夏だから小糸とはしゃぐ。

(待ち合わせ場所とした玄関に座り込んでからメッセージを送信したため、よっぽどの奇跡が起きない限り彼女をお出迎えする立場となる。待ち合わせ相手の到着と同時に腰を上げて、まずは手招きして適正距離詰めたがりはもちろん理由あってのこと。)前髪止めてあげる。  あはは!ゴーヤ大好き女になっちゃった。(言うなり桃色の髪を掬えばポンパドール風に仕上げ、飾りのヘアピンはゴーヤがにこちゃんスマイルのそれだから堪らず口が大きく笑う。現地購入のお手頃価格。自己満足ばかりの心地は早速行こうかとスニーカーを外に向けた。)サトウキビ畑、見に行こ。バスでちょっと移動するけどきっとすぐ。(最寄りの停留所も徒歩数分で、運良くバスの到着時間と重なっていれば好機を逃すまいと彼女の手を引いて短距離ダッシュで無事に乗車成功。揺れる車内で隣に座らない理由がない。そうして不意に開いたスマホで伝える内容は。)サトウキビ収穫12月……かじれない…。小糸は知ってた?
秋山紘 09/12 (Sat) 02:05 No.7
玄関、きた!!(何もかけられなかった到着の知らせが、再びの南国にとどく。頼まれなくても近い距離になろうとするけれど、誘われたらより歩速は上昇だ。なになに~?と疑いなく彼女に寄って、)わっ、やった~~!!あたし、ゴーヤしか食べません。 うっそ~~!!(そろいのデコ出しがうれしくって笑みがこぼれる。右の手のひらを顔前にビシと出しゴーヤの女を演じるもすぐ撤回するおふざけ。崩れないよう頭部を手で触りながら、スマホのインカメを鏡がわりにプレゼントを確認し「これ!お土産屋さんにあったやつだ!ありがと~~!」級友の粋なはじまりのおかげで一気に華やいだ胸ははずむ。)うん!ひろとしゃべってればすぐ!(勢いあまる走行でバスに乗り込めば、並び座る彼女の気づきを聞いて口をあんぐり。)えぇ……?知らんかった……。(下調べ不足を痛感するもただで転んでやりたくない。自らもネットの海に飛び込み高速スクロール、手を止め思わず声をあげる。)待って!!見て!!なんか季節だましてやってるとこもあるって~!行くとこじゃん?!(説明下手はまるまる該当ページを見せる。文面は観光需要も加味して収穫時期をずらしたサトウキビについて。興奮気味に事実告げるなら辿り着くころには安心の気持ちだろうか。)広~~!!……ぶふっ、ひろひろ~~いね!寝っ転がってもい~い??!(畑が囲む広場にて。青々とした芝生に駆け出し楽しげにくるくる。)
入江小糸 09/13 (Sun) 16:26 No.17
(ゴーヤ姉妹ではなくデコ出し姉妹の成功に高めの笑い玄関にこれでもかと響かせよう。明るいお礼に引っ張られるよう上がった頬はこれからの時間だって予感して。無知同士に静かに流れる沈黙なんて一秒も十分過ぎると、可能性を探る指先は隣からの声に動きを止めてそちらに視線を向ける。)わ、本当だ!奇跡ってゆうか必然かな。サマリン大掃除のご褒美でしょ、絶対にそう。あ、小糸めちゃクマある、うちと寝れないからってもう…(大掃除と謳った内容はさて置き。下まつげを暗む影なんて一切ないから願望を事実にすり替える声音は白々しく、ちゃっかり撫でれば帰宅後500円の請求か。そこから程なくして降り立ち、広がる景観に息を呑んだも彼女の言葉に思わず咳き込んだ。)っほ、けほ、うちの名前は安売りしてなーい!空き家の豪邸行ったときしか使っちゃだめ。いいよ、誰にも怒られないしわたしたち自由だもん。(彼女と女王との三人だけが知るダジャレを隠語のように声潜めては、思いっきり口開ける笑いだってただ青空へ放るばかりの解放感の中、彼女の行動を塞ぐ野暮はしたくない。けれど第一の理由は。)一緒に寝る。(彼女のすぐ隣に寝転がることが唯一の目的でもあったから。視界を埋め尽くす空から目を離さず、隣の存在は声だけが頼りになる。)小糸はそこからなにが見える?うちは明日への掛け橋。(粋な一言大会が前置きなしに開幕。)
秋山紘 09/14 (Mon) 23:25 No.30
(文明の利器を最大限に活用し探り当てた情報は、気持ちを落として上げてくれる上級テクニックかも。ともに喜びをあらわしてくれる両の目に、笑むまなこをかちあわせて、)大掃除もだし~?日ごろの行い的な~~??(首を横に倒しつつ大きな口をたたいてもゆるされると甘えきっている。「まあね~っひろと一緒のときは18時間も寝たもんね~~」戯言ぶっこきながら目を細くして、おとなしく撫でられる頭は金銭のことなどぬくぬくとすっぽ抜けだ。降り立った見晴らしのよい一面。まるでふたりだけを歓迎するように、周囲に他人の姿は見えない。)わかった!!ひろといづるとあたしだけの鉄板ネタ!(口にしておいて吹きだしたギャグ失格も、もうひとつの笑い声により形となる。)自由!最高~~!!!(許可を得られたならすぐさま服のシワもなにも気にせずごろんと寝転がり。)もち!快眠??(見開いた瞳にいっぱいの青を映して声だけ隣に投げかけた。)わはっ、アオハルじゃん~~っ! ん~~、あたしたちを見てるお日様!(お腹をくすぐられたみたいな嬌笑がもれる。言葉の引き出しはそう多くないから、自分ごとを太陽に託し、)それでね、これからも仲良くしてねって言ってる!!
