北村さん、コンコンべ。

このページにあった置物、高確率で強めに癖がなかった?(別荘からバスに揺られて目的地へ向かう折、スマホの画面にカラフルな写真をいくつも表示させながら隣へ同意を求めた。今日も今日とて大きめのボディバッグを傍らに、待ち合わせ場所に指定したバス停にて、塩飴をコロンと彼女の掌に転がし済みだ。)シーサーの絵付け体験出来るところの横のお店に、こういうのも売ってるみたいだよ。(リサーチ済みの情報を一つ。彼女が好きそうなものを斡旋しようとしている時点で、過日のような勘繰りを助長させてしまうかもしれないけれど、)何だかんだ、おれもこういう系気になるようになったの、刷り込みかな…。(どうしてもの拘りが薄い分、危険そうでなければ他者の好みを受け入れるに躊躇いはないが、そもそもそそられる心地も否めない。因みに本日着用のTシャツにはシンプルな線だけのティキ像が描かれている。)…そういえば、お昼はちゃんと食べた?(時刻は午後1時半。土産屋立ち並ぶ通りで降車したらば、すぐ其処に見える店へと向かう中、相変わらず細身の体を窺いつつ、いつかの問いを繰り返す。)
奈尾秀実 09/12 (Sat) 00:04 No.5
うん。だから私に教えてくれたんでしょ?(自身の好みを散々教え込んだ過日の記憶はまだ新しい。既に舌先で転がるしょっぱい玉を味わいながら返した疑問符は、信頼強めの確信。相変わらず完璧な事前調査に根付いているのだろう人柄を感じながら)……やっぱり奈尾、あんた私のこと大好きよ。下調べのクオリティーが最早軽いデートだもん。何も考えず手ぶらノープランでふらっと遊びに行くことってある?(それもまた確信。当人にそのつもりがないのも前回の買い物でしかと理解した上でまた言葉を重ねれば、気遣いの定休日を確認するように尋ね)奈尾って別に、ミーハー…ではないわよね。(順応力の高さを見せるTシャツをつまんで引けば「似合ってる」と端的な感想を零して離す。続いて降車すれば、本日の食事チェックには両手を後ろで組んでゆるやかな散歩の足取りで半歩後ろをついていきながらあーだかうーだか濁し)そういえば、この間奈尾が言ってた民族衣装も気になってたのよね。あとで服屋も見ていい?(少し離れた位置にある店を指差しながら)
北村伊鶴 09/13 (Sun) 01:52 No.13
(今日も今日とて自信揺らがぬ口振りが重なれば最早笑うしかなかったけれど、二つ目の決め付けには律儀に小首を傾げた。)大好きよ、って言われると否定しにくいけど、今日に関しては、この前サマリンで出掛けた前例があるからさ。この間より手を抜いてきたな、って思われないようにって思って……。ノープランは、一人ならあるよ。(好意云々の問い掛けも、色恋や思惑を孕むそれでないとの共通認識の上であっさり肯定。「北村さんはふらっとこっそり遊びに行くの?」、付け足した副詞はか弱い<好奇心旺盛のイメージから。)…どっちかって言うと、流行り物には疎い方だと思うよ。テレビは結構見るけど。(言葉の意味するところを図りかねるも、褒め言葉には素直にありがとうを。当たり前じゃないくらいの回答を待っていた耳朶に誤魔化しの音が触れれば、目見開いたのち、口許隠し音のない笑いが溢れた。)ああ、言ってたね。良いよ。……あ、いた。コンコンべ。(ショーウインドウに飾られた件の置物に吸い寄せられるようにして入店すれば、絵付け体験の手続き済ませ、5分後には手乗りサイズの素焼きのシーサーとご対面。)そういえば、北村さん美術は?(得手不得手を問いながら、黄色い絵の具を手にとって。)
奈尾秀実 09/14 (Mon) 02:20 No.24
