江坂、サーフィンとスキューバをひと夏で制覇出来そうね。

(サマリンで網羅しきれなかった夏の楽しみを思いがけず追体験できる事になった沖縄。降り立って二日目に持ちかけた誘いはスキューバダイビング。未経験者も気兼ねなく体験できるという触れ込みの店に予約を入れたなら、待ち合わせの詳細は朝食の時間にでも軽く相談して。彼の予定に合わせる形で待ち合わせる事となろう。夏休みのサーフィンを思い出しながら、パフスリーブ袖のストライプシャツワンピースに麦わら帽子とデニム地のコルクソールのサンダルという夏らしさ重視の出で立ちにて現れると、彼の姿を見つけるなり声をかけるか。)あ、江坂!ざっくり調べてみたんだけど、運が良ければマンタに出会えるかもしれないんだって。期待しちゃう。江坂は、特に出会ってみたい魚とか居るの?(だなんて開口一番、楽しみを堪えきれず持ちかける雑談も浮かれ調子。)
御子柴ともり 09/13 (Sun) 00:16 No.12
(夏の延長戦。降り立った地はあの日々を引き継ぐかのような温度に満ちていた。級友の太っ腹さの恩恵に預かるのも二度目なら、そこには多少の慣れが生まれたようだった。文字のみのやり取りから口頭へと場を移した内容もまた、海に囲まれたこの場所ならではのアクティビティへの道程。)おーす。(軽く右手を掲げて挨拶と呼ぶには軽い一言を吐き出す。白シャツの上に麻素材のモスグリーン七部袖シャツを前のボタンを全開にして羽織り、ネイビーのジーンズにスニーカー。九月と言えど完全に夏の装いだった。)今日は、……今日も、か?よろしくな。(サマリン島から続く彼女とのアクティビティ、第二弾となったスキューバダイビングの話題が道中にて花咲くは半ば必然だった。)マンタ……やべ、ぱっと姿とか思い浮かばねぇ。え、マンボウみてぇなやつ?(楽しみな気持ちを隠さぬ彼女に対し、マンタの姿形から曖昧な男は会話のボールを早くも取り零したかのよう。スマホ取り出し検索欄にマンタと入れながら、)特にこれ!っつうのはねぇなー、カラフルな魚の群れとかそういうざっくりした感じ。(予約を入れた彼女に従う形で向かう先、目的地到着まで海中での出会いに期待を膨らませる二人がいただろう。)
江坂匡 09/13 (Sun) 16:23 No.16
(相変わらず太っ腹で豪快な計らいをしてくれる同級生の背中を見習おうと思いつつ、感謝しながら思いきり楽しむ気で降り立った沖縄。常夏の印象を裏切らず、夏と変わらぬ気候に適した軽装で目指す先もまた夏らしいレジャー。まだ秋の気分は遠い。)そうね、折角だし今日も写真撮っとく?今回は完全プライベートだから何も気にせず撮れるし。(きっと前よりは生命力のある顔で写れるはずと楽観した予測を立てつつ、)マンボウというか、ひらひらっとして軽やかな…エイっぽいやつじゃなかった?(言葉通りざっくりしか調べていない少女も朧げなシルエットを頼りに答えるのだから運よく実物に出会えてもすぐにそれと判別出来るか怪しい。)分かる。食用に向かなそうな色の華やかな魚に出会いたいわね。(と同意示しつつ、程なくして目的の店に到着。予約内容を告げて店員に案内されたなら、まずは説明と着替えの時間。)じゃ、前みたいに着替えて集合って事で。今回は眼鏡なしの江坂でも秒で見つけるわ。(と着替えに向かう前に告げるは、前回のちっぽけなリベンジ宣言。少女が選んだダイビングスーツは鎖骨辺りまでスカイブルーの切り替えと部分的に同色のラインが入ったシンプルな黒ベースの一着。髪型は普段のハーフアップの後ろ髪も纏めて完全なお団子ヘアに、ピアスなどのアクセサリー類は外してネイルの保護の為にグローブもつけて準備は万全。支度を整えたなら元の場所に戻り、いつかのように彼を探すはず。今度は眼鏡を頼りに探そうとしない点だけが違っていた。)
御子柴ともり 09/14 (Mon) 02:33 No.25
