こーちゃん花火のお時間ですよ

(未だ夜の中では比較的明るい時間帯。両手いっぱいに抱えた花火のパッケージにはどれも超ド級だったりド派手だったり、兎角火力強め多目な謳い文句並ぶものばかり。手持から置き型から種類豊富な其れ等を掻き集めて、ポニーテールの毛先をくるんと跳ねさせながら探した背中へ声張った。)こーちゃん!花火するよ花火、あっぶなうっかりしそびれるとこだった!(なんやかんやで最終日迄縺れ込んでしまった段取りの悪さに珍しく眉下げながら、金のトングサンダル運ぶ足がバーベキューから程近い所で停止する。黒いタンクトップの上にネイビーブルーのサロペット重ねた夏の装いも、きっともう直ぐ終わりがやって来るから)ド派手にやるから付き合ってね。ってことで〜〜トヤッ(燭台に挿した蝋燭から火種を貰い、早速片手に2本ずつ携えたウルヴァリンスタイルで華やかな色合いの花火を散らす。手をぐるぐる回したり、身体ごとぐるぐる回ったり、やってる事は凡そ小学生の時分から然して変わらずに。)こーちゃんはさ、今年の花火どこでやったの?サマリン?(次を携える合間のお喋りも鳴り止まない。)
スペンサー心 09/23 (Wed) 23:28 No.32
(腹の満たしもそこそこに向かう先は種類豊富の花火が準備されているスペース。大小様々揃う中、特にド派手に輝くだろうパッケージに伸ばした手は掴む寸前で引っ込める。楽しむのは他でもない彼女であるから勝手に選択するのも憚られるとは体良過ぎた建前、単にこれらを目の前にした姿から見たいと未だ落ち合わぬ待ち人への期待値を勝手に上がらせた。この場の約束は学祭中の言葉のみ。言うなれば口約束とも言えよう軽い交わしであったが、彼女のフッ軽思えば実現は容易であるし何よりこの場に赴いたのは実行すべく意志のもと。しかし事前連絡行わなければ現れない理由として至極真っ当であるのに、ちょいぶすくれた内を潜めつつ手当たり次第に足を向けた。そうして後ろからの溌剌に振り返った折、何ともバカなすれ違いを理解してまず笑った。)俺はいま心さんをちょー探してたとこだったけどな。最後まで付き合うつもり。(前向きな返事を返した矢先、期待裏切らない遊び心見せる欲張り手指に「風情ない」の半目作って、傍らで努めて冷静に一本だけを灯す。彼女が回る分だけ安全距離を保ちたいから距離は広まるけれど。)そお、サマリンでバーベキューしたとき。今年最後の花火は沖縄になりそう。…改めてすごい夏だったな、国外と沖縄って。(客観視の笑いは彼女の手元に目線落とし。)
森地康太 09/23 (Wed) 23:52 No.33
みてみてっ凄くない?!ホームセンターまるっと買い占めたみたい!(彼が振り返り切るのを待てずに、両腕に抱えても尚余る程沢山のカラフルなパッケージ携え、興奮気味に其の場で弾む足取り。けれども相対し出迎えてくれた笑みの内訳にパチリと瞬いた碧眼は)なにそれドラマじゃん、すれ違う二人…運命の再会…(態とらしく抱えた花火に頬隠しながら大根もびっくりな視線と彷徨わせ方した後、直様ドヤッと撓んで)や〜〜っぱこの夏最後の花火はココとじゃなきゃね♪(ド生意気叩いて笑った。最初の一発は派手な分短命で突如プツッと途切れた火花の洪水に「えっうそ」と落胆する声隠せず、次はうんと長いのを一本抜いて)火、ちょーだい(広まった距離埋めながら先端差し出し、許可得る前に煌々と輝く光熱の柱へ触れようか。避けられれば追い掛ける迄だが。)ねえ〜〜なんでそんときココ呼んでくんなかったのっ!!こーちゃんとココの仲じゃんっっなりそうじゃなくて最後にすんのじゃなきゃほんとの最後のときココも呼んで(ぶうと不貞腐れたように唇尖らせて火のついた先端で円を描く。残光が瞼に焼き付いた。眩しさに双眸細めれば不満顔がコロッと笑うのももう直ぐのことで)アハッほんとだよね!贅沢すぎてさ、30年後もあのときは楽しかった〜って言ってそう!クラス会とかも普通は3年じゃん?なのに1の1で集まったりしそう(思い描く未来予想図に肩揺らし、手持ち無沙汰な片手はやっぱり花火携えて着火しながら)こーちゃんはなにが一番楽しかった?
