(お決まりの勝負のお誘いを。)

(沖縄での打ち上げも楽しく濃密な時間となれば最終日を迎えるのは瞬くような早さで。本来なら長袖を纏っているはずの時期も、この土地ゆえまだまだ半袖が大活躍。袖がひらひらしたティアードフリルのホワイトTシャツにロールアップしたベージュのスキニーにてバーベキューに興じ、いい具合に腹も満たされてきたところで花火に手を伸ばす。)こうしてると、夏休みを思い出すわ…。(バーベキューで勢いの向くまま一人で食べきれないほど肉を焼いてしまった事なども懐かしく思いながら、数秒の逡巡の後で手に取る線香花火は二本。そのうちの一本を近くの同級生に差し出し、にまりと満面の笑みにて持ちかける。)ね、暇なら線香花火で対決しない?どっちが長く火をもたせられるか。(一人で思い出に浸りながらの花火も乙だが、今はクラスの仲間が揃っているのだから誰かと分かち合う方が確実に楽しいはず。)
御子柴ともり 09/23 (Wed) 01:46 No.17
(今日も今日とてバーベキューセット付近に常駐していた為に、白いTシャツに無地の紺色シャツを羽織った薄着でも顔は俄に汗ばんだ。適度に胃袋満たせたところでトングを手放し、ペットボトルを片手に休憩がてらの夕涼みと洒落込まんとした最中、話しかけられる直前に目があった気がした。)いいよ。線香花火って言うと、その勝負ってあるあるなのかな。子供の頃は得意だったんだけど……。(よく聞く勝負内容に、あっさり二つ返事で了承しながら受け取ったなら、「沖縄、楽しめた?」は決り文句のように、「今日は何飲んでたの?」とドリンクのチョイスに詳しい印象前提で問い掛けながら、連れ立って数歩、火が灯るロウソクの元へ。)……あれ、待って。対決って事は、負けたら罰ゲームとかある…?(ひらひらした部分を指先で摘みながら点火に至る直前、つと過ぎった疑問を投げ掛けた。尤も、回答によって花火を手放す事はないけれど。)
奈尾秀実 09/25 (Fri) 13:42 No.51
あら、奈尾!ふふ、受けてくれて嬉しいわ。ありがとう。…あるあるじゃないかって、私は勝手に思ってるんだけど。少なくとも、花火する度に一回は誰かに仕掛けたい勝負ね。そうなの?だったら、今はもっと上達してるかも。手ごわそうね…楽しみ。(自身の強さにさほどの自信も持たぬ少女はからりと愉快そうに笑い、勝負が受け入れられた事を大いに喜ぶ。「うん、ばっちり!時間が許すだけ目いっぱいに楽しんだ自信あるわよ。奈尾は?」と緩む目元で答えと問いを返し。「ん?王道だけど、グァバジュース。昨日はシークワーサーのペットボトルも飲んだわ。折角の沖縄だから、ご当地っぽい飲み物ばかり選んじゃう。」とウインクつきで目線で示すのは紙コップ。そしてロウソクまで歩き、呼吸を整えて点火するだけとなった折。)そうね…特に考えてなかったけど…。ありがちなのだと、チャレンジングな具…海ブドウみたいのを焼いて食べるとか?……それか、ルートビアの一気飲み。(罰ゲームには頓着しない様子ながら言われると考えられずにはいられない少女はいくつかそこそこ優しめだと思われる案を提示して。ともあれ点火したなら、後は垂直に花火を保ち、パチパチと火花がはじける瞬間をじっと堪えて待つのみ。)
御子柴ともり 09/27 (Sun) 03:07 No.77
