あらたの背中はいつ見ても逞しいな!!

ぐわああああーーーーーっ!(その叫びは鍛え上げられた水泳部の肉体へ物理的に突撃カマした男の末路だった。転倒まではいかなかったものの、肩からぶつかりに行った結果彼の背に跳ね返されよろめく間一髪。手にしたドリンクは少しだけこぼれたが、文化部じゃ身体の質がまるで違うことを計算できなかったのが男の敗因である。ぶつかりに行った衝撃か橘鷹の上げた叫び声か、どちらかで彼が気づいてくれたら良いのだけれど、気づかれなければ視界に入るよう回り込むまで。)こんばんはあらた!飲んでるか!声をかけにきた!(シークワーサー味のバヤリースが入ったグラスを掲げ屈託なく笑みを向けては、一人でいる所を狙って突撃したつもりではあるが念の為彼の都合も伺おう。問題なく時間を貰えそうならそのまま料理にも手を出しつつ)なああらた。僕は改めて考えてみたんだが、キミの前世はやっぱり人魚だと思うんだ。どうだろう?(突拍子もないようでいてLINEを通して呈していた持論を今一度ここで投げかける。双眸に曇りはない。)
橘鷹銀河 09/27 (Sun) 22:09 No.90
おわっ、  は?(背に衝撃。振り返れば事故。怪訝さを隠さぬ面持ちを全面に押し出した。突撃予告あれど自然体で佇んでいたなら、瞬間足元ぐらつかせ前方へやや体勢崩したが、その力、知る叫声、どちらも気づきの要因になるに決まっていた。気づかない方がおかしい。日々是鍛錬で築き上げた体幹のお陰で手にしたドリンクは幸い大事にならず水面均衡を保った。)酒みてーな言い方でウケるな。橘鷹酔ってんのか。(未成年故にあくまで想像の域で明朗な挨拶を突き、僅かに口角を上げる。掴んだグラスの中、適度に澄んだ色合いのマンゴージュースを彼に見せては「これはまだそんなに」と声掛けの期が最適であった事実を伝えようか。級友との時間を捻出する努力行わずとも、遭遇したその時より都合は決まる。色鮮やかな沖縄料理に箸を伸ばし紙皿によそう傍ら、どうだろうと聞かれれば内容はどうあれ考える仏頂面だ。)人魚が泳ぐのはえーならいいけど。違いそうだから無し。(果たして前世に駄目出しが許されるかはさて置き自己主張は大切だと学校で学んだ、多分。)とりあえず乾杯?(問答交わして暫く。未だ口にしていなかった飲料に気づくや提案と共に視線を遣って。)
上埜新太 09/29 (Tue) 00:02 No.111
(凪いでいるグラスの水面は男の襲撃をものともしなかった証だ。ぶつかっただけで体感するその屈強さに改めて「あらた…キミは本当によく鍛えているんだな…」と、零した拍子に手へかかったジュースを拭きながらの感心。ウケるという感情を反映させた口角の機微を目ざとく見つければ男は対照的に大口あけて笑った。)はっはっは、大人になった時の予行練習だな!雰囲気で酔ってしまったかもしれない、いつもより気持ちが陽気な気がする!!あらたは酒に強そうだな!(連想ゲームみたいにころりと変わる話題は成年後の未来予想図。彼の印象から浮かべたのは顔色一つ変えず日本酒を煽る上埜だった。こちらへ傾けられたグラスの口を覗き込めば談笑引き伸ばすための時間稼ぎには十分の量で、最適を察しては「僕は天才かもしれない!」と過剰ぎみの自己評価を高らかに。同じように皿へ料理をよそい山盛りを作り上げるさなか、彼の仏頂面を横から見詰めた。)人魚は歌声が綺麗だとかなんとかだった気が……… そこの理由でボツなのか…。(前世にまで競泳を紐付ける彼の一途さには最早感服の域で、じゃあサメがいいかマグロがいいか、シャケの方が速いんだったかとあれこれ頭に浮かんだことを言い連ねて暫し。彼のおかげで目的を思い出せば「ああ!」とそういえば顔で)そうだな。乾杯しよう!!(そうして彼のグラスめがけて「かんぱーーーい!!」の掛け声と共に自分のものをぶつける。ガラスとガラスが触れ合う時の音は涼しげで澄んでいた。)あらた!僕な、キミとどこかに出かけたりして遊んでみたいんだよ。日本に戻ったら遊ぼうな!