スペンサー心 09/24 (Thu) 18:38 No.40
(はいはいホームセンターとの同調に最早取り繕いを放棄した棒読みは、一種の甘えとして彼女であれば許されるべき。例えここが空港であってもすれ違う当事者であればロマンなんぞ起こらないから、不自然な動作に一笑。足元で様々な色を散ばせる火花に目線を向けつつ、彼女の声は意識せずとももう耳が拾うようになっていた。)火あげる毎に肉まん一つな。はい一つ。(単にやり取りを楽しむべく提示した交換条件には絶対はなく、故に反論あるなら好感触に肩を揺するだろう。ペース違えど夏の風物詩を存分に味わうなら代わる代わるに花火を握る。)俺が呼ぶ?心さんと俺との仲なら察して来てよ、あ今から花火やるなって。てか最後にそこまで拘る?(この夏過ごして彼女と時間共有はそれなりに上位に食い込む確かな事実を膨張して、無茶振りを押し付けた。機嫌斜めの唇を横目に捉えながら胸中への問いは単なる好奇心から。)招集かけてくれそうなやつまあまあ居るし、あり得るかもな。それこそ心さんも集まろうよって言いそうじゃん、幹事と言うか良い店探してくれそうだし。(遠い未来であっても妙に帯びた現実味に擽られ、中心にあるひかりは今も未来も変わらないだろうと見据えに見上げた視線は選び取る質問に徐々に落ちていく。)ナンパされた心さん引っ張って全力疾走したのは今でも笑える。楽しかったって意味で。(彼女を前提に置く条件はいつか抜け出した日の真似。笑えば手元の火花も合わせて揺れを見せつつ)今、しんみりする時間?俺たちに似合う?
森地康太 09/26 (Sat) 02:45 No.64
(交換条件提示と花火の先が触れ合うのは凡そ同時にして、ギョッと双眸見開く内にさっさと火は貰ってしまったから)はあ〜〜?!釣り合わないじゃん!!(キャンキャン噛み付くのだって平常運転。「てかこーちゃん肉まん好きなの?」と過日のLINE上での会話思い出して首傾げば、七色の毛先が楽しそうに揺れた。)いやそれどんなエスパー?その能力あったら毎日こーちゃんのご飯どきに気付けるようになりたい(戯れの応酬に肩で笑ってから話すIFの狙いは勿論はんぶんこ、続け様の疑問符にはキョトと碧眼丸めて)だって最初と最後って記憶残るくない?高1の夏、最後に花火した相手ってほらもうそれだけでエモい〜〜♪(得意気な面持ちで口角キュッと上げ、携えた花火を地面に向けてくるくる振り回す。その内に火が終わればまた新たなる一発求める指先は本日いちごシロップ色、彼の弁に笑いながら人差し指が不躾にも相手を指し示し)幹事はこーちゃん。お店探すのはココ。これだな。忘れないでね?!(勝手に決定事項と言わんばかりの判を押す。未来の話にだってこうも現実味感じて情景鮮やかに浮かぶのだから、実体験はいよいよ肌の感覚やあの時の匂いだって思い出せそうな程。ならば弧描く唇から燥いだ声漏れるのだって当然か。)あんときのアオハルみは優勝してた!!最後コケちゃってコントのオチみたいだったけど、(言葉にすればする分鮮明になる過日にッヒヒと喉奥で笑って、丁度良く火花途絶えた一本を水張ったバケツに放り投げる。次の瞬間には細めた瞳で彼を捉えながら悪戯に笑って振った首は横。)似合わない!からハイッこれやろ!長く続けた方が勝ち、負けたらなんか一個言うこと聞くってことで(許諾得る前に蹲み込んで差し出した線香花火の行方はさて。拒否されれば喧しく食い下がる事請負だが、「なにしてもらおっかな〜♪」と鼻歌混じりな口吻は1ミクロンだって断られるなんざ思っちゃいなかった。)
スペンサー心 09/27 (Sun) 00:12 No.73
あれ言ったことなかった?冬てかこの時期からの楽しみ、肉まん。心さんはピザまん?(初対面でも知り得よう好物が彼女との話題に一切挙がらなかったか。初夏から繋がれた時間の振り返りはあまりに長く億劫だと問いに変わる。彼女が願う超能力の魂胆までは透かせずも笑って、エモいの一言に心境ぎゅっと詰め込まれたなら落とし込むよう浅い首肯を繰り返した。)エモいけど、中途半端のときにやっても心さんとの花火は忘れないよ。生命の危機的なもの感じたら早々簡単に忘れられないだろ。(零した言葉の真意は続け様、無邪気と表すには柔らかい彼女の指先で踊る花火の茶目さを存分にからかう。