北村のテロ待ち……っていうとなんかすごいね。

あ、来た。(ラインで居場所を示し数分か数十分か。此方から出向いても良かったが予告されたなら動くかぬ方が良いかとBBQの白煙から遠ざかったテラスの椅子で大人しく待つことにした男の第一声は、あまりに待ち構えすぎたようでテロをする隙間もないか。というか)乾杯テロって、皆に乾杯しまくってる感じ?相変わらずそーいうとこアクティブだよね。(体力がどうあれ今を楽しむ気概が余り有る印象は話してみて引っ繰り返った彼女の印象の一つ。「あ、乾杯か」と話題にしていたくせ忘れてたように机上より持ち上げるグラスは乾杯には相応しくない半分程度に減ったさんぴん茶だが問題はなかろうと傾けて。)テロに忙しい?このまま秒で行かれるのもなんか寂しいからもーちょっと喋ろうよ。(丸テーブルでの横の椅子を勧めるついで「これもちょっと食べない?」と半分以上残ったじゃがバタを視線で指し示した。)
高橋凌 09/23 (Wed) 17:58 No.28
お待たせ。(それは本来予定していた時間よりも少し遅い到着だった。笑い声やBBQで炎が弾ける音、賑やかな人混みから抜けた先にて待つ彼の元へ緑茶の入ったグラスを片手に現れれば)うん、楽しかった。まだちょこちょこ顔と名前一致しない人もいるけど…やっぱり夏休み一緒に過ごした面子はすっかり覚えたわね。(いつか彼が言ってくれた言葉を変わらず体現しながら、先程まで過ごしていた場所を振り返れば視認、再び身近に戻したところで傾けたグラスで乾杯。勧められた横に企み成功とばかりの笑みを深めれば何度も頷きながら)そうでしょうそうでしょう?寂しいでしょう?そう言うと思ってあんたがラストよ。だから少し待たせたけど、歓喜なさいな。(1を100まで膨らませて図々しく隣に着席しつつ「私もLINE送ってから、いやこれ別に秒で遠慮する必要もないかって気付いた」と種明かし。テーブルに頬杖ついて)ていうかそう。LINEでも言ってたけど、私が食べ物の消費に協力する訳がなくない?しかもじゃがバター。箸貸して(片手差し出し、手段を手に入れた所でほんの小さな欠片を一つまみ、飲み込んで)…うん。美味しかった。ご馳走様でした。(両手を合わせた。)
北村伊鶴 09/24 (Thu) 15:56 No.39
そーなんだ?テロとかそんな積極的ならもう全員の顔と名前一致させてそーなのにね。さては文化祭の準備さぼってた?(茶化す口吻は準備期間で一致させた自身のものさしを押し付けるようだが、店番を楽しいわけないと言い切った先日を想起すればあり得るかと。体調の問題も過ったもののそうなら素直に謝るとし、横へ座した策士のニヤついた笑みに「なんかアンタの掌の中っぽいよね…」歓喜よりも分かりやく不貞腐れた面持ちを向けた。それは種明かしの後も変わらずに)ええ…じゃあ追撃ラインしてよ…。沖縄で喋ってないなと思ってたけどまあ時間ないか、ってわざわざ予告してくれたのに寂しさの方が勝ったよね。(彼女の大袈裟な物言いもあながち遠からずといった風に。それでも宵の終幕感じさせぬ遠くの賑わいを感じるから、まあいーけどさと責めた口振りはリセット。)朝はわかるけど夜だったらマシかなって、ちょっとした期待、かな。(ご指摘はご尤もだが彼女にあげる用でもなかったからしょうがないと眉寄せ笑う傍ら「あと秒はなと思って」愚策をぽろっと吐露しつつ。箸を促されたなら手渡す双眸には期待の色が満ちるも直ぐに)……それ本気?俺が思ってた5分の1しか食べてくれなかったよ…。パピコはいっぱい食べるのにな。(ちんまりに目を瞠るも、揶揄めいた口吻に乗せてヘルプを早々に諦めたじゃがバタを再度つつく手は話題にかまけてのろま。)アンタと2人でご飯食べに行こうってなったらシェア前提になるのかな。知らないことまだけっこうあるよね、当たり前だけどさ。
