(世界で一番青いふたりになろう。)

(橘鷹の朝は早かった。朝食がはじまる定刻よりも随分早く自分の支度を終えたなら迷いなく爪先を向けるのは“Chamomile”―琴平の部屋である。部屋の名前は読めないので誤爆を防止するために数日前から部屋の扉に勝手にパイナップルのシールを貼った。バレて剥がされてなきゃ全力ノックの被害を被るのは予定通り琴平の部屋だ。)琴平ーー!おはよう!!起きろーーー!!(叩き起こされるムシャもクシャもよりによってデートの朝なんかに味わってほしくはないから彼女が早起きであることを祈ろう。ご機嫌なパイナップル柄の青地シャツは既に陽気で、ドアが空いたら笑顔満面。紙袋をすみやかに彼女へ押し付け)さあ着替えろ!ラインで送ったものたちだ!サングラスは度入りだからな、今日はそのパリピに程遠い眼鏡は留守番させておけ!もしくは僕がコンタクトを入れてやる!!(琴平の度なんてどこで知ったともっともな疑問が湧くところではあるがここはご都合主義。リゾートの正装たるアロハの色に合わせたブルーのサングラスはお揃いで、無礼なことも口走りつつ彼女が支度を終えるのを部屋の外で待つ。彼女の姿を見て第一声は勿論、)うん!よく似合ってる!流石は僕!(自画自賛。ペアルックをひけらかす朝食は控えめに、ごちそうさまを終えれば二人連れたってセグウェイのレンタルへ向かう。)こう、ド派手なウォールアートなんていうのもあるらしいぞ、琴平。楽しみだな!ところでキミ、写真映りに自信は?
橘鷹銀河 08/21 (Fri) 22:07 No.11
(琴平の朝はいつも早い。送られてきた連絡によれば所謂ペアルックとなるための一式が持ち込まれるらしく――予想をはるかに超えた可愛さにワクワクを隠しきれず意味もなく部屋の中をぐるぐるしていた。なおいつの間にか貼られていたパイナップルのシールは同部屋の彼女の仕業だろうと勝手に決めつけて触れていない。から、全力ノックの音が響くのは予定調和。)っはい!はいはい!おはようございます橘鷹くん!(扉を壊されては堪らないとばたばた駆け寄って出迎えるまで数秒足らず。視界いっぱいに広がる爽やかな青色に小さく感嘆の声を零した。押し付けられた紙袋を両手で抱え込み、)ありがとうございます!えっ、度入りなんですかこれ!? うっ、 パ、パリピに程遠い……!コンタクトは、あの、大丈夫です。(一番上に乗っけられていたサングラスを持ち上げてまじまじと見つめる。確かに眼鏡越しで色の付いたガラスを見ると視界がぐらつくから本当らしいと結論付けたところで眼鏡をあっさりと捨て置かれたためにがくりと嘆きつつもコンタクトへのお誘いはきっぱりと断って。「すぐに着替えますね!」と引っ込み、支度の最後には相棒である眼鏡を外してサングラスをON。青色がかった視界が新しい。)はい! はは、確かに。ナイスセンスです橘鷹くん!(ぐ、とサムズアップ。朝食は簡単に、ペアルックは揶揄われただろうか。ばっちりお揃いで決めたサングラスのおかげで眩しくはない。隣を歩く足取りは軽やかだ。)楽しみですね!写真映りはぼちぼちです、橘鷹くんは自信ありそうですね?
