。さっぱり系のアイスならアイスボックスと、…なんかフルーツ系のシャーベットとか。(客人へのおもてなしの心算。)
巽志真 08/06 (Thu) 21:41 No.215
(プラと果実の杯交わした奇妙なランデヴーから幾日か。数度笑わせてもらった相手の口より滑り出たワードが、漠然と記憶に残っていた。不意に思い出したタイミングで連絡した次第。とんとんと上映日が決まり口約束という名のチケット片手に、事前情報の甲斐あって難なく到着した会場繋がる硬い扉を叩く。時を感じず部屋主の姿を視界に入れれば、ご挨拶。)はや。おー、…………同じ作りなのに俺らの部屋となんかちげー気がする。(先導する膝裏に付いて行きながら、天井やら壁やら家具やら、不躾に見渡し根拠の無い評価を。空調とはまた異なる涼しさを肌で感じるなら少々足早に至れり尽くせりな彼女の脇に寄って)うわ、コーラ買ってきたんだけど。ポップコーンもある。でもま、アイスボックス食いてー、 シマえもんだっけか。(世界共通と信じる映画鑑賞の必需品入ったビニル袋掲げ、唇への字の焦り。しかし第一優先は決めてあるのであっさり掌返し。数日前朝の話題を掻っ攫った呼称添えて希望を伝え、「巽さん飲むのも持ってく、どこ」と準備に移ろうか。)普通に1時間だらだらできそうだな。(もてなしに甘んじ緊張感はゼロ。)
上埜新太 08/07 (Fri) 20:07 No.226
そ?若干配置がちゃうかったりすんのかな?上埜だれとおんなじ部屋やっけ。(来客前に部屋は一通り片した心算であったから、その視線が周囲を見渡すことにも動じない。近付く気配と視線合うようにと顎先突き上げ仰ぎ見たのも僅か、彼の声と共に視線はファンの風で小さく音を立てるビニル袋に落ちた。今一度見上げた先に平仮名への字を発見したなら、二度の目弾きで睫毛が揺れる。)いいやんいいやん。映画館みたい。普段映画みる?  “じゃ、ミサイルでもうちこんでやるか。”──これ、わたし的ドラさんの好きなセリフ。(過日と同じく声音は物真似語るけれど、「この気軽でポップな破壊衝動がツボ」は淡々と巽のトーンに戻る筈。腰を屈めて冷凍庫の扉を開いては押し寄せる冷気を掌で軽く払って、注文の品をふたつ取り出した。指先冷やさぬようにとカップの縁を小さく摘まんだなら、「わたしのそれ、席はそっち、ありがとう」とそのまま厚意に甘える算段だ。木製の椅子引いて腰を据えては、)わたしも食べよっと。1時間全然余裕じゃない?わたし、実はおしゃべりやから…。(アイスボックスの蓋をぴりぴりと剥がす指先に視線は集中。)
巽志真 08/08 (Sat) 13:43 No.239
橘鷹。あー、片付いてっからだ。(同室の友人の名前口にして、自ずと顔も想起すれば己との生活風景も頭に過る。ゴミは捨てるが主に自身の物扱いの雑さを省みて現況と比較した。気軽な肯定が懸念を消す。彼女の動きに従い冷蔵庫、冷凍庫と目で物色しながら、)映画館ではあんま。え、そんなヤクザつか口わりー。巽さん詳しいのはドラさん映画見てたりすんの。(特徴的なだみ声の真似を直に受けて、ぷすと口端から空気が漏れる。「うつったわ」と唇の緩みのまま、同じ表現使用してしまった事後報告を1つ。近くに位置する棚中のコップを適当に2つ取り出し、飲料を携えテーブルの角を挟んだ隣の椅子に腰を落ち着かせた。)溶ける前にな。……気づいたら過ぎてんだよな大体。俺も喋るだろうし。喋り方と、ナリと?(卓上置けるものは置いて早速同様にぴりぴり。そして容器越しに片手で氷をほぐしたなら縁を口まで運び数個含む。口内にて適度に冷たいグレープフルーツ味を舌で転がしつつ、)んま。あ、聞く。どんな感じで上映か聞いてなかったけど。(横目流して予想ついていない部分を隠さず尋ね。)
上埜新太 08/10 (Mon) 03:23 No.278