高橋凌 09/25 (Fri) 14:02 No.52
バレた?そこそこね。調理室で一人たこ焼き作って遊んでたわ。高橋も呼べばよかったな。(もし理由を尋ねられるなら「たこ焼き消費要員」と即答する筈。不貞腐れた様子を引き出せたことにご満悦。笑みを綻ばせるも、同時に今度は意外そうに頬杖に預けた口角を持ち上げつつ双眸を瞬かせ)そこまで?意外だわ。それなら声掛けてくれたらよかったのに…まさか遠慮した?(心地良く吹き込む潮風に靡く黒髪を片耳に掛けながら首を傾げる。向ける眼差しは揺れずに尚もレンズ越しの瞳を見つめながら「寂しがりには見えないけど…実は?」と続きを欲しがって誘う口振りで)それさっき清水にも言われたわ。元気そうに見えるけどもしかして涼しいから?って。そんなに変わる?(先程言葉を交わした級友の台詞を思い返せば、自分の顔を指差してまた別の級友へご意見頂戴。「ま、胃のサイズは変わらないんだけどね。」最終的な答え合わせはあっさりと。再び一人じゃがバターの討伐に勤しむ姿を他人事みたいに笑いながら眺めつつ、あり得るif話に相槌を打てば)そうねぇ…でも、そもそも私友達とご飯食べに行くことがあんまりないわね。量食べられないのもあるし、食べたいもの自体も……(例えば出来たばかりのお洒落なカフェでパンケーキ、ガレット、パフェetc。同年代の友人等と振れる食指が異なれば、出掛ける切っ掛けも変わる筈。)だからあんたと出掛ける時はご飯以外が多くなるんじゃない?…ってなると途端に老夫婦の木漏れ日散歩みたいなのしか思いつかないんだけど。(苦笑い少々、再び唇を開いて)知らないことあるかしら。なにか高橋クイズ出してみてよ。
北村伊鶴 09/26 (Sat) 01:10 No.62
遠慮は……いや、うん、して…ない。(幾度目かのやり取りだから、肯定すればまた揶揄か怒気が飛ぶかと曖昧な物言いで否定を紡ぐ打算込みの誤魔化しは、けれどどうだったろうと曖昧は心のまま。泳いだ目をかち合わせれば「予告があるとたぶんちょっと寂しくなるんだよ、誰でも」再度胸裡を晒してその手には乗らないよと笑った。)はは、ほんと?沖縄最終日で楽しくてテンション上がってるのかな。(差される先の顔を首傾けて再度血色確認すれば、良さそーに見えるよとお塁付きの頷き。そのまま食事情へは相槌打つも)え、食べたいもの刺身だけなの..?すごいな...でもそっか、じゃあ食べ物で釣られてくれないの大変だね。何で釣られるとかある?(紐解かれてゆく内実に興味本位の追加質問は今までの関係想起すれば「怒らせる時もありそーだし」と、けれど笑って告げる辺り改める気はきっとない。)はは、失礼だな、俺も散歩以外にしたいことあるよ。映画見るとか、買い物とか、たまには水族館とかも。そっちも楽しいこと好きそーだしあるでしょ、したいこと。(問いかけのようで半分断定口調なのは相手ありきでなければ有るだろうと。視線を下へ遣れば足首に揺れるアンクレット捉え、老夫婦の散歩も悪くなかったと僅か口緩めるもあり得るifの選択肢は多い方が良い。クイズか、と軽く握りこんだ指を口許へ当て暫し考えれば「俺の今見たい映画は?」「水族館で1番好きなのは?」先のしたいことをなぞって立て続けに出題ののち、続けての三問目は少しの間を置いてじゃがいもをつつきながら。「この間のさ、」と口火切る前置きは次ぐ言葉で文化祭のことと伝わるか。)1ヶ月に伸ばしてくれたけど、俺の凹む理由なんだと思う?
