(遊びの選択肢は幾つもあるはず。)

(晴天に雲が緩やかに流れていく下、砂浜で複数人が戯れる。中心にいるわけではないが、サマリンでも着用したサーフパンツを履き適度に泳いでいた。一頻り海水に身を浸して陸に上がっては、最早クラスメイトと共用になっているビニルシートまで移動。ペットボトルを引っ掴みミネラルウォーターをひと口ふた口、行き渡る涼しさに悦ぶ喉を鳴らしたところで先客か今しがた来たかはいざ知らず、知った姿に気づいて、)……お、やんねーの。水中逃走中。(飲み口のキャップを締めながら、文化祭準備中に己を主として発展した話題を持ち出した。相手がその際乗り気だったかは記憶に無いが、「まあやってねーけど。」所詮冗談であり同じ状況にて夏を最後まで満喫する相手に差し向けてみた挨拶代わりだった。あくまで小休憩の心積りで短く言葉交わしたなら、再びひと泳ぎせんと地面にペットボトル置いた折――、ポツポツと小さな音伴い白砂に水玉が作られる。)うわ、降ってきた。戻るか?(やがて粒は線と成り肌に乗る水滴と混じり合う。既に濡れているなら傘を求めぬも特有の不快感により眉根を寄せて次行動を尋ねよう。)
上埜新太 09/13 (Sun) 23:13 No.21
(同調しての男子ビーチバレーは十分経たずの内に一抜けで、陽光直に浴びる砂浜とを遮断する唯一のビニールシートに胡坐かきながらの傍観は悪くなく。日照りが多少強くともラッシュガード羽織るから逃げるみたく別荘に踵返す選択肢は浮かばず、持て余そう暇にひとまず視線を周辺へと探らせていれば人工の日陰となった正体を認めた。声掛けの頃合いを読み取るが、幸運にも相手から言葉投げられるなら)実際何人くらい捕まえられそう?一時間やったとして。(オチまで聞き届けた笑いを忍ばせつつ、単純な関心からの問いを彼が再度海に向かうまでの短い会話とした。見送りつもりで後方に預ける重心を支えていた片手を挙げたもの、頭上からの一滴が爪に落ちるなり空を見上げて。雨雲は確かにあったがまだそこまで広がっておらず。)本降りになりそうなら。風邪引きたくないし。はいこれ。(傍らのタオルをほいっと彼に放る動作に迷いはないが持ち主は不明。)上埜も戻る、よな?泳ぎ足りないとか言う…?(彼の選択を読み取れないばかりに語尾がやや上がった疑問形。いつの間にかビーチバレーも終了していた。)
森地康太 09/15 (Tue) 22:55 No.38
1、2、3……5人くらい?泳げねーって言ってたやつらは仕留める。森地は普通に泳げんだろ、たぶん。(皆で集まった時にしろ今にしろ、立候補した記憶は無いがハンターへの期待を寄せられ考える頭はある。本気度は感じられぬ物言い注がれたとてまずは真剣に想像を試みて、頭上に目線向けながら浮かべるは水泳技術E達の顔だ。水分補給の一連を終えればシートの警護は彼に任せんと海面に進行定めて砂を踏み締めたところ、変わる天候を互いに知って、)お、  ありがとうな。(彼の声掛けに振り返ると同時、ふわり飛んでくるタオルが視界に入る。気づきの際こそ軽い驚きの声をあげるも無事受け取り礼を述べ、頭に布を乗っけるなら降り始めの小雨対策には十分だろう。ビーチでは散り散りになるよう帰途に着く者、ギリギリまで粘りを見せ留まる者、それぞれ思い思いの行動を取る中で自他共に認める水泳馬鹿は、)さすがに雨ん中は、土っぽい匂いが混ざって嫌だし。(眉間に皺刻みつつ鼻で息を吸う。既に身体の正面は建物立ち並ぶ方へ。『上埜も』と口にしていた級友も当然同行との予測にて、)ずっと晴れてたら何してた?(彼に横目の視線流しては超短距離の逃避行の伴として雑談に興じていこうか。)
上埜新太 09/17 (Thu) 22:28 No.54