欲しいと思ったならドーゾご自由に。あん時思ったけど、撮る必要が無かったら俺多分写真よか楽しむこと優先すると思うんだよな……。(写真を必須と位置付けられていないからこそ、意識はそちらより楽しむことを優先する。そんな学びを得た夏の日、けれど撮られること自体を厭うわけではないのが準備運動のようなピースサインが示している。)これか、オニイトマキエイ……?確かにエイっぽいな……え、でかいと8mあるとかマジかよ。(検索結果を共有し、驚きから覚めつつある頭がその形状を記憶せんと瞬き一つ。かしこさは幾つ上がった?)了解。そんじゃ見つけられんの楽しみにしとくわ。また後で。(先日と同じ流れを経て、姿を表した男の装いは黒をベースに時折グレーの太いラインが手首や胸元に走るだけのシンプルなもの。ああ言われたからにはまだ外す必要がないと分かっていても、意図的に外した眼鏡をケースにしまう。予想通り己の方が早くに支度を終えたようだから、後はいつお声が掛かるかと待つ姿勢。果たして、合流までのタイムはあの日よりも縮まったか。それは彼女次第だ。)まずレクチャーと呼吸の練習?から始まるってよ。基礎は大事なんだな。(いきなり海にダイブ出来るわけではないと、これもサマリン島での学びの一つのようだった。座学のように注意点やこれから行う練習方法を聞いてから、まずは練習だ。)っわ、覚悟してたけどタンク結構重いのな。御子柴潰されてねぇ?(背に装着したそれの重みに驚きつつ、ポイントに向かうためのボートに揺られ水面を見つめた。)
江坂匡 09/15 (Tue) 01:06 No.33
記念に何枚か欲しいけど、撮るために楽しむのは本末転倒よね。大丈夫、きっと私も夢中になったら忘れてるから。(毎日の写真日記に憧れるも、三日ほどで忘れた少女に人の事は言えず。だから彼とスタンスがほぼ合致したのは好都合か。)名前にがっつりエイって入ってるくらいだからね…。うそ、8m…!?cmじゃなくて…?潰されたら窒息待ったなしね。(規格外の大きさにあんぐち口開けて、こちらもお返しの学びを得た一幕。着替えに別れた後、支度を終えて探す時は眼鏡なし前提で探したが、やはり先ほどまでの格好の先入観が強く、彼を見つけるまでに要した時間は以前より確実に縮まったが、体感として素早くには一歩及ばぬ感覚。)そうよね、リスクは減らさないと。(それもサーフィンで体験済みなので違和感なく受け入れ、熱心に座学を受けた後で練習に移る。過日よりまともに出来ると信じた――が、現実は世知辛い。)大丈夫、そこまで柔じゃなかった。重たい石を背負った気分だわ…明日はレアな背中の筋肉痛確定ね。サーフィンより優雅にのんびり潜ってられる気でいたけど、これはあんまり長居出来ないかも。水中で少しは軽くなるのに期待ね。(何度かよろけはしながらも徐々にバランスの取り方を実体験で学んで姿勢を安定させるはず。ボートに揺られた後、)もう水に入るのも沈むのも抵抗ないのはサーフィンのお陰だわ…。(なんて呟きながら、まずは軽く練習から。)もし江坂が溺れたら助けられるように努力するから安心してね、ってことで行きましょう。(なんて一思いに潜るつもり。)
御子柴ともり 09/15 (Tue) 23:58 No.40
(思い出を形として残すこと自体には異論も抵抗も無い。頷きを返しただけだが、その意図は恐らく彼女にも届いたはず。)いやさすがに日本では見られねぇとは思……や、見れた方がレアだから願うべきか?(8mに匹敵するものを想像出来なかった貧困な頭を携え、装いを場に相応しいものへと変えれば待ち時間もまたこの先への期待感が手伝ったか男としては体感的には短かった。以前と同じく海にて興じるアクティビティと言えどその性質は異なるものだから、新たな学びが積み重なってゆく。その背に命綱ともいえるタンクを背負えば傾ぐ身体。)あー、確かに……てか水の抵抗全身に受けて手足動かして進むってコレ完全に筋肉痛フルコースだろ。(背中だけではない、だがしかしそれが幸運か否かは別である。)ま、そうなっても楽しかった、が上回ればいいだけな気ぃすっけど。