琴平るい 08/22 (Sat) 00:50 No.15
ははは、元気な挨拶だ琴平!起きていたのか?(寝起きには見えないすっきりとした容貌を見留めて軽い語尾で問う。彼女のありがとうございますには礼には及ばないと語る優り顔で、早々に満足げである。)ああ、度入りも作ってもらえるようだったのでお願いした!これで多少パリピっぽくなるんじゃないか!(丸め込みやすいようで最終的にはNOも言える彼女で良かった。下手をすれば部屋に侵入しかねない勢いだったので、“大丈夫です”を受ければそうか?と部屋の外で待ったに至る。褒め言葉とイイネ!を頂戴しては鼻高々で、改めて目的地へ向かう道すがらサングラスを一旦持ち上げ頭から爪先まで琴平を見つめた。)うん、やはり服装だとか装飾で雰囲気は変わるな!キミのピアスが青だったのを思い出してな、青いものを身につけるのが好きなのだろうか?と思った。パイナップル柄もウェイ!感が出ていいだろう?(喜々として語る服装の決め手。風通しの良いサンダルでつくりあげる足音は彼女と動揺に軽く、歩くたび白いハーフパンツの余った薄い布を風が攫っていく。)おお、ぼちぼちか!てっきり目を瞑ったり半目になってしまうタイプかと思っていたぞ。僕はそりゃあね!最悪編集でなんとかして貰えるだろうとも思っているし!(突如シビアが口から飛び出つつ、早々にセグウェイのレンタルも終えては彼女の分のヘルメットを手渡す。一輪車よりは簡単そうだ!なんて言いながらハンドルを握った。)
橘鷹銀河 08/22 (Sat) 18:02 No.22
もうばっちり起きてましたよ!橘鷹くんも相変わらず朝から元気ですね。(朝食前という現時刻に元気いっぱいなのはお互い様。朝から元気な二人組は当然、支度を終えて街を歩き始めてもその元気さが失われることはない。しかもありがたくも用意してもらったものたちが好みドンピシャだったから尚更テンションの上昇は留まるところを知らなかった。)青色好きなんです!橘鷹くん、よく見てますね。ウェイ!感出てます超出てます、このワンピース本当に可愛くてびっくりしましたよ。そっちのアロハシャツもよく似合ってます!(滔々と語られるひとつひとつに頷き改めて身に纏っているワンピースを見下ろす。薄く青に色付いた視界でも黄色いパイナップルが良く映えていた。)……ぐっ、…いやあの、目瞑ったり半目になったりは……時々…ありますが…。あっ、でも今日はこれがありますので目瞑ってしまっても分からないですよね!?(ぼちぼち、という言葉にこっそり含ませていた失敗たちをピンポイントに当てられて言葉に詰まる。とはいえすぐに今日は目が隠されていることを思い出してぱっと顔を上げた。失敗する前提で話を進めているのはリスクマネジメントである。手渡されたヘルメットを早速と頭に乗せいざセグウェイへ。説明を受けた通りゆっくりと前傾姿勢を取ってみれば、)……うわっ、 はは! え、曲がっちゃう!(ぐ、とまっすぐ前に進んだと思ったのも束の間、左右に振ったつもりはないのに右に曲がっていく自分に思わずけらけらと笑いが込み上げた。)
琴平るい 08/23 (Sun) 14:45 No.30
おお、朝が早いんだな。良い事だ!僕が静かなのは寝ている時と針に糸を通す時だけだよ!(厳密に言えばもっとあるはずなのが瞬発的に浮かんだ二つは、並べてみると反応に困りそうなものだった。)なるほど道理でだ!装飾品は見るのも好きだから人のはじっと見てしまうんだ。この間遊んだ時も青いステッキを用意すれば良かったな…。 ははは、どうもありがとう!ウェイが何かよく分からないがこれで今日の僕らはパリピだ!!(無敵の鎧を纏った気分を得たら、大層な鼓舞を口にするのも一種の自己暗示かもしれない。寒色に実を浮かばすパイナップルも意気込んだ気がした。)時々あるのか!!!いやはやそこまで計算してはいなかったが、このサングラスはつまり結果オーライというやつだな!!良かった良かった!存分に半目になるといい!!