高橋凌 09/27 (Sun) 16:45 No.84
(「してないなら即答しろ。」煮え切らない物言いとは対照的に、傍らの二の腕を拳でぐっと押し込みながら遠慮無く。思惑につられなかった笑みには、分かりやすくちぇっと発音し唇を尖らせ刹那で消える不満顔を露わにした。)そうかも。学校に戻っても面子は変わらないのにね。……そうだ、今は席も近いじゃない私達。気付いてた?(実はあんたの斜め後ろにいるんだぞ、と気付かせるように振る話題は、少なくとも今だけは教室内より近い距離から行儀悪く彼を指鉄砲の形で指差しながら。釣る側の感想が溢れたところで、重ねて投げ掛けられた問い含め、可笑しさに笑いながら尋ねて返すはもしかしてだけど、)釣ろうとしてる? 北村魚はね〜、定期的にやる展示会?美術展とか、博覧会みたいな、そういうエサならもりもり食いつくわよ。(魚目線で好物を教えてあげた。そういえば彼の趣味嗜好をこうして聞くのは初めてだったかも知れない事に気付いたのは、それを実際に受け取ってから。テーブルに寝かせた両腕に体重を掛けて顔を覗き込みながら向ける眼差しは関心を寄せるように)へえ?そういえば高橋の趣味とか全然聞いてなかったわね。私が刺身好きとか釣り好きとか、こっちが話してばっかりだったわ。(その事実が分かったばかりのタイミングで始まったクイズは、自分から振ったにも関わらずあまりにも不利だった。「栄光のヤキニクロード。」BBQでテンションが上がったから。「あざらし。」自分に似ていて親近感が湧くから。理由は求められるなら差し出すとして、三問目。)………私がこの間言った理由と同じ、ではないんでしょうね。クイズにするくらいなんだから。(自問自答をあっさりと終えて、じゃがいもをつつく横顔を眺めながら暫しの思考後、回答。)私のこと、ちょっといいなって思い始めてる? 違ったら死ぬわね。
北村伊鶴 09/28 (Mon) 16:15 No.101
俺のことバカだと思ってない…?入江とよく口喧嘩しててうるさいでしょ。(言外に知ってるよを匂わせ、彼女の反応を楽しむように目を眇め口許に笑みを広げれば本気でないことは伝わろう。ご機嫌取りに最適な食を封じられれば問いには薄い笑いを落とし頷き一つ。けれど新たな餌が思わぬ角度なら目を瞠った。)すごい意外でびっくりした⋯⋯失礼だけど⋯。見た目通りの面もあるんだ。でもじゃあ簡単にご機嫌にはならないね。(餌が期間限定色強めの大物であれば、咄嗟の機嫌取りには向かぬかと肩竦め。普段の身長差より僅か開いた気がする目線で彼女の気付きにそーだっけと意外な音を出し、)俺が質問ばっかりしてたのかな。じゃあ謎だらけだね、俺も。(その称号に見合う掠りもしない回答に笑声交じりで答えを発表。「糸」上映中作品のつもりだった。「イルカとクラグ」俺似てるの?訝しげな顔はけれど次ぐ答えが先刻までの回答と違い真ん中ストライクだったから、此方が仕掛けたくせ面食らい顔上げて目弾き一つ、それでも補足には小さく呼気漏らし)はは、 いや、うん、正解。…まあ正解されて逆に俺が死にそーだけど…。やっぱりアンタは先制攻撃だと照れないもんなの…?(普通逆じゃない?とばかり此方が視線泳がせてしまう事態に眉根寄せ僅か含羞滲む頬は夜に溶けていると信じたい。手持無沙汰に手を首へ宛がいつつ)アンタにさ、演技で割り切られるのが嫌って言われた時、俺は違うって気付いて…そーじゃなくて、あの日みたいなアンタが見れなくなるのが惜しいと思ったんだよね。(あの日が特別と言っていたなら尚更。ぽつぽつと胸中晒す声音は存外落ち着いていて、きっと自覚芽吹いた自分自身への整理にもなっていた。過日の思い出を大切にしてくれる事実も嬉しかったが、それを更新したい気持ちが上回ったから)アンタの、北村伊鶴の色んな顔をもっと知りたいなって。…今、とりあえずそんな感じ。(視線をかち合わせ柔く笑う締まらぬ語尾はその自覚はあれど己の緊張を弛緩させんと。「俺のこと、意識してくれた?」照れたか問うのと同じよう意識させねば始まるまいと、小さく首を傾いでその顔貌覗き込む瞳には含羞と好奇が滲む。)