なるほど?(どうやら一緒に出掛けた共通の思い出を持つ者同士だからこその、本日二度目に繋がるものがあるらしい。素直に頷きながらも視線を隣に流せば)手抜いたって思われたくないの?私だったら仲良くなればなるほど手を抜いちゃうかも。甘えかしら…(幾らか日に焼けた肌を見るように自分の手の甲を眺めていた瞳が持ち上がったのは、同様の問いが自分にも返ってきたから。)行くわよ。行くけど…こっそりって言われると芸能人みたいね。あまり遠くまでは行けないんだけど。倒れるから。(理由はただの事実として簡潔に添えた。)テレビ観るのに疎いの…?普段は何を観てるの?疎いけど物知りなイメージがあるのは…色んなことをよく調べてるからかしら って……(今日の切っ掛けにもなった情報の提供力もまた少なからず彼の性格が起因するのだろうか。そこまで話し終えたところで一度言葉を区切れば、再び開いた口から漏れた台詞は苦笑いと共に。「私今、他人に対して未だかつてないくらい歩み寄ろうとしてるわ。」)コンコンベ!はいチーズ。(物言わぬ置物へ一方的に合図を送って写真撮影。それから遅れる形で続いて入店すれば、手元のシーサーに小さな感動を抱き双眸を輝かせて)? 3ね。奈尾は?(手に取った筆で青を掬えば、はみ出ないように慎重に色を乗せていく。息さえ止めて、一区間塗り終えるたびにふはあと大きく息をつき汗の滲む額を手で拭えば、白い肌に青色がついた。)
北村伊鶴 09/16 (Wed) 00:49 No.41
(突き詰められるほどに自然心の内が詳らかになっていくのも、齟齬が生じる危険を思って殊更丁寧になるのもきっと当然。回答は思案顔で一拍置いてから)おれも、仲良くなればなればなるほど甘えるっていうか、相手に求める割合は大きくなると思う、し、北村さん相手でもそうなっていくと思うんだけど、…まだ2回目だから。もしおれが今日見るからに手ぶらだったら、あれ?って思わなかった?(仮令の上で口にした問いは、己の中の北村伊鶴像を反映していたからこそ、つと「って質問は失礼か…」と我に返ってボソリ。)おれが言ったこっそりは、「家族に黙って」のこっそりだけど、……洒落にならない状況にはならないようにね…。(しみじみ呟いて真顔。積み重なるの問いにまじろぎ、苦笑いにつられて緩めた頬は気恥ずかしさを孕んだ。)ありがとう。普段はクイズ番組が多くて、ゲストに芸人とか、ドラマの番宣で俳優が出るけど、お笑いもドラマも見ないから本職?の方を知らないんだよね。(彼女の疑問払拭せんと回答重ねながら、シャッター切ろうとする声を一瞬自分へ向けてかと勘違いして身動いだ。)おれも3か4かな。見本があった方が安心するけど、これに関しては何色でも良さそうな雰囲気、あるよね。(気楽な面持ちで黄色に白に水色と、夏らしい色を重ねる中、真向かいで集中する様をちらり盗み見て音もなく笑った。)青くなってるよ。(勿論顔色の話ではない。左手で自分の額を差しては、四次元ポケット(偽)から除菌ウェットティッシュを進呈。)
奈尾秀実 09/17 (Thu) 01:12 No.45
まぁ…確かに?じゃあ何回目から手ぶらノープランでくる?(自分がそれと同じ感覚かと問われれば多少異なる部分もあるだろうが、それでも彼の言い分を想像で理解するのは容易かった。己の言動を省みる呟きに重ねるように答えた「思わなかったわよ」は簡潔な返答にして、言葉を乗せた表情は和やかに、口許に浅い弧を描きながら──いや待てよ。)『この私と出掛けるんだから、毎度毎度誠心誠意準備して命懸けて挑んでこい』って仁王立ちしてる私を想像してる?(念の為に確認も添えた。)クイズ番組すっきっそー……。奈尾ってもしかしてクロスワードパズルとかひたすら一人で黙々とやるの好きじゃない?(目を細めて零した感想は他意もなければ薄く笑いながら。掛けられた声と差し出されたウェットティッシュに漸く手元のシーサーから顔を上げれば、反射的に片手で額を叩くように隠して)ありがと…すごい、目が乾いてる。瞬き忘れてたわ……取れた?(有り難く受け取ったウェットティッシュでその箇所を擦ること数度。無事拭えたところで、はっと彼の頬を指させば)奈尾もついてるわよ。ほっぺ。………………… う、そ〜。プププ。
