仁希は何で釣られてくれる?スモークドカン?香り花火?

(何してるの。暇になろうって最早常套句と化した誘い文句をたらして、集団から外れた一角へとかどわかせたならば理想。その道中に寄道をして大量に仕入れられた花火の山から目ぼしい品種をあれこれ引っ掴んで此処に至る。いつか恣にした筈の太陽はそっけなく地平線に隠れたあとの宵。)見て。死ぬほどロマンのない花火の代表って感じ。(間違いなく初っ端着火すべきじゃなかった花火を選んだ男は笑気を零すまっただなかの口角を手の甲で隠す。逸らせない視線の先に燻ぶるのはヘビ玉4つを纏めて着火した結果、奇怪な動きで蠢きだした黒檀色の塊だ。)ムーンビーチも見納めだね。青の洞窟とか行った?俺は行きそびれた。(ごっそり引っ手繰ってきた花火の山を漁りながら振返る夏はタスクの未消化が目立つ。)
葉邑柊 09/26 (Sat) 01:11 No.63
(喜んでかどわかされちゃうのが悔しくて「暇じゃないでーす」とつんけんしたのも5秒足らずの虚勢。花火を選ぶ片手に食い気の名残る串一本、頬袋を作りながら背中にクラスメイトの喧騒を受けて座り込む砂浜で。)き きしょいよこれ。なんでこれ一発目にしたのー!?(にょきにょき伸びる黒棒にはロマンも高揚も煌めきもなくて、いっそ気色悪いが無性に笑えてきてしまう顛末は抗議にもならぬ口吻。仕切りなおすために弄る指先がスタンダードな3色花火を選んで「ん」と差し出したら着火しての合図。)明日からまた味気ないコンクリジャングルかあって思うと、もう次の旅行計画したくなっちゃうね。青の洞窟はいけなかったけど、美ら海水族館は行ってきたよ。(クロップドTシャツから覗いた剥き出しの腕に視線落としたら「ねえ!」と短な声が上がる。)柊とやりたいこと消化しようとしたら、やったそばから増えちゃってもう一生終わんないよ。(それはビーチコーミングからレイ作りから遊園地に至るまで、ノルマ過剰のブラック企業もいいところだ。)
小田仁希 09/26 (Sat) 12:03 No.66
(運良くも虚勢剥がれて露わとなる彼女の気勢に上機嫌そうな表情見せるけれど、実際暇じゃなかったところで「じゃあ優先順位に割り込むね」と末息子らしく甘えを恥と認識しないしぶとさを明かしていただろう。)好奇心。ネズミ花火くらい勢いあると期待したのにな。なんだこれ、麩菓子大量生産みたいな見栄えだ。(ヘビ玉が燃尽きた後、ほの暗い夜のとばりが辺りを包む。彼女が差出す3色花火に着火すべくダイニングから拝借したライターに火を灯せばずっと近くで互いの面差しを認識できる筈。火花が音を立て始めた。)花輪、次はどんな突拍子もない場所に誘ってくれるか予想しようよ。俺が思うに、秋は紅葉に囲まれたヨーロッパの古城で、冬はグリズリーが徘徊している雪山かな。(自分もおなじく3色花火を手に持ってその着火紙に煙を炊く。目がちかちかする程の明滅が弾けた。「何が印象的だった?ジンベエザメとか?」これは美ら海水族館に馳せるイメージ論。)いっそ増やし尽くせばいいかも。コンクリジャングルでやりたいことを増やすなら何がいいと思う。俺は、ミニストップで梨パフェ食べたい。(秋の香りが漂い始める頃になったって増え続けるノルマをいっそ進んで引受ける社畜でもいいと思った。)
葉邑柊 09/26 (Sat) 22:06 No.71