橘鷹銀河 09/30 (Wed) 22:01 No.146
んだそれ。やっぱアルコール入ってんじゃねーの。酒…飲んでみねーと分かんないだろうけど、お前は弱そう。(愉快愉快と今にも盛大に口にしそうな級友の振る舞いを前に。原因究明を試みるが真顔の下、それが通常運転にも見えたが故に深く考えるのを止めた。数年先の己の趣向は当然知らずして自然彼はどうかと推察する。自己肯定力の高さも日々の行いに覗えるもので、同意落とさぬとて聊か目頭の力を抜いた。雑談に興じるなら意識は一旦グラスから離して、)歌には興味ねーな。あと前世とか関係無く橘鷹はぽっと出で生まれてる、俺の中で。(自らの意見を言い終えては鼻息洩らし少し満足気。人魚の字面だけで脳内にて魚類に分類する傍ら、色鮮やかな魚のアクアパッツァの一片を皿に乗せる。自身も隅に追いやりかけていた本題だったけれども、鼓膜叩く音に忘却疑い瞬きつつ「おーす、乾杯」と疑念も何もかも快い響きで塗り潰してしまおう。まろやかな甘味を味わいながらの呼び掛けには、手を止めておー、と脊髄反射だった。)……そういや。けっこう遊んでるつもりだったわ。(意外性と僅かの惜しさを乾いた声音に混ぜるや、翻し半目で一言。)テスト乗り切ったらな。(優等生のレッテルなんぞ持ち得ぬ普遍は然し、彼の弱点は履修済みで。)
上埜新太 10/01 (Thu) 03:46 No.160
なにっ…!?だとしたらマズすぎるのだが!?未成年飲酒になってしまうッ!入ってるんだろうか!?あらた、試しに一口飲んでみてくれー!(未成年飲酒がどうこうを口にした矢先、自分のグラスを焦った様子で上埜の口元へ持っていく。なにせ頼れる人は目の前の彼ひとりしかいない。万が一にもアルコールが入っていることは無いので、きっとそのうちにからからと笑って「雰囲気で酔ってるぐらいだから本物の酒には弱いんだろうな。確かめるためにも大人になったら飲みに行こうな!」と愉快愉快を隠さない。数年先の楽しみができた。)分かるぞ!あらたは歌や美術にまるで興味がなさそうだ!成績は1か!? …ぽっと出!?キミの中での僕とは!?神聖と…いうことか……?(失礼極めたイメージを投げてぶつけつつ、何を思ってか次に起こすのは頭が高すぎる勘違いだった。あらたはこれでいて無垢そうだしな、僕も人の子だということをわかってもらうか…と独り言の範囲でぶつぶつ呟く。次回会う時、上埜は出会い頭に生まれたての橘鷹の写真を突きつけられることになるだろう。人魚が彼の中でロマンの欠片もない分別をされているとは露知らず、上埜の皿の上を羨ましがった男は同じような彩りを自身の皿へ飾る。乾杯終えて、手に持ったグラスがひときわ汗をかきはじめた頃。)ははは。サマリンにいる間一緒の部屋だったからかな?(彼のいない部屋に慣れない数日が続いたことはさて置いて、耳が良いことを自負する男は乾いた中に混じるものを耳聡く感じ取った。笑顔を浮かべたかった矢先、弱みを突かれる鋭さに、)いけずめ!!(なにせバカなのでこういう時に使うのが正しいのかなんて分かっちゃいない。けれどそれでも、彼のその一言が容易く男にとっての“頑張る理由”になる。生まれてはじめて補修を避けようという気概だって生まれたことも、お喋りな口から滑りでるのはきっとすぐのことだ。)
橘鷹銀河〆 10/04 (Sun) 01:09 No.181
(己の迂闊な発言により驚愕湛える様相へ至極真剣な眼差しを送る。)さすがに法を破る友達は擁護できねーな。……、多分入ってない。(向けられるグラスを断る理由は無い為、受け取り舐めるようにひと口飲めば知る味が舌を覆った。故の結果発表。万が一があったらたまったもんじゃないところ、笑声を聞きつつ「案外、いや無いか。行く。」と丁度思い馳せていた内容掬われ即答を投げて、)うは、出席はしてるから1はありえねーけど(極端さが腹擽り目は伏しながら唇に静かな愉悦を泳がせる。)? ただの人間だろ。けどなんか急に川から流れてきた的な。(解釈の擦れ違い感じて首を傾げ、あくまで自身の所感を貫き。口にするや今度は鬼退治の英雄とでも勘違いされそうだと予感が過ぎったが黙秘権を行使。独り言は独り言なので無視させていただいた。ゆくゆく級友の誕生後を見せられたなら猿だなと失礼に揶揄るだろう。)うん、お前がいんのが当たり前だった。(落とした気づきに彼が添える問い掛けは言い得て妙。腑に落ちた真顔で以て納得の頷きを返そうか。外側の極彩に反して柔らかな白身に箸を入れる傍ら、)何言ってんだ?(眉間に聊か皺刻み、短く結んだへの字にて、口吻通りの不可解顔呈す。残念な事に古めかしい単語の本意は掴めないし、一先ず謝罪述べる殊勝さも持ち得ない。彼の意気込み聞いたら尚更、別に試験が芳しくなくとも近い未来が存在するという必然は言わぬが吉。)
上埜新太〆 10/05 (Mon) 05:26 No.187
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