(ぼちぼちという言葉の盾を避けて射抜いてしまった事などいざ知らず、満足げな笑いで不安要素も吹き飛ばした。存分になりたくてなるものかどうかはさて置き、自身もヘルメットを装着して片足かけた折のこと。)…!?おいおいどこに行くんだ琴平!?帰る気か!?(曲がりたくて曲がってるわけじゃないのが見てとれると、そりゃあもうおかしくって腹の底からの笑い声が青天にのぼる。このまま一周しかねない彼女を追うように自分も乗車し重心を前に傾けると、)……うん!?あっはっはっは 曲がる!!(乗り心地を体験してようやく琴平が見せる一生右折運転のわけが分かった。しばし笑いこけながら、慣れるまでに要したのは果たして何周だったんだろう。)
橘鷹銀河 08/23 (Sun) 22:43 No.38
(針に糸を通す機会などそれほど数があるだろうかと思いを馳せてしまったのは一瞬だ。さすがに他にもあるだろうと思いながらも本当にこのふたつだけかもと思わせられるから結果として曖昧な声が出た。なお、そのまま着替えに突入したから答えは分からない。)ステッキは赤でもピンクでも青でも何でも良かったですが……。 はい!橘鷹くんのおかげで完璧にパリピです!(形から入るタイプの女は度入りのサングラスにいたく感動していた。某ゲームで例えるならスターをとった無敵状態の心意気で、進む歩幅も心なしかいつもより広い。)半目になりたくてなってるわけじゃないですけどね!?でも半目になっても安心というのは心強いです!(逆にやろうとして半目になる方が難しい。とはいえ写真を提出しなければならないという重圧のなかで気楽に撮影できるというのは有難い話だった。そんな中前進したいのに右折を続けて一回転。)帰りませんよ!?今日はまだこれからなのに!(張り上げる声が自然と必死じみたものになって、それにすら自分で笑いが込み上げてくる。それに加えて続けて乗車した連れも同様に曲がるからもう腹筋が引き攣るかと思えるくらいにひいひいと笑い転げた。)あっはっは!はは、 ふふ、 あ、やばいお腹いたい、しぬ…!(笑いすぎてぜえはあと切れる息のまま笑いすぎて乗っていられず一回降車してしゃがみ込んだ。やがて何回転かを経て何とか真っ直ぐ進めるようになった頃に喜色満面の笑みで振り返る。)なんとか進めそうです!気抜くと右折しちゃいますけど!
琴平るい 08/24 (Mon) 23:41 No.47
なんでも?なんだ、こだわりは無かったのか!僕は小さい頃戦隊ごっこをするなら絶対赤が良かったけどな!(何においてもとりあえず基準は自分なので女子にも同様のこだわりがあると思ったのだがどうやら違うらしい。スター状態で発光でもしてそうな琴平の隣を良かった良かったと満足気に同じ歩幅で進む。)む!そうなのか。だが確かに言われてみれば自ら崩れにいくわけもないか!心強いなら良かった、のびのびした写真映りを期待している!(この男は提出する写真であるとか恋人らしくだとかの圧力をものともしてないが故に二人で写真を撮った際の温度差を多少気にかけていたが、それも杞憂に終わりそう。ごく自然に期待を投げて、)だが、ふふふっ 進みたい方向とは全然違う!これで帰られようものなら流石の僕でも首根っこを引っ掴んで連れ戻してる!(連れ戻したい心の表れ、ということにしたいぐらいには同じ軌道で琴平を追うように右方へ右方へ。その間中「あっはっはっは」と朗らかな大笑いが続くから)死ぬな琴平ー!!(降車した彼女に駆け寄り気を確かにと言わんばかりに揺する。異国で散る気かー!と叫ぶやり取りは第三者の疑惑を誘うかもしれない。そのうち真っ直ぐ進むのに困らない程度に運転に慣れたなら、振り返る満面の笑顔を受け止め笑みで返す。)よしよし僕もだ!このまま進もう! アイス屋に着くまで気を抜くなよ!ホットケーキを焼いてる時と同じぐらい気を抜くな!(またも妙な例えを飛ばしつつ、インスタ映え必至のオシャレ可愛いアイスクリーム屋へと進行方向を定めた。)