高橋凌 09/29 (Tue) 02:02 No.113
確かに本当に失礼ね。私の機嫌を取りたかったから裸一貫でぶつかってきなさい。…というか、一心同体なんじゃないの?(睨み顔で刺した肯定。しかし次いだ仕返しとして過日、彼の反応が良かった四字熟語を擦る表情は揶揄うべくやらしく細目で意地が悪い。どうやらお互いの理解力にはまだまだ伸び代だらけだという事を自覚出来た高橋クイズ、正解を勝ち取れたのはたったの一問のみだったらしい。尋ねて少しの間の後、丸を賜ったところで平生変わらぬ無表情のまま硬直、のち)…………、いや、照れるっていうか…まさか本当に、っていう……。(確かに少なからず可能性があったからこその回答ではあったが、自分で放ったくせその実いざ本人から肯定が返ってくると途端に処理が追い付かなくなるのが正直。忘れていた瞬きを一度してから、言葉を続ける彼の輪郭を夜闇に抗わぬ眸でぼんやりと眺めながら、やがて一区切り。覗き込んできた瞳に映るは──)NGワード……(一日限定で設けた筈の其れが既に全てが終わったこの場において見当違いな返答である事は、苦し紛れに発した本人が一番よく分かっている。山なりの唇、眉根を寄せた一見不機嫌な顔の中心にはじんわり朱い熱が灯って広がる。彼の言葉は一言一句があまりに解り易く、同じペースで過日の記憶を辿るに容易かった。その分向けられたベクトルがすんなり内側奥に刺さって、そのまま溶けて沁み込む。暫しの沈黙を経て眉間の皺が解けてきた頃、また頬杖をつけば此方を窺う瞳に己の顔を映し込み)…よく分かった。(まずは受け取った証明。それからもう一つ)これから私、あんたと顔を合わせる度に「あーこの人、そういえば私のことちょっと気になってるんだっけ…」ってなっちゃうんだと思うと、なかなかしんどいわね。授業中とか絶対視界に入るじゃない…最悪…(先程は喜んだ事実が自分の首を絞めるのは、何より意識の証明だ。未だ熱の引かない顔色を誤魔化すように手の甲で鼻先を擦りながら隠し)
北村伊鶴 09/29 (Tue) 19:09 No.120
(嫌がらせ染みた四字熟語に渋い顔浮かべ一瞥くれるものの、兼ねてから歯切れ良い物言いの多かった彼女からまろぶ間延びした言葉はまさかを物語るには十分で、どこか笑えてしまう無責任さは理不尽に映ったかもしれない。「うん、俺も自分でびっくりしてるよ」面映ゆい心地で晒す又も失礼な胸裡は、けれど自覚し言葉にすると核を明言するに至らなかったくせ一気に膨れ上がるから手に負えない。問いへYESの代わり、平生余裕綽々に思える彼女を此方側へ引き摺り下ろす過日のワードと同等の合言葉を頂戴すれば理解に及んだけれど)……そんな可愛くない照れ方ある…?(照れを指摘する野暮を一度は喉奥に留めたものの、あまりのぶすくれた顔ばせでは笑い滲ませた指摘も許してほしいところ。)わざわざ言葉にしないでよ……でも、それたぶん俺の方がしんどいからね…変な顔しててもスルーして…。(知られている方が、との持論で優劣付け、今も変な顔になっていないかと俯きがちにズレてもいない眼鏡を上げる。先程と対照的に最悪とまで言わしめる状況は意識のベクトルが変わった証だから満更でもなさそうに笑声が零れ)はは、でもじゃあこの席のタイミングで逆によかったのかな、労せずアンタの視界に入れそーで。(斜め後ろだと余り顔も見られぬから安心。面映ゆい空気が流れる瞬間もあったが変わらぬ北村節あれば多少男の心は馴染んだか。