(頭上にて煌めく太陽のようなポジティブ思考を言葉にした唇にも、眼鏡が取り去られた目元にも、ダイビング仕様の装備が増えてゆく。その時は、近い。)っは、確かに。……けど今回は足つかねぇだろうし、まあでもそしたら新たな経験、ってことだよな。レベル上げてこーぜ。(軽口と共に指示された通りにその身を海中に投じる。そこから実践的な練習を経て、本番はやってきた。)……御子柴はマジでやれそうだから困るっつうか男としてどうよ?ってなるんだよな。(あまりにイケメンな台詞を残して潜った彼女の言葉に苦笑を浮かべるも、後を追い男も全身を海中へと投じた。──そこに広がる世界は想像よりずっと、美しかった。)
江坂匡 09/17 (Thu) 06:50 No.47
願うのはタダだし、ミラクルを信じましょ。(8mのスケールは少女にも未知で、とりあえず彼も自分も纏めて余裕で潰せるぐらいの高さだろうと解釈した。新たな学びを得ながら早々に実地の体験と相成る折、頑丈そうな彼の身体さえ傾ぐのを見ては意外そうに瞠目し「天下の江坂すらふらつかせるなんて…」と呟く声は冗談めいて。)これサーフィンの時も思ったけど、世のダイバーさんを心から尊敬するわ…。全身筋トレフルコースだし、ちょっとした修行よね。(明日が怖いような楽しみなような心地に胸を躍らせ、)そうね!水中でお宝でも見つけられるかもしれないし。(新たな下心をしれっと追加して、刻一刻と迫る瞬間の鼓動も高鳴る。)うん、何事もとりあえず経験からよね。っふふ、ついでにモテ男レベルも。(その後、幾らかの練習の後に本番を待つ。)身をもって女心を学べるチャンスじゃない?女子目線でどう助けるのが効果的か参考になるかも。(との戯言も程々に、潜った海は別格の青。先の夏に訪れた島にも負けぬ透明感と美しさの広がる空間に暫し動くのも忘れて見入り、それから少しずつ動き出す。)~~っ!んふっ、おふふぉっ!(口は塞がっているので言葉を届ける事は叶わないが、色とりどりの魚たちを示しては目一杯に輝く瞳で訴えてみれば、その分もオーバーな身振り手振りで感動を伝えられるか。ただ、水中でもそれなりの重さと動きの不自由さは残って、感動しつつ苦戦しつつの一進一退ゆえ、やはり長居は出来ずに水面に顔を出す事になろうが。上がる時には彼が無事か確認も忘れず。)
御子柴ともり 09/18 (Fri) 02:05 No.56
(船上の人となりながら海中の人になるための装備を整えてゆく。アクティビティといえど、自然を相手にするからには支度もぬかりなく。)俺の天下なんてどこにもねぇぞ?(バランス崩した照れ隠しめいた言葉を放つ体育の成績普通芸人は、フル装備の安心感と身体の儘ならなさに相反する息を吐く。)普段からどんだけ身体の筋肉使ってねぇかが分かるっつうな。上埜辺りは平気なのかもしんねぇけど。(水泳部たる級友の名を乗せた唇は苦さのある笑みから徐々にその味が抜けてゆく。眼前に広がる青色はこの地ならではの色だろう、確かに水底にある宝物だって心のどこかで期待してしまいそうな光景だった。けれど、上から見ているだけじゃ終わらない。)……スキューバダイビング出来る、ならともかく、したことある止まりはモテんのか?(なんて疑問は地上に置いていこう。水飛沫と共に海中へと身を投じれば、身体中に呼気の巡る音が聞こえる気がした。上から見ているだけでは分からなかったその世界はまさに絵にも描けない美しさ。先へ進まんと教わったように身体を捻れば煌めく世界へ少しずつ己の身が近付いてゆく。ごぼり、と酸素が泡の形をして水面へと上がってゆくのが見えた。同じような泡を生み出すもう一人へ向けた視線、言葉がなくとも彼女の動きからその感情を察するは多分、容易くて。いつもより大振りに頷いて、進行方向を指差した。8mの巨大な影は見えずとも、人差し指と同じくらいの魚が群れをなし横を通り過ぎる。そんな光景の中に、さて、どれだけいただろう。)っ、ふーー。(彼女に遅れて海面から顔を出す。息は苦しくなかったが、それでも大きく吸って吐けば潮の香り纏った酸素が肺へと送り込まれる。傍らの彼女を見遣り、)8m遭遇チャレンジ、もっかい潜っとく?(と笑みを湛え問おう。)