橘鷹銀河 08/26 (Wed) 13:16 No.60
(あのステッキ形状の時点で何色であろうと何レンジャーであろうともということを説明するには相応の労力が必要だと肌で感じれば、それはわざわざ今日じゃなくたっていいだろうといつかの自分に託すこととした。いつだって自信に満ち溢れている彼には及ばないかもしれないが何せ本日の琴平るいは無敵なのだ。ちょっぴり苦手意識のある写真撮影だってどんと来い。向けられた期待にとんと胸を叩いて応えよう。)橘鷹くんだってこっち来てるじゃないですか!? あっはは、これこんなに難しいだなんて思ってませんでした!(連れ戻すどころかふたりしてセグウェイに弄ばれている状況である。少し左を向きたいだけなのに一回転してしまうことを数回繰り返したときにはもう腹筋が限界だった。)しっ、しにません、死にませんから…っ! すごい今の、なんかドラマみたいでした。(揺すられるがままにがくがくと揺れつつ、大丈夫ですと繰り返して納得してもらえたならよぼよぼと立ち上がる。気を取り直して漸く行きたい方向に向かえるようになったなら早速移動を始めよう。)橘鷹くんも気抜かないでくださいね!ホットケーキ……ホットケーキか……。(注意を促した傍ら、ホットケーキを焼く際の気を抜かない加減に思考を飛ばしすぎて右折運転しそうになって慌ててホットケーキは思考の隅に追いやって。しばらく進みなんとなく景色を楽しめるくらいになったところで斜め前を走る彼に少々声量を張り上げながら声をかけた。)そういえばド派手なウォールアートっていうのはこの辺ですか!?
琴平るい 08/26 (Wed) 22:51 No.65
僕は死にません、も何かのドラマで聞いたことがあるな…。なにはともあれ生きていてよかった、僕ら俳優デビューも夢じゃないかもな!(立ち上がる足取りが覚束無い様子に多少の心配は芽生えど、彼女の無事に納得したならけろっと大口を叩く切り替えの早さ。)キミを後ろから見張ってる間は気を抜かないさ!…あ!おいおいまた右に曲がりそうになってるぞ!(自身が発信元であるホットケーキにより気が逸れているとは思わずに後ろから丸見えの軌道にすぐさま声をあげる。景色を楽しむ余裕が生まれる頃にはスイスイ彼女を追い抜いて斜め前、風を縫う隙間に入り込んできた後方の問に、ああと思い出したような。)確かそうだった!…あ!?あれじゃないか!?(少し離れていても存在感のある、色彩豊かでポップな壁一面を指差す。行こう行こうと壁前までセグウェイ走らせ停車すると、)よし琴平、ここで1枚提出する写真を撮っていこう。身だしなみは問題ないか?(降車しスマホを取り出せば、ヘルメットもセグウェイのハンドルに引っ掛けておく。インカメラに切り替えたのち前髪等々身だしなみを整え「申し分ない!」と自信満々。彼女へと液晶画面を向け女子の事前準備を配慮をしたらスマホを通りすがりの人に預けて撮影を任せた。)近寄って撮ったらまあカップルらしく見えるだろう!暑いが我慢しろよ!(そうして壁前にて体を寄せたら陽気にアロハポーズ。満面の笑顔は太陽と並びたがって無駄に爛々とする。)
橘鷹銀河 08/28 (Fri) 21:40 No.80
橘鷹くんのせいですよ!?ホットケーキとか変なこと言うから!(ぐいん、と右折してそのまま方向転換しかけたところで何とか持ち直したというのにその理由の持ち主から逆に声を掛けられたなら僅かに責めるような声が出てしまうのは否めない。とはいえ持ち直した後は然程大きな問題もなく風を感じて進み、指差された先に体重のせて向かい壁前できっちり停車できるほどに上達した。)──あっ、あれですね!? すっごい!(ウォールアートをガイドブック上では見ていたものの実物を見るのは初めてだ。その大きさに驚愕の声漏らしながら見上げながら降車し脱いだヘルメットを彼と同様ハンドルに引っ掛ける。)はい、撮りましょう!あ、ありがとうございます。……よしっ、大丈夫です完璧です!