(級友の名が鼓膜に届けば、成る程と肩竦めて鼻から笑みが小さく漏れる。「でも上埜が来てくれる前にちゃんと片付けたで」は現今の種明かしとなるか。)ドラさんの映画って、前売り券買うと特典でドラさんのマスコットキーホルダーくれるから…。(淡白な口振りは一介の熟思もないそれであったから、ワンテンポ遅れてやって来た羞恥に「今は行ってへんけど」の釈明付随。指先で箱の中身をふたつほど腔内に放り込んでは、舌先で堪能する傍ら二度の目弾きを首肯の代わりとせんと。ペットボトルに右手を伸ばしたなら「飲むんコーラでいい?」はYESであれば彼の持参してくれたそれを彼用のコップに注ぐ算段で、)そうそう。そうなんやけど映像ひとりで撮るのはさすがにとおもって、紙芝居をつくってんやんか。(机の端に配した数枚の画用紙に一瞥くれたのも束の間、逆接が続く。)でもわたし、壊滅的に絵が下手ってことを思い出して。(複数枚の画用紙を両手で掴んだなら、とんとんと几帳面に机で角を揃えて表紙がお目見えする。「巽志真の15年」タイトルの下には三つ編みと眼鏡が申し訳程度に描かれた棒人間がひとり。覗き込むようにして表紙をちらり。反省浮かぶ脳裡に合わせて眉がハの字描く。)
巽志真 08/10 (Mon) 23:38 No.288
(自己解決の果て、実の所を聞けば『女子の部屋は小綺麗』という思い込み方程式があえなく霧散。「これは本当の姿ではないっつーことな」、平べったい足音に呟きを暈す。1時間スペシャルの主役は彼女だから、降って湧く質問を遠慮無く投げた後。流暢な返答に感心するよう耳傾けて、)へえ……そか、貰えるもんは貰っとけばいいのに。(添えられた近況に単純な感想を落とした。互いにセッティングを進め、飲料の確認に首肯。コップに焦茶が注がれていく様を追いアイスボックスしながら眺めていた。いよいよ道具のお披露目に至っては、氷菓に夢中だった意識を目線に集中させ、)すげーな。普通に器用ってか、(続かぬ賛辞は彼女の言動による。迷い無い整然とした手つきに反して、最低限の情報量で描かれた表紙絵を前に瞬き、)…………おー、人。(見たままを言葉にする表現力マイナス値。感受性の低さが働きシンプルなおさげからは感情窺えないが、立体おさげの下がる眉は雄弁に語ってくるので)いや、俺もセンスねーし。中身が重要なんだろ、 多分。(当然のごとく仲間扱いしつつ「どんな?」と肝心を知るべく紙1枚指先でめくろうと。)
上埜新太 08/12 (Wed) 23:40 No.324
(貰う物は夏も小袖とした物言いに反論する趣意などなく、「そろそろ羞恥心に負ける年頃で」は思春期の色を孕んだ。八分目まで波々と注いだコップをテーブル半分の彼側に置いたなら、自身のコップにも飲み物注いで準備は了。手許から喉元を潤したなら、集中は紙のなかの自分へ。)そう、この人がわたし。(開き直りの人差し指が紙面を滑る。耳朶がエールの響きとして受け取ったなら、唇より心裡を描く眉は平素の並行になった。彼の伸びた指先に合わせて一枚捲って一番背面に立てたなら)大阪と兵庫のあいだらへんで、ひとりのお笑い芸人とテレビの地方局スタッフは出会い、女の子を授かりました。その子はシマと名付けられました。父はあまり売れていませんでしたが、そこそこ?それなりに?真っ当にシマは育っていました。(棒人間ふたりの頭上に籠を提げた鳥が一匹。その横には簡略化された日本地図で大凡の位置が赤丸でマーキングされている。ぺらり。次のページへ進みかけた指は一時停止、カンニングを読み上げるべくして紙の裏を辿っていたまなこを仰いで彼の面様を伺った。憂慮にも似た色が宿れば、語り部の口吻ではなく巽が告いで小首捻る。)行ったことある?関西。
巽志真 08/13 (Thu) 21:51 No.338
っふ、そうとしか見えなくなってきた。(線と丸で出来た作品に、描き手の言い切りが加わり信憑性が増す。途端ある意味特徴捉えた絵に味を感じて小さく笑声吐き出した。我慢知らぬ先んじた末端に伴い彼女の物語がはじまりはじまり。指を仕舞い、椅子の背凭れに体重預け楽な姿勢作れば語り始める声に耳を傾ける。つらつらと流れるナレーションのような導きに沿った挿絵に視線を注ぐ。聞きながら半身を前傾に変えては、テーブルに片肘付き頬を乗せて、)……ん?無い。これから部活の大会とかで行けりゃいいなくらい。 巽さんおもしれーのお父さんの血なんだな。(目の高さ変えず動きが硬直していた折、俄に彼女の故郷への訪問経験尋ねられるなら焦点をついと上げた。今日に至るまで幾度か突かれたツボの原因を漸く心得て納得するよう頷く。「眠くねーよ」と仮に中断の意図と違えど、聞いてるアピールとして嘗てのLINE内での話題を引用し自己主張。)名前。いつも巽さんつってたから巽さんはシマって頭に覚えさしてたとこ。真っ当なシマさんの続きどーぞ。(筋が凝り固まると集中も切れてしまうので、首を一周回しながら黙していた間の所感を付け加えた。)