それゆえ「意識はしてくれたみたいだけど、」前置きののち考え及ぶは勿論この先。)どーしたらいーんだろうね…。俺は俺のままだからドラマみたいにカッコイイこともできないだろーし……。(まるで雑談みたいなトーンで目前に当人いるくせ明け透けな胸中は、以前にデート経験の有無が露見しているから格好付けても仕方ないと開き直りが如く。回答得ようとした質問というよりは独語に近く、頬杖付いてどうしようかなと伺う視線の先、誤魔化しきれぬ朱を映じれば導き出した答えは一つしかなかった。)いっぱい喋るよ。休み時間とか。遊びにも…美術館とかはあればだけど。散歩でも俺はいーしさ。(まだ見たい顔と話してみたいことや知りたいこともある。彼女の言葉を借りるなら裸一貫でぶつかるしかないから、どう?と提案。あ、でもと逆説で紡ぐは)彼氏できたら、俺には教えてほしい…かな。(核を伝えきれていない分宙ぶらりんにさせている狡さの自覚はあるから。眉尻下げて過日拒絶された逆を伝えた。)
高橋凌 10/01 (Thu) 01:27 No.155
(自分の顔が今嘸かしぶすくれていることは鏡を見ずとも自覚はしていたが、それをいざ言葉にされたなら双眸見開いてから不満を更に色濃く「じゃあ見るな!」と彼の目元を片手で覆い隠す作戦。果たしてどれほどの効果が期待出来るか、依然として眉間に皺を寄せたまま仕掛ける女子の顔は更に赤みが増す。)? 私の視界に入りたいの?……………や、待って、変なこと聞いたかも…(彼のやわらかなベクトルを意識こそすれど、実際自分が高橋から求められているものへの認識はどうやらまだ甘い。発して数拍後、再び硬直した顔のまま気付いた所で自己の発言を省みる声は尻すぼみに、耳朶がまた熱を持つ。テーブルに落ちた視線がまた持ち上がったところでぶつかる眼差しの先、)相談する相手間違ってるわよ。…ハハハ、愛の一つでも囁いて抱き締めてキスでもしたら?(所謂曰くドラマらしい展開の提案は、元来省エネの印象が強い彼とは対極にあるからこそ半笑いで。やがて挙げられたものこそが自分の知る彼らしくて、相変わらず朱色こそ薄まらないが今度こそ自然に眦が解けて笑えた。目映そうに眸を細めればうん、と頷き)やることは今までとそんなに変わらないわね。?…あぁ……(続いたもう一言に相槌を溢せば、少しだけ思考を巡らせた後)彼氏できていいの?(見つめ尋ねる声色は平生より少しだけ固く、返答を待たずに再び唇を開いて紡ぐ音は覚悟に近い。)私は、これからあんたを、す 好きになりにいくんだけど?そっちこそもし途中で進路変更するなら事前に………いや、やっぱり言われたくないわね。どうしようか、……?(ふと遠くでわっと歓声が上がった様子に賑わう方角へ顔を向ければ、どうやらハウスキーパーが丸ごとスイカを器にした炭酸フルーツポンチを用意したらしい。彼に向き直って「行かない?ちょっと気になる」と向こうを指差す表情は普段と変わらぬ笑みにて。)
北村伊鶴 10/01 (Thu) 04:48 No.162
(粗い視界不良の原因掴めばその細っこさゆえに引き剥がすことは容易いか。見たいよと顔覗くこと叶えば依然渋い顔には笑い交じりに眉根寄せ「それは……照れたくないぞっていう顔?」尻尾を掴もうとする勝手な見解に再度反論されるならこれ以上怒らせる前に解放するつもり。男にとって当たり前のことへの無自覚での問いかけは気付いた反応賜ったとて「まあ…そりゃ……」と切り出す歯切れの悪さ。意味もなく首を撫でる手があつい。)好きな子の視界には普通入りたいんじゃない。あと、こっちは勝手に目に入ってくるから。…だから、アンタの席知らないとか思わないでほしーよね。(茶化すよう答えた先程と違い今度は認知していた最も明確な理由を差し向ける。一匙程の不貞腐れた面持ちは含羞滲み先程と立場逆転の様相。