おれの中では、あるあるだけどちょっと懐かしいな、って感じかな。…御子柴さんが好戦的、っていうか、勝負仕掛けるのが好きだから、御子柴さんの中ではあるある度が上がってるんじゃない?(称呼の声色に安堵の顔ばせで応じれば、彼女のイメージに基づいた想像を一つ二つ。認識の擦り合わせはこの場において重要ではないけれど、まだよく知らぬ側面の多い相手だからこそ、些細な事すら話題になり得よう。)やらないだけ下手になってそうだけど…。このヒラヒラした所を持った方がいいって、聞いた事ある。知ってる?(自信皆無で首振り、オマケにコツを伝授せんとする様は勝負と言うより、晩夏のひとときを共有したがる安穏とした心構えによるもの。「いいね。おれもシーサー作りとか美ら海水族館とか行ってきたよ」「あ、おれもグァバジュース飲んでるところ。沖縄バヤリースとかあるんだってね。」、与太話重ねた先で、思惟巡らす様に感じるは藪蛇。)いや、無理にとは言わないんだけど……そこで即座に出てくるあたり、御子柴さん、本当に考えてなかった?飲み物ネタもある辺り、抜け目ないし……。ルートビア、おれ飲んだ事ないんだけど、ドクペが大丈夫なら平気かな…?(経験済みと踏んで問う口吻はやや不安げ。すっかり宵の帳が落ちて、弾け出すオレンジも殊更に鮮明。膨らむ火の玉にじわじわ芽生える緊張に笑った。)…御子柴さんは、今年の夏、何が一番楽しかった?(まだ弾ける気配のないふたつの光をいい事に、注視を逸らして問う。)一番って、難しいかな。今、パって思い浮かんだことでも。
奈尾秀実 09/29 (Tue) 01:53 No.112
あ、そう?現役だと思ってた。それは…否めないわね…未だにすぐ勝負を仕掛けちゃう。でも乗ってくれる奈尾も意外と勝負好き?(否定しようのない鋭い指摘にぎくりとした顔浮かべ、されど悪びれぬ様子で笑いながら、まだ点火前の花火をひらりと揺らす。)そこは体が覚えてるのを信じるのよ。あ、聞いた事ある気が…。でも、それを安定させるのも運に左右されるのよね、強い風が吹いた時の絶望ったら…もう。(実体験に基づくリアリティで熱心に語りながら、伝授されたコツに「ありがとう、今日はリベンジしてみる」と笑おう。「あら、素敵!美ら海、見そびれたのよね」「あ、らしいわね。バヤリースってずっとバリヤースだと思い込んでたわ…沖縄フルーツ盛りだくさんなら美味しそうよね」と、沖縄らしい話に花に小声で咲かせつつ、手元の花も枯らさぬよう注意を注ぐ。)ううん、思いつきほやほや。うーん、ドクペがサロンパスの味と同じくらいのインパクトなら。匂いがね…湿布だった…。でもハマる人は本当にハマるらしいわよ。(自分は残念ながらハマらなかった事を言外に滲ませて、弾ける寸前の火の玉を見据える瞳が自然と鋭くなる。)思い浮かぶの…海ね。人生でこんなに何度も海に入ったの、今年が初めてだったし。ぷかぷか浮いて遊んで、サーフィンにダイビングに…とにかく海と一緒の夏だったって気がしてる。サーフィンもダイビングも見てるより数百倍は難しかったのよ、同じぐらい楽しかったけど。(「こんな感じでどぼーんって落っこちたりしてね」と説明する時にうっかり手振りを使おうとしたのが負け確定の合図。)あっ、ああぁー!(火花を散らす寸前でぽとんと落下する火花と共に少女の悲鳴が空しく響き渡る。それが彼を巻き込まぬ事を願うのみ。)
御子柴ともり 09/29 (Tue) 23:29 No.128