上埜新太 08/15 (Sat) 00:06 No.353
そっか。大会んとき時間あるか分からんけど、おすすめは難波のわなかっていうたこ焼き屋さん。(瞬目を以て好物の球体を瞼裡に描けば、腹が鳴くより先にグレープフルーツ味で腔内を冷却。面白いを褒辞として享受すれば、頬も綻びかける。けれども。思春期特有の父娘感情を腹案として抱く15歳、頬が綻ぶより先んじて歪に眉がいがんだ。覚醒の言質とれたなら、「まだ起きてて」と引き続きを強請る算段は紙の端に引っ掛けた指先と共に。)こころざしが真っ直ぐって書いてシマ。志真。ちゃんと覚えるまで500回くらい言ったろ。(反復学習の態を取った強欲を宣うけれど、一枚紙が捲れたなら過日連ねた文字に唇は移行。)父はあまり売れていませんでしたが、ある日ローカルの深夜番組で少し注目され、じわじわっと仕事の調子が右肩上がりとなりました。そのとき父が言ったのです、「そうだ!東京、行こう。」(黄土色で描いたビリケン(仮)から赤で色塗られた鉄塔に飛ぶ飛行機。ぺらり。未だ視線は物語の裏側の侭。)けれど、思うようにはいきません。その頃転校したばかりの中学生のシマは悟ったのです。堅実な仕事をしよう、そのためには賢くなろう──…。(棒人間からもくもくと雲型の吹き出し飛ばした絵は思案する様を模したつもり。)
巽志真 08/16 (Sun) 00:49 No.370
(短く音断つ返事を耳に入れて、穏やかになりきらなかったアーチも目視したが如何せん魅力的なのは食の話。)まじ。なんとかして食うしかねーな。(未だ見ぬ訪問に邪な目標を立てた。己に些末なプレッシャーをかけては「うん」と終わりの響きに託け排気口を閉じ欠伸対策は万全。名に付する漢字の説明はまるでお手本、特記する程国語に強くも弱くもない脳にも無事インプットされ、)志真。こころざしが真っ直ぐさんな。……俺は新しい太巻き。(教師に習得を知らせるべくレンズ越しの双眸に視線注ぎながら、同様に上手い例えは見つからず並べても繋がらない言葉を連ねた。眉間に皺刻まれているのは自ら頭の固さを自覚したが故に。続きを促したなら再び乾いた紙の音に集中。)それで真面目に勉強やんのすげーな。(しゃくしゃくと溶けかけの柑橘味を舌で溶かしては感嘆と、けれど今更真似しようとの考え無しな他人事が混じった心証落とす。)やっぱ格好も真面目だし。……つか、賢く見せるためか、もしかして。(語り部のリズムにも慣れてきて、静止無い限り勝手に動く口が有り。彼女の成り立ちを言葉で辿るあわい、ふと仮説が眼前の雲のように膨らみ口をついて出た。無論見てくれだけの話でなく、現に成績の良さも存じているが発したものは戻せない。)
上埜新太 08/17 (Mon) 23:25 No.401
(部活に精を出した既往がない故に自由時間の有無なども存ぜぬところであるけれど、「おいしいお店いっぱいおすすめある」は故郷への愛着のような色で響く。)新鮮でおいしそう。新しい太巻きくん。  あらた。新太。(まるで初めて学んだ知識のように自身の声を以て静かに脳髄まで響かせるけれど、)ちゃんと知ってたで。(大仰に肩竦めたとて、鼻尖から抜けた笑みに遅れて眸が細まった。瞼の隙間から黒星が眉間の皺を見留めれば、「太って漢字に確かゆたかって意味もあるから、あたらしい希望に溢れて豊かで。いいなまえ」は知識の寄せ集めみたいな褒辞。ほんの少し柔らかくなってきた氷で喉潤せば、たったひとりの視聴者の感想を遮る心算など毛頭ない。)そそ、真面目にみえると内申上がりそうとか、ちょっとサボっても怒られへんとか、そういう打算的なのと、(類推には親指と人差し指でつくる小さな円が正答と物語り、)あとは何事も形から入るタイプで…。ランニングするならそれ用のスニーカーとか欲しくなっちゃう。(性分を開けっ広げにする口吻は擽ったいから眉を寄せることで誤魔化した。斯くしてお次が最後の一枚。学校のイラストと棒人間がわらわら。)内部進学できる高校がいいなと思ったシマは、朝間高校を受験。無事合格し、1年1組と出会い、楽しい“今”に至ります。まだまだシマの人生は続きますが、ひとまずおしまい。(複数枚の紙の隅をとんとんと整えて、椅子に座り直したなら壁掛け時計に視線が上がる。)1時間、もうとっくに過ぎてたや。