江坂匡 09/19 (Sat) 19:22 No.68
それは江坂が見落としてるだけか、これから建設予定なのよ。(半ば強引に無責任すぎる期待をほいほい上乗せして励ましめいた声を送るが、少女も重量に逆らうだけで精一杯。)お互い運動部じゃないし、普通に遊んでるだけじゃあんまり筋肉は使われてないのね…上埜、泳ぎだけじゃなくて潜るのも凄いのかしら?試してほしいわ。(素人の考えでは泳ぎも潜りも水に慣れていればさほど違わないのではと思いもするが、真実は級友に確かめるまで闇の中。)あるわよ…きっと。一回は経験済みだから、俺に任せてついてこいよベイベーって余裕かませばモテモテよ。(という戯言は早々に水底に沈んだか。後はボコボコと流れる泡の音が響くばかりの静かな世界。透き通る海の中は、昔見たマーメイドたちの住まう世界さながらで、相貌がぱああっと輝く。このまま深くまで潜っていけば本当に人魚たちの国でも龍宮城でも実在するのではと思わせる説得力があった。そんな感動をありったけのジェスチャーで表現しながら、カラフルな魚や大きな群れを成した魚たちなど忙しなく目移りして、くるくる入れ替わる魚たちの美しさに心を奪われる事、暫く。限界を感じて一先ず顔を出せば、)っはぁ……。……もちろん!リベンジするわ…!1回といわず、2回でも3回でも!(と当然だとばかりに不敵に笑って返そう。だが流石に3回目には限界突破している事も想像に難くない。何れにせよ8mを求めて体力とボンベの許すかぎり潜った後、チャレンジが成功したか否かは二人のみぞ知る話。)
御子柴ともり〆 09/21 (Mon) 02:48 No.77
(肩を竦めようとしても身に纏った装備がそれを許してはくれなかった。筋肉痛確定の海中だけれど、今は未来の自分達にその苦しみを押し付けるような形で広がる景色を謳歌することとして。夏の日に異国の島で見た級友の動きを思い出しながら真似て前へと進んでいけば、その度に広がる光景が色を変えて視界を満たす。地上とは全く違う形で営まれるその光景はすぐ近くにあるのに、こうやって飛び込んでみなくては分からないものだった。発見や疑問がタンクの空気にまだ余裕があるのにどんどんと積み重なってゆく。潜った当初にあった、この光景を写真に撮りたいなんて気持ちは進むにつれ消えることは無かったが、それでも己の記憶に刻み込めばいいという考えに傾いていた。すぐに、思い起こせるように筋肉痛の予感も受け入れ思うがままに身体を動かす。その度に鮮やかな色に、波打つ世界に、感嘆の溜め息が気泡となって昇っていった。)おぉ、余裕じゃん。まあ、気が済むまでお供しますよっと。んじゃ次はこっち行ってみっか?(久々に声を発したと、そう思ってしまった。海面に顔を出し、息を整えつつ問い掛ければ好戦的な返答が返ってくる。タンクの酸素もまだまだ残っているものだから、頷く以外の選択肢は無かった。)けど、自分の限界に気付けんのは自分だけだからな。無茶すんなよ。(釘を刺しておかねば気力だけで物事を成そうとするイメージが拭えなかったものだから、体力のためにもこう一言添えて。再び海中へとその身体を投じ、さっきとは異なる方向へ舵を切り進み出す。初めて見る魚がなんだなんだと言うように近付いてくる、それだけでも心は踊った。──終盤、二人分の身体を丸々覆い隠すような影に思わず頭上を見上げるも、そこには何もなく。船の影や雲なのかもしれないし、確かめる術はなにもない。それでもそれを8mとの遭遇だと思いたい気持ちを抱えて浮上した、その時の世界の煌めきもしっかりと刻み付けておくことにしよう。)
江坂匡〆 09/22 (Tue) 23:54 No.93
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