こんなにも胸裡を晒すことも珍しく自然進歩した気持ちへの言及に気付かぬままに、身の丈にあった平生変わらぬ提案への優しい同意は一緒に歩もうとしてくれているみたいで、自然眦が夜気に溶けた。)え、(我が道を地で行く印象の北村に逃げ道なぞいらなかったかもしれないが、そのいらないが別の意味を成すのは否定を紡ぐより先、続けて鼓膜震わす言葉があったから。驚嘆に瞬いた双眸が薄紫から逸らせぬままみるみるくしゃり形をなくして)はは、決定で大丈夫?そんなこと今言われると思ってないからびっくりした…。(精一杯な意思の言葉に嬉しいやら可笑しいやら。「流石に期待しちゃうんだけど」そう零す締まり悪い口唇は、期待が見えぬよう口許へ手を当てがって。それから)…言わないよ。(僅か不安げな声音へ、大丈夫だと優しい呼気纏う言葉は彼女の思う進路変更してもという意味では勿論ない。ニュアンスは遠くで上がった歓声に紛れてしまったかもしれないが、促されるまま首肯一つ落とし、じゃがバタを食べきって席立てば爪先を其方に向けるけど。)………あ のさ、やっぱり余りでもいい?(級友賑わう渦中へゆけばひとたび紛れて皆で騒ぐ未来に手を引いて彼女を引き留めた。きっと全員に配り切るまでには時間が掛かると踏んで、先の言葉が残っていた男の遠慮を吹き飛ばす。星が笑うこの地での最後の夜、膨れ上がる欲がラストと言われた二人きりの時間をもうちょっととねだった。)
高橋凌〆 10/03 (Sat) 02:02 No.170
(容易に引き剥がされた手は然しただでは引き下がるまいと彼の頬を抓んで「可愛くない顔にさせてるのはあんたよ、って顔。」と反発した。威力も圧力もまるでない負け犬の睨みは、先制に成功した彼には最早大してダメージも与えられなさそうだけれど。全ての答え合わせをするみたいに引き合いに出されたほんの数分前の台詞が、今は全く別の角度から確実に刺してくる。漸く理解が追い付いた脳に彼の声が初めて発音した二文字も相まって、いよいよ耐え切れずに両手で自分の顔を覆えば)勘弁してよ……。(火照りは耳朶まで、降参を示す様に搾り出された一言は掌を壁にこもる。いつだって先回りや考え過ぎは悪い癖だ。高橋の言葉を聞き、所謂きっと当然そういう事だろうと認識した後大きく息を吸い込んでから発した一言が、どうやら当人が思い描くより先に着地してしまったらしい事実。「なっ…」これ以上無い羞恥に襲われた側の主張は言葉を失った刹那、やがて荒げられた声にて)そ、そういうことじゃ、ないの…?!決定もなにも、私………どう、……えぇ…?(仲の良い男に告白をされ、其方を向かない理由が少なくとも現時点の北村には全く思い付かなかった。そもそも経験とて仮に少なくとも目の前の彼よりはあろうが、それも微々たる差である筈。まろび出た意味を持たぬ疑問符と共に堪らず落ちた眉尻はヘルプのサインにして、尚も重ねられる言葉に思わず少し突き出た唇は一見拗ねにも近い。)私ってどんだけ脈ないと思われてるの…?(肩竦め投げ掛けるが、どうやら思いの外期待値が低いらしい彼、成る程確かに日頃からそれほど自己の主張が強くないように見受けられる高橋凌らしさが腑に落ちたからそれ以上の言及はない。胃の中に消えゆくじゃがバターを見送ってから席を立ち向かい始める数歩、不意に引き留められた手に驚いて振り返れば)…………、しょうがないわねぇ。(黒髪を指先で払えば賑わいに背を向けた表情にはにかみが滲んだ。夏の夜に浮かび上がる二つの影は人知れず繋がったまま離れない。それは確かに、彼の言葉を嬉しいと感じた証拠だった。)
北村伊鶴〆 10/04 (Sun) 18:14 No.183
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