巽志真 08/19 (Wed) 00:20 No.413
おー、クラス全員の知ってそうだもんな。なんか安くていいから海鮮巻とか食いたくなってきた。(ついでに持ってきていたポップコーンの袋も開封していくつか手に取り口に放り込む、言行不一致。弧を描く彼女の瞳から自分の姿が消えれば面映ゆげに口角を僅かに上げた。「へーまじか、親そんなん考えてたら少し尊敬するわ」と披露される知識量に感心し表情筋動かしつつ塩味をもう一口ふた口。気づきに正解得るならふーんと数度瞬き、脳内にてクラスメイト情報チェックリストを埋めていく。)それ、持久走大会の前に新品スニーカーで練習すんだろ。(やや険しさを覗かせる面持ちとは反対に流暢に語る言い草が、意識に柔く引っかかり再び今度は戯れの予想立て。そうして長いようで短かった物語もトゥルーエンドへ。)おわ、増えた。(一気に増殖した棒人間見て賑やかな雰囲気を感じ取る。軽やかな音を終了の合図にまばらな拍手を送りながら、)本当だ。色々聞いちまったし。お疲れ、俺こんなの作れねーからすげーなと思った。(単純な賞賛は時間経過の驚きと共に。時計の針を横目に口だけ開いていた菓子袋をパーティー開けし、)これだけ食い終わらせて。“シマの人生”こっからも楽しくなりそ?(案外減っていたやつらを含んで後日談を聞きたがる。)
上埜新太 08/20 (Thu) 14:33 No.434
(応酬の合間に塩味が指先と腔内を行き来するのを垣間見ては柑橘味は食べきり終了。過日の参観日を想起しようとも彼の両親が瞼裡に浮かぶことなかったから、どうだろうと捻る首は正答を終ぞ知ることはない。)そうそう、でも大会が終わると途端履かんくなるからあかんなあとは思うんやけど。(厳めしいかんばせとて羞恥に起因するから、見破られたなら蔽い隠す理由そのまま失う。その代償として吸った息は唇の隙間から笑みとして漏れて、)これが上埜。(眼鏡とおさげ付随させた棒人間の近く、とりわけ特徴のない棒人間を指の腹で示しては、拍手は最上級の褒辞として好都合に享受する。テーブルに広がるポップコーンに簡素な「わたしももらっていい?」の問い掛けひとつで指先伸ばせば、先刻まで冷え切った腔内にまた違った美味が広がりゆく。そうして問われた後日談は暫しの思案の末に、唇押し開いたなら)全部が全部楽しいことばっかじゃないかもやけど、(当たり前の注釈を前置きとして、)何と言ってもシマの人生を生きるのはこのわたしやから絶対楽しくなる。(一旦区切った声ののち、留め置いたのは「それに」)こりゃびっくり、まさしくたった今がめっちゃたのしいや。(絶対に正答だろうと自信ありげな相好で彼の双眸を捉えた。まだへたっぴな棒人間も何にも描いてない真っ新な次の1ページには付き合って頂きたい。どうかな。いいよね。眼差しで問うだけじゃ足りないか。)さっきのあれで、海鮮巻きめっちゃ食べたくなった。買いに行かん?
巽志真〆 08/21 (Fri) 00:08 No.444
(乾いた白が鎮座する腔内にて異種混じり合うのに構わない無頓着は、半分水になったアイスボックスを流し込み最後の涼を得た。「ランニングするとか…」アドバイスに似た、その実やろうがやらまいが後追いする術も無い思いつきを添えて、)わっかんねーな。(特徴をとらえた主人公棒人間と違い、言われなければ分からない登場人物。しかし偉そうにパーツを付け足す絵心持ち合わせないなら、以後それを己と認識して彼女の人生にお邪魔する心算だ。許可貰わんとする口吻には、既に指が触れているのを眺めた末当たり前に小さく頷く。エピローグ、とは言え聞く所寧ろここからが本番のように鼓膜へ届き、過日の口約束時の感想として首の後ろをがしがしと掻きながら、)おー、俺も楽しく聞けた。これからもよろしく。(先を覗わせる挨拶を彼女の眼差しに返す。主語抜けたとて伝わるかどうかは今後の関わりで自然と形になっていくだろう。現に誘い受けて了承の言葉発する前に、もう椅子の背は引いている。)海鮮巻ここらへんにあんの? まあ探すとこから行くか。(無計画に徒行始める爪先は、2人なら1人より芳しい結果のみ存在すると知っていた。)
上埜新太〆 08/24 (Mon) 06:25 No.490
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