どこが蛇なの?って感じだね、そういう勢い求めるならあれかも。(期待はずれに終わった黒い煤をお役御免と指先で突いたらそのままスライドする先には”ロケット花火(夏雷)”の文字。「次あれにしよっか?」と火花飛び散る三色花火片手に、吹き出す煌めきが今度こそ感興擽るから波間に駆け出して大きく腕を振ったのちに)なんて書いたと思うー!?(振り向いて笑ったらひかりの軌道へ答え合わせ。)最高?ハリポタごっこしたくなっちゃう!お城ではハロウィンとダンパするし雪山では雪合戦する!しようね。花島くんならぜんぶありえそうだし。(すっかり寛大なクラスメイトに飼い慣らされてる心持ちで秋冬への期待を寄せながら、「ズナガアカボウって深海魚がね、すごい綺麗だったの!食べたくなっちゃった。」と与太話の続きは死んだ花火をバケツに投げ込む傍ら。)紅葉狩りと果物狩りはぜったいしたい!梨パフェもいいね、あとはミスドのさつまいもドもでしょ、あとは…(指折り数えて両手のひらが拳に変わる頃、労基も真っ青な過重労働へ抜けるような笑みがはなたれたら五指をぱっと開いて)風呂敷広げるだけ広げて閉じられなかったとき寂しくなっちゃわない?あーああれもこれもやってないのにって。(クラス替えとか環境の変化とか目まぐるしい日常に埋もれるのはきっと容易く致し方ない事で、自然に途絶えちゃう未来もなくはないと想像だけの渋面。)
小田仁希 09/27 (Sun) 09:42 No.81
(無鉄砲な指先がヘビ玉の燃え屑を突くのを目にすれば、思わずその指先を掴んで無意識のうちに「バカ」が口を衝いて出た。だって危ないだろ。)熱くなかった?落書きは残らないけど火傷の跡は消えにくいじゃん。驚いた。(けろりとしてる様子を見る限り大したことはなさそうだと判じられるけど、手を出す方が衝動的で早かった。駆出して行くやんちゃを追って緩い歩幅で砂浜に足跡を残す。夏雷の持手を握りながら揺れる光の奇跡を瞳に閉じこめんと目を眇めた。)文字だったの。っはは、いや全然分かんないし。なんだろ。  にき。(文字をなぞられていようとは覚悟しなかった油断の中じゃ素直に分からず。当てずっぽうが呼び慣れた二音を紡いだ。答え合わせの結果はどうだろ。)組分けられるならおまえは自分でどこの寮だと思う?俺はレイブンクローかな。…普通にユニバに行きたくなった。(規則を無視する傾向的には蛇の象徴背負ったって良いんだろうけど自己主張は善良俐発さぶった。)俺、おまえがダンパのドレスを何色着るか知ってるよ。正解でしょ。(自分なりの答えを掲げてすらいないのに名答引当たような態度。夕焼けに染められたビーチやあさま祭で目に焼付けた眩いレモン色を当然みたいに脳裏で宛がった。彼女の笑顔が映える色。さつまいもドなら「大学いもが気になる」とか「でもどうせなら目標は全種制覇」とか掲げた予想にどんな現実が透けるかは分からないけれど、)ひとまずは席近い内に喋り倒そ。(実現可能な身近な未来を実現必須のタスクに塗替える。幸運な事に新学期は始まったばかりだ。)まあ、わかるよ。だから風呂敷は広げっぱなし。(見慣れ始めた渋面眺めれば、じゃあ畳まなきゃいい論を放り投げる。紅色に色付いた葉がやがて風に吹かれて空に旅立つみたいに状況の変化は付きものだろうけど、一歩を踏み出さざるをえないその時まではこの侭の状況に拘りたいくらいには、彼女とは愛着のある関係を築いている自負があった。)お互いに浮いた話が出てくるまでは馴れ合ってればいいんじゃない。俺はそうありたいけど。
葉邑柊 09/29 (Tue) 13:40 No.116
び!っくりした…。ごめん、驚かせた?(図らずも露呈した考え無しに後追い羞恥心浮かばせてえへと笑ったらなんともないよを体現するように無傷な指先をひらひら。「ぶぶー、不正解なので罰金100万。」と頑是ない希求は光の奇跡を半端に引き連れた侭)答えは「ばか」でした。(とこれまた幼稚園児へ立ち戻ったような手癖でほくそ笑む。)グリフィンドールに入りたいけど現実は無難なハッフルパフって感じ。ぱっとしなさもふくめて。行こう!て言おうとしたけどさすがに遠いね。(勇猛果敢に憧れる井の中の蛙を自覚して自ら舌に乗せたらまあおんなじような末路に落ち着いて、「あんまおいしくないバタービール飲んで管巻きたいのに」と沖縄もサマリンもひとっとび出来た夏を思えば若干の物足りなさが嘆息となって唇を割出る。)う 超イメチェンで真っ赤とか真っ黒とかそっち系かもしれないし…。