(向けられた液晶画面に視線を向けヘルメットのせいで乱れた前髪その他諸々整え終えればぐ、と親指を立てた。撮影の段取りはすべて彼に任せ、せっかくのワンピースの裾が変になっていないかどうか確かめる。)見えますかね? あは、暑いですね確かに。でも大丈夫ですよ、橘鷹くんですし。(埋められない身長差はあるが此方からも体を寄せて顔同士を近付けお揃いのアロハポーズ。初めてのサングラスのおかげで構え過ぎず自然体の笑顔を浮かべることが出来たか。数枚の撮影を経て――彼の評価次第では撮り直しもあったかもしれない――改めてセグウェイで向かうは当然最終目的地のアイスクリーム屋だ。問題なく辿り着いたのならその華やかさに目を輝かせるか。)
琴平るい 08/30 (Sun) 01:38 No.92
変なこと!?僕はとても真面目にホットケーキの話をしたんだぞ!焦がさないように集中するだろう、焼く時!(自分の呈した例え話が“変なこと”にカテゴライズされれば文字通り声を大にして異議を唱える。ぷんすかと効果音ばっかりいっちょ前に怒ってるように見せかける猫騙しもすぐに風に紛れていって霧散した。ウォールアートを前に感嘆の声をあげる彼女と今同じ気持ちで、今日ここに来てよかったと思える圧巻さにその壁をレンズ越しに見仰いだ後、彼女の準備が終わったのをサムズアップで察知してお互いに申し分ないだ完璧だと唱えた分自信が相乗し俄然撮影への意欲が湧く。)見えるさ、そのためのペアルックでもあるしな!…む!僕だし?なるほど、僕が涼やかという事か!(暑苦しいと言われることはあれどそのような評価をいただいた事はない。言葉ひとつの解釈は独り歩きで、けれど美形だとかクールを連想できそうなその単語のおかげで都合が良いことに機嫌は上々だったから、写真映えする笑顔が自然と浮かんだ。撮影した写真を確認すれば「完璧だ!!」のご満悦。そのまま鼻歌交じりで向かったアイスクリーム屋への到着も、ドライビングテクの上達した自分たちにかかれば然程所要時間も嵩まない。パステルピンク一色のゆめかわな外観はよく目を引くから足取りに躊躇はなく。)見てくれ琴平、コーンから選べるぞ!しかもトッピングも沢山ある!!ヤシの木があるぞ、ヤシの木が!!(興奮隠せぬ様子で騒ぐショーケース前。「全部乗せたいな…」と授業中さえ見せぬ真剣さでトッピングを吟味中)
橘鷹銀河 08/31 (Mon) 00:01 No.100
(己の後ろからなり前からなり聞こえてくる異議は真っ当なようにも聞こえるしひどく面白いものにも聞こえるから不思議だ。結局は後半に天秤が傾いて、すいすいと前進しながら堪えきれない笑いを落としていた。ウォールアートの前で身だしなみ整えいざ撮影となれば、)はっ、確かに私たちいまペアルックでしたね!……涼やか、 とは言ってませんがまあそういうことで大丈夫ですとりあえず!(着心地の良いワンピースはすっかり体に馴染んで色付きの視界にも慣れてしまっていた。というよりはもはや太陽光の強いこの島ではこの視界の方が楽なのだと知ってしまったから戻れないかもしれない。大丈夫、の意図はイコール涼やかではなかったのだがまあ良いかとこの場では流すこととしてピース。やがて最終目的地と定めていたアイスクリーム屋は如何にもな”ゆめかわ”でぱちぱちと目を瞬かせた後、分かりやすく嬉々とした表情で彼に続けて入店。その足取りは期待に満ちてとても軽い。)すっっごいですね!種類ありすぎて選べない……どうしよう……ポッキーは絶対に刺したいんですけど……うーん、うーーん、……よし!(ショーケースの前でふたり揃って悩みに悩んでようやく決めたのはチョコレートワッフルにバニラアイス、ポッキーとレインボースプリンクルをトッピング。そうして手元にやってきたアイスをどうすればより綺麗に撮影できるか悩みながらテラス席へ移動しよう。腰を下ろせばお互いのものを見比べつつ、)めちゃくちゃ美味しそうです!これ、持ちながらツーショットまた撮ります?