花火をやる機会が、そんなにないのかも。…ほら、おれは平和主義だから。って言うのは、冗談でもないんだけど、でも線香花火くらいの勝負なら断る理由ないなって。(自己申告のパシフィズムは冗談半分の風采であれ、直言めいてしまう可能性を予期して補足を付随。自恃の難しさを言い訳に出来そうにない強さを感じた。)御子柴さんが言うと、信じる者は救われる感があるけど……。ううん、風を持ち出されるとちょっとな…。此処、場所柄海風吹いてるし。(すぐ近くの大海原を見るともなしに顔上げれば、思い出の共有に高じよう。「イルカのショーが可愛かったよ」の話の続きは、もし彼女が興味を示すならば、後々数秒のムービーを見せると約束しよう。点火の後は息を潜めるみたいに声量を落とすから、俄に緊張感も増幅した。)あ、ドクペの方が飲んだことなかった?…味じゃなくて匂いなら、鼻を摘んだら大丈夫かなあ………いや、駄目だ…、こういう事言ってると負けるんだよ……。(懸念が行き過ぎて罰ゲームを引っ被る気満々の様相を自覚すれば、彼女に反して遠い目。)おれも、普段夏休みって其処まで外で過ごすって事なかったから、その感覚は分かる気がする。いいね、海。サーフィンって全然頭になかったな。……今思ったけど、御子柴さんの髪、海に潜ったら透けてそう。そんな事なかった?(透き通る美ら海の色を想起したなら笑い混じりに疑問符を投擲、した直後。ドボーンの擬音に相槌打とうとしたさなか、叫喚に肩が揺れて火花は重力に従った。)あっ、……引き分け?御子柴さんの方が早かった?(きっとコンマ数秒の差だ。負けは無いだろうと踏んだなら少しばかり余裕ぶって、「もしそうなら」の前置きの後、提案をひとつ。)罰ゲームじゃなくて、御子柴さんにお願いなんだけど、古典のノートか勉強のコツ、教えてくれない?(現実に立ち返った先にある憂慮に助けを求めて、夏の終わりの日常で続く交友を思った。)
奈尾秀実〆 09/30 (Wed) 23:59 No.153
えっ。夏といえば花火じゃない?夏に一度はしない…?私の中の常識が違うのかしら…。あぁ、たしかに。攻撃的でオラオラな奈尾はお金出さないと見られなさそう。じゃあ、この勝負を持ち掛けたのは大正解だったみたいね、ふふ。(彼の自己分析に力強く首肯しながら、勝負を引き受けてもらえるレアな展開に上機嫌な口元を隠さない。)救われるって、最悪でも私が無理やり救って辻褄合わせとくわ。そうなのよね、まあお互い条件は一緒って事で、幸運に賭けるわ。(信じたり賭けたり忙しいのはさておき、「可愛いでしょうね…見てみたいわ…ついでにいつか乗ってみたい」と目を細め、ムービー提供は大喜びでお願いしよう。点火後は一転して内緒話トーンで会話を続け、)名前だけは知ってるけど、意外と縁がなくて。あー、それは効くかも。試してほしいわ。……って、もう負ける前提になってる。もっと強気に!(乗っかりながらもポジティブな方へぐいぐい押そうとしてみる。)前から夏はよく出歩いてたけど、ショッピングとかプールとか街中で行動する事が多かったから…本場の海まで行くのって意外と少なくてね。いい刺激を貰ったわ。あはは、それは流石に大丈夫だった…と、思うわ。サーフィンもダイビングも必死すぎてそれどころじゃなかったのよね…。(遠い目もしながら思い出話の最中、気持ちが高ぶりすぎたゆえの凡ミスで落ちた火の玉。)いや、たぶん私の方が早かった気がするから私の負けで。(ここは自らの感覚を信じて負けを申告しよう。)え?それでよければいくらでも…なら、片方と言わず両方で。古典のノート貸すし、大した参考にならないと思うけど、コツの方も教えられるだけ教えるわ。(にっこり笑って二つ返事で引き受ける頃には火を落とした落胆も忘れているはず。夏が終われど親交は続く。そんな当たり前のことがたまらなく嬉しい夏の夜だった。)
御子柴ともり〆 10/03 (Sat) 22:43 No.177
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