あっ！にき〜〜！！　　あ〜〜〜っ？！！（呼びかけに応じたのは海ぶどうに手を出すか出すまいか、行儀悪く箸が迷っていたころ。級友の姿目に留めて箸を置き顔を向けたのも束の間、油断しきっていたなら驚きを隠さないまま、連れられるままだった。）もち！もちもちもち！！オッケー！（空は快晴、目の前には楽しさを予感させるしかない笑顔。Noはナイから一緒に何をするのか、期待を瞳にたたえて一拍の間にYES。ゴクリと喉を鳴らし答えを待つ。）やば！！おもしろそ！やる！（感動が足に伝わればその場でダンダンと足踏みし砂を散らす。突然の勝負開始を受けては「いきなりじゃん〜！！」と尖らせた口から小さな不満を飛ばすも眼はずっとアーチ。とはいえ駆け出しかけた足をいったん止めて、ブレーキかけながら発案者に視線やり耳をすませたら、待ってましたのその言葉。）なにそれやっぱ天才！わかっためっちゃ見る！どこどこどこ〜〜〜っ、（ヒントをもらい、闘志を燃やすさまは頭上煌めく太陽より暑苦しいだろう。お宝探検の最中は服が汚れるのも構わず、立ってしゃがんで手で掘って。「いっこみっけた！」「やだやだやだ！」と多少彼女と距離離れても戯れに乗じていく。まずは見つけるのに集中し、2個は発見したところで隠し主の前まで走り寄ると顔前でパンっと両手を叩いて、）おどろいて時間忘れろ〜〜！！……あった！！（ニシシと笑い理不尽を投げた先、目印を見かけ声をあげる幼稚は忙しない。「あと何個？あと何個？？」首を左右にゆらしてたずねた結果それが全部と知り、両手のひらに乗せてまじまじと見つめたあと。パッと興奮で赤くした頬を上げきろう。）かわいい〜〜〜！！遊ぶ！！遊ぶときにつけてく！ツナギも言わなくても着るんだよ？（賄賂の言葉選びも、キレイ可愛い面白いをぜんぶ詰め込んだラインナップもテンションぶち上げには十分で。彼女らしさを垣間見たかつても思い出しつつ強気の姿勢。でもね。）モノに頼らんでも当たり前なのにねっ。うひひ（案外変わらない身長の彼女に勢いあまってハグハグ。ぐりぐりと頭をその肩口に押しつけながら、だらしない笑声を届けたがった。）