火花散らす先をほいと彼女の足元に仕掛けた時、火蓋を切ったと捉えられても応戦する準備は整っていた。)……なんで俺。幹事とか向いてないし荷が重い。やりたくない。俺はNOと言いたい日本人だから。はい忘れた。幹事だれ?ハナワ?いいじゃん。(胸中覆った遠慮も然程意味持たず、即座何も包まない本音の吐き出しはいやだいやだと首振り動作付き。有言実行の忘却経て彼女のひとみに窺う響きも半ば強制染みて、返事待たずの満足げな口元がその色を表す。ヒーローだと思ってくれたオチ有の真夏を懐う面持ちは自然と和らいだものの、持ち掛けられた勝負に不意突かれ目弾きだって瞬時馴染めば承知の意も込めて受け取った。)心さんに負けフラグ立ってない?(隣で弾む声音に肩を震わせたのは勝負が始まって十秒後。努めて抑えたが呆気なく散り菊が尽きた。彼女の手元に流した視界に移るのは、勝者は。)
森地康太 09/28 (Mon) 15:29 No.100
(こんなにもいろんな味をシェアしてきた自負があるくせ、好み一つ知らなかった事に弾ける甲高い笑い声に混じって「なんで分かるの?!」はほかほかオレンジへの正解に他ならない。持ち上げられて盛大にオチが付くのにも慣れた筈なのに、毎度喜色纏う碧眼は今回もやっぱり次の瞬間には胡乱な色に変わった。更には足先で揺れる眩い火花で小学生スイッチがバチっとONになる。)お望みどーり忘れられない夜にしてやろーじゃないの! テヤットウッ、デュクシッ(脳内アニメでは荒野で一陣の風が舞ったが、生憎此処は潮の香り心地好い砂浜。国は違えど似たビーチで繰り広げた攻防戦は花火にバージョンアップして、熱光噴き出す二刀流振り回しながら笑い転げる喧しさったら。一本が終わればまた一本火を灯して、暫しの戦いごっこは当然引き分けで決着したいところ。)はあ〜〜?やって  アハッ確かにハナワっちのが幹事だわ、クラス会もサマリンで開いてくれそう♪(不満気に鼻柱へ寄せた皺も代替案に直様伸びた。贅沢の権化へ現金にも笑って同意すれば「ハナワっちと同じクラスで良かったよね」と明け透けに。胸裡ダダ漏れな女にチキチキレースが向く訳も無く、「うるせ〜〜!今に見てろ!」と粗野な勝負宣言後の無言な空間さえ可笑しくって堪らなくて、肩から指先迄ふるふると震えていたら育てていた火種はあっという間に落下した。)っあ   こー なんだこーちゃんのも終わってんじゃん。引き分け?ココの勝ち?負け?(絶望したのは瞬きの間だけ、パッと隣を見れば彼の線香花火もまた潰えていた。勝負の行方は不明の儘、「あ〜ココ勝ったらリアル焼き芋付き合ってもらおうと思ったのに〜」は至極残念がった口振りで唇が尖る。)
スペンサー心 09/28 (Mon) 22:58 No.110
ラインでピザまんって言ってたから。…ああ、でもそうだ。俺、好きな子が出来たからはんぶんこはクレープが最後だな。奢ってくれんなら食べには行くけど。(憶測の的中に浮かべた笑みのまま然程重要でもない口振りで、しかしシェアしたがる彼女を知っているから徐に引いた線は別つものではなく、続ける未来の単なる決まり事。理由とする状況を掘り下げるつもりなんぞ端からなければ、現金な言葉を被せた。そして多少穏やかであった合間は一点して火花が散る騒々しさに掻き消され、危ないだとばかだの減らず口ご丁寧に叩けば様々な音が飛び交っただろう。忘れちゃならない花島航の名には考える間もなく頷き返し、彼一人居ればどこまでも現実味帯びる経済力の現実離れが反っておかしければ目を細めて。)引き分け。……リアル焼き芋ってなに?落ち葉でやるやつ?へえ。(可能性残されたならすかさず平和一択を掴み取るも、続け様に明かされた内容に関心引かれて自ら片足突っ込むみたく質問を投げる。ただの糸が揺れるよう揺らめく線香花火に視線を落とし、当初の目的を振り返るなり改めて隣の彼女を見遣った。)まだド派手やってなくない?もうさ、この際残りの全部一気にやっちゃうか。(傍らに置かれた打ち上げから噴出まで置ける物全てを同時に咲かせてやる気概で、彼女の返答聞く前にあるだけ等間隔に並べ立てていく。全長がいくらでも躊躇いなんてないが、きっとそんなに長くもない。宣言通りに並ぶ筒の背景は海、チャッカマンを手に取るも)はい。(彼女に差し出す。どんな景色が待っているのか。)
森地康太 09/30 (Wed) 21:23 No.145