ああ、秋吉と橘鷹が開始と同時に捕まっ…てないな、なんとか足掻いてる。泳げるやつは後回し?(彼の言葉を受け脳裏に思う面子は揃っていたに違いない。すれば名指しの状況説明は視聴者として、同情一匙の眉下げは一瞬ですぐ他人事の面持ち。風貌だけで猪突猛進の印象を抱いた春先のままであった故、施策するような口振りは新鮮だと口角が上がる。さも持ち主面して謝辞には「いいえ」と返しながらまた同じくパーカー羽織って控えめに落ちる雨を避けたなら、腰を上げてシートに残る砂をビーサン履いたままの足先で元の土地へと返してやる。億劫簡易清掃の間、もちろん彼の言葉に耳を傾けて。)だよな、良かった。言われたらどうやって陸に連れ戻すかって頭悩ませてた。晴れてたら?あー…。(その動作を見ながら安堵の自覚に、上埜という男をどれ程野性的に見ていたのかとも同時理解したから自身に向けた苦笑いが浮かぶ。丸めたシートを小脇に挟み、暫しの思案は目線を宙に投げた。)あのままだったら人間観察してからひと眠りしそうだった。泳ぐ気はなかったし。上埜は…てか焼けたよな、若干?紫外線ってやばいらしいじゃん、よく分かんないけど。気を付けて。(そうして横を向いた際の気付きが落ち、肌への気遣いも軽く。)
森地康太 09/19 (Sat) 00:42 No.64
(水中逃走中。実況者により挙げられる具体例が余りに的確で想像に易い。展開予想を経て戦略まで問われれば上げた口端から呼気洩らし、)うは、森地の中で始まってんの。まあ足掻くけど結局捕まって女子も普通にで、花島に気をつけながら逃げられねーようにする。(彼の俯瞰的な促しが奏功したか、斜め上に視線を集中させ当社比饒舌に意気込みを。目下、我らが1年1組スーパーマンが要注意人物だ。後始末など考えもしなかった身軽は、一拍級友を待ちつつ存外悩ませていた問題に冗句の色漂わせ、)そん時は森地に担いでもらう。(歩み進め目線を横に遣り、思考する様を見る。)隠居したじいさんみてーだな。 ん、どうやばくなんの。死ぬとか?(穏やかな趣向に喩え付しては己への配慮に耳を傾け。険しさ抜けた顔差しで問う、分からないと言われると逆に気になる点について。やがて雨を凌げる屋根の下に辿り着き、)……やみそうにねーな。なんか食えるもん買って帰るか。(忽ち空を灰雲が覆うから、早々遊泳再開を諦めるも口振りは軽い。道程同じくした相手が延長戦を許すのなら、「人間観察した結果は」などと何でもない遣り取りを所望する。そうしてまた彼を知っていこうか。)
上埜新太〆 09/21 (Mon) 18:28 No.81
(自儘に繰り広げた傍らで変化見せる表情に揺れた息が伴う。彼を寡黙と当て嵌めた事はないもの軽妙な語り口には不意を突かれたように瞬き落とした後、全てに耳を傾けたなら「応援してる」との言葉ばかりの助力は笑いに交じる。駄々こねる一人も居なければ立ち話も程々に踵返す半身の中途半端は、彼の冗談を受けて。)かつ…?無理じゃん。縄引っ掛けて自分で歩かせるよ、俺は。(互い現実性なんて求めていないと読み取れるから即座の不承諾は拒み以上に断念の意が強く、カウボーイさながら引き摺り出す方が現実味あった。活発的だと思わないまでも年食わされた言葉に大きく噴き出し、そのまま咳き込む様子はじいさんに相応しいだろう。どうやら彼の知的好奇心をくすぐってしまったらしい詳細求める口振りに、視線を水平線に向けて思案の間もあげられる答えやひき出す知識ゼロであれば時間だけが過ぎていくのみ。そうやって数秒経て開いた口からは)うん、まあ最終的には死ぬ。摂取し過ぎは良くないって言うしそういう感じ。何事も程々にって。(過程どうあれ結果に差異無ければ良しとの自己判断の下、結局解明されぬまま立ち所に食欲へと傾くなら近辺の店を思い起こす。)あ、近くにコンビニあったそう言えば。肉まんもう売ってると思う?(それはまるで、変わらない日常を映すよう何てことない願望ありきの問いは下校時とも変わらぬ。昇降口で偶然鉢合い雨に降られたとでも言うように。)みんな元気だった。(返した結果がお一人様ビニールシートで唯一得たもの。滴が毛先を垂らそうとも級友との時間のほうがよっぽど有意義だ。)
森地康太〆 09/22 (Tue) 22:07 No.90
name
color
pass
0文字