いっっっくぅ〜〜♪（甘い誘惑断る選択肢等毛頭無し、是を返したのは反射神経だったけれど声の主認めるなり双眸細めて「行く！」ともう一度。あの夏休みと似てるようで少し違う日差しと空気の中もう今年はお蔵入りと思っていたリゾート柄のマキシ丈キャミワンピの裾翻しながら向かう折、「なんか贅沢過ぎてこれから貧乏な秋冬になりそう〜」「四連休で沖縄とか勝ち組でしかない！」だのうるせえお喋りは止まらない。斯くして訪ったショーケースにベタッと張り付く一歩手前は通常仕様で、）やっっば〜〜！テンション上がるっ！！（選びきれないの弁に首肯しつつ、齎された提案にニヤリと悪戯な笑み）ふっふ〜んココもっといい案知ってる〜〜♪（得意気にドヤって）はんぶんこしよ！そしたら4つ食べられる！（食い意地張ってるんじゃなくてこの楽しい時をシェアしたいのだと人差し指立ててくるりと振れば、さて何味を食べようか。試食で逐一騒いで、サイズで迷い、散々喉枯らして笑った後のつめたい甘さはきっと震えるくらい美味しい筈。未だ夏の儘の日差しに溶かされてしまわぬように食べ進めながら「そーいえばTシャツ返すタイミングなくて沖縄に持って来てる！」と、縁を強固にした白の所在明かしたなら別荘迄の帰り道は一層賑やかになるだろうか。まだまだ終わらせたくない夏はアイスがなくなってもきっと続くから、欲しがりなスプーン伸ばしてニカっと笑え、）るい〜はんぶんこ〜！