……言ったわ。よく覚えてんね(と、此処迄は平素と変わらぬお喋りだった筈なのに。突如投下された爆弾発言に目尻が千切れんばかりに見開いて笑ってた唇はぽっっかーーんと開き)っっはあ〜〜〜〜?!ねえココ聞いてないよ?!いつ?!誰?!付き合うの?!(ねえねえねえと花火携えた儘鼻息荒く迫る恋バナは宛ら母親が内緒でアイス食べてる様を見つけて咎める5歳児のよう。「もう遊ばないってこと?!裏切りじゃん!!」と夜空裂く金切声は、けれども次第に笑声が混じって肩揺らしながら)こーちゃんさ、やっぱ"オトコ"だったね。(悪戯にニヤリと口角上げ)好きな子?彼女?の乙女心がわかんなくなったらココに相談しなよ(ドヤッと自らを親指で示し、言外のおめでとう良かったねは伝わり難いだろうか。胸裡にちょっぴり顔覗かせる寂寥ごと抱えた満面の笑みは強がりでは無く心底本音で、「良かったね、これからもココと遊んでね」は平素と変わらぬ明け透けに我儘な甲高い声だった。)そー。落ち葉かき集めて〜って、やったことある?意外となくない?(そんな言葉を皮切りに落ち葉散る頃に取り付ける約束は、きっと遠からぬ未来にあるだろう。然して今はそんな先の季節の事より、目の前で過ぎ去ろうとしている夏の足を両手で掴んで離したくないから。齎される提案に1も2も無く頷いて、花火並べる手は二つ。渡されたチャッカマンを「ふっふ〜んココに任せていいのぉ〜?」とクソガキ宜しく笑って受け取れば、端からカチッカチッと導火線に灯していこう。最後の一つにつけ終わり彼の隣へ並ぶ頃には最初の一つが噴火して、其れを契機に時差で光の渦が噴き上がる。)うっっわ うっっっわ〜〜〜!ド派手 てか眩しい!!(そこそこの音立てながら火薬燃やす輝きに燥いで笑って、昼のような眩さに双眸細めた。キラッキラな景色はこの夏彼と一緒に幾度も見た気がして、花火の音に負けないように声を張る。)こーちゃん!秋も冬もたっくさん遊ぼーね!(鮮やかに色付くのは何も夏じゃなくたって構わない。これからやってくるどんな季節だって今弾ける花火よりも色鮮やかにキラキラと輝かせたいし、その為に彼は欠かせない。)
スペンサー心〆 09/30 (Wed) 23:38 No.150
(驚愕も責め立ても思い描いた通りであるから対して第三者面で傍観していたものの、些か元気が良すぎる声音に大袈裟までに両耳を塞いだ。変化で揺らめく音を区切りとして、再び聴覚が彼女を迎え入れる。)俺は最初から男だよ。初めて心さん頼もしいって思ったけど、後から相談料の請求とかない?……心さんに相談するとしてさ、最終的にこーちゃんならイケるっしょ的な根性論で解決にしそうだよな。(どうにも欠かせない茶化しを口にしもしもの事態を憶測して軽く笑う。親しさ抜きにしたって分かり易い彼女だからこそ言葉に勘ぐる余地を一切生まず、取り繕わない真意だと深く身に沈められた。芽吹いた情切欠に切れる縁ならばそれまでだが、生憎そんな縁結んだつもりないくせして真っ向に向けられた約束には「難しくなるかも」と馬鹿みたいに彼女の反応を心待つ。)ない。心さん虫とか平気なんだっけ、落ち葉の下にわりと居るイメージあるんだけど。あ、焼きマシュマロもやりたい。材料は俺が食いたいもん用意するんで場所は心さん。な。探すの上手じゃん。(淡々と連ねる言葉はどれを取っても前向きであるのは間違いなく。先程の同窓会話にて彼女自ら振り分けた分担を盾のように含みを持たせて、押し付けた。それから程なくして時間差に打ち上がる数々の花火を順に目で追い、気付けば夜の静寂までもが随分高い所まで飛ばされてしまった。目にも耳にもうるさい光景はともに楽しむ姿を映すなりおかしい程に馴染み、駆けた笑声にはしゃぐ心地が滲む。)うん。でも遊ぶ前に俺の誕プレ忘れないで、帰ったら速攻よろしく。(級友と呼ぶには他人行事のような違和感に気付いた日はもう忘れた。改まった交わす口振りに洩れた息は唐突と感じる程、憎み憎まれの関係性が当たり前で。望む思いは500円玉よりも軽くそれ以上はないけれど、彩ってくれた時間があるから。ただ、明日もどこかで笑って欲しい。)
森地康太〆 10/03 (Sat) 23:08 No.179
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