琴平るい 08/31 (Mon) 22:37 No.110
(疑問符ばかりがぽんぽん浮かんだとて、大丈夫という事なので結局は「そうか…?そうか!!」と涼やかは橘鷹の中で都合よく解釈されたままである。撮影を楽しく終えてアイス屋へ到着する頃にはそんなこともすっかり抜け落ちているわけだが。)パフェでもなんでも、ポッキーが刺さっているとテンションが上がるのは分かるぞ。誕生日ケーキのロウソクみたいな気持ちになる!う~ん、う~~~ん……。…よし、僕も決めた!(トッピングを含めた種類の豊富さに、二人並んで悩み抜く時間は体感10時間。注文を終えテラス席へ琴平と共に移動すると屋外の日差しでアイスの寿命も縮まるが、サマリンの風はいつでも心地良い。)この梱包材のようなワッフル、日本じゃ見た事がない!美味しそうだな!ああ、きっと写真が一枚でも多いに越したことはない。撮ろう撮ろう!(プレーンワッフルにバニラとストロベリーのアイス、トッピングはキットカットやイチゴにオレオ、派手好きらしく乗せたいものを好きなだけ。彼女のものに比べて大分ゴチャゴチャしたアイスを顔の横に持ってきて)琴平いくぞ!いちたすいちは!?(写真撮影の常套句を高らかに掲げたのが合図。インカメラのフレームへ収まりに行くと自然に距離は近くなったし、求められている役目は果たせただろう。それよりも由々しき事態はこの男、この後「田んぼの田ー!」と叫ぶことだ。奇跡のシンクロなるか。)あっはっは!早く食べよう、溶ける前に!(どちらにしても突きぬけるような笑いが上がる。その拍子に仰いだ空は、とめどなく青かった。)
橘鷹銀河〆 09/03 (Thu) 16:36 No.129
(あのトッピングがいい、でもこれも派手でかわいい。尽きない会話とともに体感10時間をショーケースの前で過ごして手に入れたワッフルコーンに包まれたアイスを片手に持てばこれまたさらに無敵になった気分だ。冷房の効いた室内で食べるアイスも良いが、燦々と太陽が降り注ぐ下で心地良い風を感じながら口にするアイスは格別の味に違いない。)梱包材…言われてみれば…? 美味しそうですね!このアイスは確実に”映え”ですし…!撮るしかありません!(彼に合わせてチョコレートワッフルに包まれた”映え”なアイスを顔の横にセット。カメラ役のスマホは彼の手元だから、ちょうど空いているもう片方の手は御機嫌に同じく顔の横でピースした。)――にーーーーっ!    え゛っ!?(斜め上に掲げられたスマホ画面を見上げて日本人なら否応なく良い笑顔がそろうはずの掛け声に対して、なんの捻りもなく素直に返したつもり──なのに。隣から聞こえてきたまさかの台詞にぐるんと首を回して驚愕の一声。奇跡のシンクロは叶わなかったが、種類の異なる満面の笑みでフレームに収まることはできたはず。そしてつられるように大きく口を開けて大笑いを響かせた。周りの客からの不審なものを見る目をものともせず引く気配のない笑いにふたりで身を寄せる。)あっはは、なんで田んぼの田なんですか!?(お腹痛い、と零しながら表面が溶けはじめたアイスにかじり付く。わたしたち、世界で一番青いふたりになれたかな。)
琴平るい〆 09/04 (Fri) 23:40 No.141
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