北村伊鶴 09/20 (Sun) 13:36 No.70
…いや、プログラミングされてる訳じゃないんだから決まりはないよ。北村さんが、ノープランで来てくれた方が楽って言うなら、じゃあ次からは、……もう少し荷物減らしてこようかな、とか。(0か100かに傾倒しない性分だとは、段階的な変化の一例からも伝わるだろうか。杞憂に返るかろやかな否定を「そっか」と素直に受け止め、お咎めない数秒間に安堵を見せた顔ばせも、ラスボス風情のifの物申しには小首傾げた。)そこまではしてないけど、それが100%なら20%くらいは思ったかも。……『この前のときは大荷物で来てくれたのに、今日は随分身軽じゃない』とかさ。…ある?(否定された“あれ?”の内訳を口調だけ真似て見せた。)新聞のはたまにやるかな。あとはジグソーパズルも。北村さんはやらない?パズル。(予想に正解を付して、何気ない会話だからこそ饒舌極めては「癖のある置物以外には何が好き?」と知り得ぬ側面を問うた。大丈夫だよの頷きの後、よもやの指摘に空っぽの手がまず右頬を触って)え、こっち?………うわ。(何処か歌うような口吻にジト目差し向け)北村さん、たまに言うことが小学生だって言われない?帰りの荷物持たないよ。(脅しのようでも仕返しのようでもある一言は、殆どバスに揺られただけの往路を思えばどちらにも相応しくないかもしれない。仕上がったカラフルなシーサー2体と、話題のコンコンべやらうーとぅとぅを購入するならば、「持とうか」と結局増えた荷物を請け負わんとしたはずだ。何せ次なる目的地が待っている。)民族衣装、着物みたいなのだった気がするな。好きな色があるといいね。
奈尾秀実〆 09/22 (Tue) 01:30 No.84
いやそこは手ぶらじゃないん、かいっ。(絶妙な溜めの後、完璧なオチが待っていたものだから思わずテンプレのようなツッコミがまろび出た。奈尾と北村・手ぶらノープランのぶらり旅はまだまだ先の話になりそう。勿論それもまた彼らしさであろうから、声のトーンはあくまで戯れの域を出ず。どうしたって手ぶら=手抜き=失礼の方程式が彼の頭の中にあるのだろう。100%が20%になったとて、奈尾の中にいる北村伊鶴は軽装の彼を少なからず責める印象なのだろうか。答え合わせをするべく開いた唇、口角は持ち上がり)今度二人で無人島漂着でもしてみる?あんたはまず、手ぶらでいることに慣れさせる必要がありそうね。(眉尻を下げた笑いは呆れにも近く、提案は非現実的にして極端。実際そんな事になろうものなら真っ先に命を落とす自信だけがある。パズルはYES。嗜好の擦り合わせを重ねる感覚の心地良さに浸りながら「最近は恐竜博物館に興味があるわね、骨が見たい。」とまた新たな好きを差し出し。しょうもない悪巧みの成功に湛える笑みの悪どさは、確かにピンポンダッシュを覚えたばかりの小学生宛ら。)言われたことない、けど…えぇーー……(落胆も数秒足らず。「とか言って何だかんだ持ってくれるのよ、奈尾は」ある種の信頼さえ向け。最終的に結局請け負うように差し出された手にはぱちんと手を鳴らして)ほらね、優しい。とりあえずは大丈夫よ。…安心して、もう一歩も動けないってなる前にちゃんと頼るから。(いつかのくだりを引き合いに出して笑いながら次の目的地へ向かうこととなろう。傍らを見遣る眼差しは愉しげに、また一歩奈尾へ歩み寄る。)そういえば好きな色の話したっけ。あんたはね……群青色とか似合いそうだけどどう?
北村伊鶴〆 09/24 (Thu) 20:54 No.96
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