入江小糸 09/16 (Wed) 03:06 No.42
(彼女の日頃の行いが徳を積むと言うならそれはイタズラが彩る世界。小さい口の大ぼら吹きに物言いたげな視線送ってやったけれど、降らせた手を受け入れてくれた様が牙抜けたみたいな小動物のようにも見えれば目尻を下げた。そうでなくたって彼女の愛嬌に当てられたら決まって最後は笑顔だ。)入江小糸と北村伊鶴でダジャレ考えとくね、出来る気がしないけど…。でもダジャレは頭の良さ関係ないもんね~?ばかのほうが思い付きそう!(暗黙の了解とでも言うよう当たり前に彼女を同グループに入れた上で、同調促す語尾に疑問符が揺らめく。土の汚れでも沖縄であるから価値は分からぬ程度に上がる筈。)お月さまはまだ見えないかなあ ん?…んふふ。(彼女の声に目線は夜の入り口を探ろうと動いたまま、言葉の続きに顔を彼女側に傾けてはたまらず幸せが声に溢れた。そうして数秒立たない内に上半身だけ起こし、彼女の片手を握って最上限まで挙げた位置はお日様までの最短距離。見せ付けるよう繋いだまま、誓ってみせよう。)これからも、もっともーーっと仲良くなります!なる。(上げた顔を彼女に下ろした際、何処からともなくやって来た農家のご老人が声を掛けてきた。彼女は人見知りするだろうか、とかく数分の談笑を経た結論は。)サトウキビかじらせてくれるって、人生のピークここかな?(トントン拍子に、いつの間にか、カットされたサトウキビがそれぞれの手に収まっているだろう。)かじろ!
秋山紘 09/18 (Fri) 22:45 No.61
むっずいよぜった~~い!!えっと、つまりいづるはめっちゃバカ?(思考めぐらせるのはこの場にいない人物について。だからこそ、いや彼女だからこそ眉を上げて、ぱちぱちと瞬くおおげさなすっとぼけ顔で首をかしげた。いつもどおりの日常で面と向かって言うには先に手が出て足が出る一言を、太陽のフィルターかけてお日様みたいにわらう彼女に向けてみる。ちらっと様子をうかがうように視線をうつしたら、かち合う対の目と目があるだろうか。)……うん!!なるなるな~る!(主語を自分にしなかったくせ、肯定をもらえた途端瞳をかがやかせた。寝っ転がったまま、右手の行方をおまかせし、その先を見れば瞼の上下をくっつける。自らにとっては通常のボリュームだが周りには大きく聞こえてしまったか、近づき級友と話すご年配をじっと見つめて、)えっ!!すご!(はじめ悪い衝撃すら受けたのが今、すべてが好転するからガバッと起き上がり叫ぶ。なんやかんやの幸運がかさなり、手には求めてやまなかったサトウキビ。端的に促す言葉聞いてうなずき、)合わせるんだよ!  せ~の!(掛け声のそろい具合は気にせずかじりつくなら、ガリッ、と脳にまあまあ見た目どおりのかたい音が響いた。)かっっった!!あ、ま…??(歯が食い込んだ表面からじわりと甘みが広がった、気がする。失望とも驚きともとれる、脱力した口を慣れきった形につくり、)ひろ~~っ、なんか思ってたのとちがった!けど!強そう!あとでお土産にしよ~~よ~!(右手に持ったなかなかの硬度のそれをかかげて、気分はとったどー!)
入江小糸 09/21 (Mon) 03:15 No.78
あ……。うんめっちゃバカ、とする。小糸はまあバカでうちがちょいバカ…ってその顔!このこの。ぐるっと回ってねーこーのめっ(失言に覆った口元だったが北村伊鶴の知る顔を慎重に踏まえた上で、肯定に続く自分含めた評価は順当とでも言うような口振り。その間寝惚け顔はずっと視界に映し、ようやく触れた際には言葉だけでなくほっぺ挟むみたいに両手を添え、親指は眉尻を強制的に笑みへ変えようと働く。けれど終わりは動揺を口ずさみながら彼女の表情を自由に変幻。つい先程まで彼女の手を取っていたものサトウキビに早変わり。)せーの!(掛け声のワンテンポ遅れも心地良いでこぼことして、勢いに決して負けない硬さに心が折れそう。それも隣の明るい声がそのまま言葉としてくれるなら、同意の頷きと抜け切れない疑いにだって同様に首が横に倒れた。)甘いと言われれば甘いような…?なにより硬くて…前歯……欠けてない?(ビーバーのように前歯だけを彼女に覗かせながら四角であることを願う。二人の初体験を見届けた老人は楽しんでの言葉を残して、来た道を帰って行く。その背中にお辞儀と手を振った折、馴染む声に名を呼ばれて見遣りは意識せずとも。)小糸の歯型ちっちゃい、うちのほうが強そうな歯型だよ見てみて。(戦隊に憧れる少年みたいな言葉選びに笑って、サトウキビに残る跡には事実そっちのけで敗北感味わわせる魂胆で胸張った。すれば次はゴーヤ畑か。目的なく踏み出す一歩に続く姿に計画の有無しなんて無意味に過ぎないと知っているから。)小糸、これからもうちと仲良くしてたくさん遊ぼーね。小糸が大好きだから。(再度の誓いに主語は忘れまい。あまのじゃくの分だけこっちがあけすけプラマイゼロ。)
秋山紘〆 09/21 (Mon) 18:39 No.82
name
color
pass
0文字