るいに突撃どーん。

(今だと駆けた足が向かった一直線の先、求めた背中に脅かしの意図を含めて両肩を叩いたなら隣へ移動。)るい楽しんでる?って楽しいよね、パーティーだもん。もうなんかやっちゃった?沖縄ではどんなことした?(この地に赴いてから彼女との時間が長くあった訳もなければ知らない一時を確かめる問いに惜しさは含まず、単純に好奇心が覗く。そして互いに打ち明けたなら机上に並べられた数種類のドリンクが目に入るなり、彼女に耳打つように潜む声音は決して明るい未来が待っていると限らないと分かるから。)ねえるい、ジュース適当に混ぜちゃってわたしたちのオリジナル作ろ。面白そうでしょ、やろ!(そうして差し出したのは花火でも、夏の顔ともなるなにかでもない未使用の紙コップ。未開拓地に踏み込む先見えない不安は無視出来ないものの、それ以上の刺激とまだ見ぬ可能性に心躍るのはきっと一人だけではない筈。しかし、もし手招き寄せる彼女が渋る素振り見せるなら「パリピっぽい」と、琴平るいにしか効かせない抜群の魔法を放とう。)餌付けじゃないけど、るいにはパリピあげたら乗り気でやってくれるって思っちゃってる。今年の夏も終わっちゃうけど、今はなんぱー?(肩並べていそいそ手を動かすけれど、それを上回る口の動きは彼女に向けるおかしな胸中と理想像までの距離への問いを並べ立てる。それから互いの意見を取り入れ、見事出来上がったオリジナルジュースの色はお世辞にも見栄え良しとは言えまい。お喋りばかりに意識向けていたから混ぜ合わせの中身が判明出来るならば、それは一人しか居ない。)……うちからいただくね? あ、うま…まず…くはないかな…。次はドリンクバーで挑戦してみよっか、結果おんなじだったり。(すれば味わった方が早いとコップ手渡せば、何とも言えない微妙さを共有出来ただろうか。結果不発であっても彼女と挑戦した過程が、いちばんに大事だった。終わる夏、賑わいにすっかり溶け込んで。)
秋山紘〆 09/30 (Wed) 00:14 No.131
(一通りお腹を満たした頃、つまり完全に気の抜けた頃に突然背後から両肩叩かれれば素っ頓狂な声を上げながら振り返る。この場に居るのだから当然見知った顔であり、そしてさらに彼女であったことにへらりと笑った。)ひえっ! あは、紘ちゃんだ。楽しんでますよもちろん!とりあえず食べたいもの一通り食べたところです。沖縄ではですねぇ、――(この地で起きた楽しかったこと、美味しかったもの。話題は尽きないがふと静かに潜んだ声に訝しげに首を傾げて、それから改めてドリンクたちに視線を落とす。)えっ、それ美味しくなりますかね……?コーラはコーラだけで飲むのが一番美味しい気が……。(条件反射で受け取った真っ新な紙コップを両手のひらでころころと転がしながらその表情はどことなく不安げに。未知との出会いに興味はそそられるがそれよりもわずかに勝る不安感をあっという間に吹き飛ばしたのは勿論「パリピっぽい」の一言だ。静かにフル回転した脳があっという間に弾き出した答えは、)やりましょう!えぇ、その通りですとも。私はパリピになるために一直線ですからね。うーん…サマリン島に加えて文化祭もあって、極めつけの沖縄ですし……もう70%くらいまで上がってきた気がします!(同じく心の赴くまま「これもいれてみます?」などとペットボトル指差しながら餌付けならぬパリピ釣りには気分を害した様子もなく違いないと頷く始末。いつか49%と答えた数値は格段と跳ね上がりを見せ、自信満々げに笑った。共作のオリジナルジュースを見下ろし、さて何種類混ぜたかを思い返そうとして既に記憶が怪しかったから諦める。)……まず、…くないですか?本当に?この色で?(むしろ吹き出してしまうほどに不味ければなんてことが脳裡を過りながら、受け取ったコップを口許で傾けた。)………び、微妙~~~!おいしく、もない、けど、飲めないわけでも、ない……。むしろこの微妙さはもう再現できないですよ。 はい!やりましょう!(ううん、と首を傾げながら何ともコメントしにくいオリジナルジュース第一作をそっとテーブルの上へ。結果はどうであれ、ふたりでまた思い出を重ねることができたことがなによりも嬉しいから。季節は移ろうけれど、変わらないものはこれからも。)
琴平るい〆 10/01 (Thu) 01:34 No.156
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