あたしはローブ踏んですっころぶ柊なら想像付くけど、どう?(飽きる程着倒したカナリア色のワンピースといい何かと透けがちな内実は正面切って否定できないから尚悔しくて間抜けな未来を予想したら横目で伺って、ぷ、と短な笑みを付す。)もう一生席替えなくていい、ほんとうに。(降ってきた幸運は今年分の運を使い果たした心地だから、まだ始まったばかりなのに終わりを想像してうえ~って顔で賛成の挙手。)だからに繋がるの?O型?もしくは末っ子。(とんでも理論が可笑しくて噴き出した。此の女がだからに続けるなら風呂敷は小さめに、タスクが控えて収拾つかなくなるとそわついて何かと小さく纏まりたがる性分と正反対を行く姿に一驚喫して目弾きひとつ、それでもありかもと思っちゃうから愉快な話。然して続いた言葉に今度こそ頓狂な「馴れ合い!?」が零れ落ちた。)馴れ合い…。そっか、柊はあたしと馴れ合ってるつもりだったんだね。(唇に慣れぬ単語をもう一度二度、そっかと頷けば「じゃあ出来るだけなが~~~~~~~~~く、お願いします。」と伸ばした語尾の分だけ希求して勿体ぶったお辞儀をひとつ。冗語めいた口約束の効力なんぞ今に限っても良い話だから、屈めた腰をしゃんと伸ばす頃合いには渋面も払拭されている筈。)
小田仁希〆 09/30 (Wed) 00:21 No.132
おまけを言うなら自分達用の土産は百味ビーンズで。放課後、俺らきっと教室でくそマズの味は何か探す地獄遊びしてそうだよ。(夢の国なら特急で辿り着ける幸運も知らん顔してよその国に夢を見るけど、高1にとって西国は遠い。夢を手軽に引寄せるとすれば「あ、Amazonで変える。」百味ビーンズの情報をスマホで手繰って呆気に取られた声が出る。)バタービールはさ、家庭科室に忍び込んでクックパッドのレシピを上から順に作っていくのも手間がかかる分面白そう。(広げた風呂敷はたとえば彼女が閉じたくなってみた所で待ったをかけるのは自分なんだろうなと頭の片隅で自覚が芽生えた。彼女が提供してくれる話題の欠片をもぎって咀嚼をしてみるとアホ程くだらない話題がほいほいと浮かんでくるものだから。)イメチェンの例として挙げるには赤は特に似合いそうだから…その未来はあながち否定できないって思っちゃうじゃん。綺麗だと思うよ。赤も黒も。けど俺はカナリア色の裾翻して機嫌よさそうにしてる仁希が見たいけどね。(ありがちな未来は彼女のものだけにとどまらない。つんのめる自分を脳裏に描いては苦い顔をする序「おまえのピンヒールの着地点に俺は自分から進んで爪先を捻込んだりもしそう」プラスアルファの地獄絵図がオマケでくっついて来た。当然、結末は阿鼻叫喚後の大笑いまでがセット。)隣合う席より前後派?俺はそうだよ。隣の席の方が距離遠く感じるし。(今の席位置なら授業中とて悪巧みを囁くのに適しているんだって悪餓鬼の気配を滲ませた口端で笑う。)楽しいとか、落ち着くとか、一緒に居てそういう感情に行きつける人と居られる時間は馴れ合いだって思ってた。いい意味で。(意表を突く彼女の声色が鼓膜を揺すれば少し驚いたような瞳を数度瞬かせた。齟齬がありそう。けれど、終わらせたいと思っている関係じゃないことだけは伝わってくれたらと願う。)おまえの言う、そっかの意味は気になる所があるけど。ひとまず、こちらこそ。(着火したロケット花火は天高くのぼり、火花を散らす小爆発の音に衝かれた胸に夏が刻まれた。)さっさと作らないでいいから、男。…寧ろずっと作らなくてもいいよ。(子どものカテゴリに放り込まれる青臭い10代が希求する感情はどうしたって現実離れの理想論。それでも彼女におくる言葉の全ては親しみ無しには語れない。本音を言うなら〆を迎えるいつかだって来なくていいんだ。)
葉邑柊〆 10/03 (Sat) 00:20 No.169
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