(連れ立つ夏の日。)

あ、清水さん今どこ?部屋?玄関?俺そっち向かうよ。(事前準備までは完璧だったのに当日にして落ち合う場所未決定の欠落に気付く。電子音にて呼び出した先、彼女の居場所が判明してそちらに赴く足先は形だけ見れば恋人を迎えに行くような。白に散らばる青の花梗はこの地に馴染むものシャツに適応性なんて皆無であるから、陽気アロハは柄に留まる。慣れたアンクル丈ワイドスラックスの黒を動かして夏のよく似合う姿を見つけるなり意識ごと奪わんとする第一声は。)お待たせ。もう行ける?(そうして横に流した目線は過日零した希望の結果を見ようとして。団子でも二つでも清水立夏に変わりはないけれど。)じゃあ行くか。最初はお土産でいいよな、あ。そこでさ、交換するものとは別にお揃いのなにかも買わない?写真のあれ。(まずは徒歩移動で様々な店が立ち並ぶモールへ歩を進めた。充てられた時間がまるっと一日なくともその歩調は緩慢である。始めた会話で早速一つ付け足す内容はリクエストをこなそうとしたもの。)気合い入れてきた?今日に向けて。(答えをまだ聞いちゃいないのに上がる口角はある種の圧か。)
森地康太 08/21 (Fri) 20:56 No.10
ねーいまあたしも通話かけよーとしてた!ありがと!もー玄関出たとこにいる♪(即座の応答後、跳ねた声は眩みそうな晴天を仰ぎながら軽やかに。いろんな事がいつもと少し違う今日だから、第一声に迎え撃つはきっとデートの常套句。)全然待ってないよ♡ …つってね!行ける行ける。行こ!(かわいい彼女然としようとした口吻も含羞がおふざけにシフトさせてしまえば瓦解は須臾。白地に黄色い花が咲く開襟ブラウスは、タックプリーツでふんわり裾が広がったミントグリーンのショーパンにinして、玄関先の階段を飛んだ瞬間背中のリュックがふわりと浮いた。)オッケーそうしよ!カップルでお揃いのものってイメージある?あたしペアルックくらいなんだよね~~~。グラサンもありかもだけど、ちょっと橘鷹思い出しちゃいそーじゃんね。(隣並んで向かう最中、話す言葉は常と何ら変わらぬ代わりに、透けた半袖から伸びた手が頻りに髪をいじくっている。耳にかけても肩につく程度のゆるい巻き髪はサイドを両耳にかけ、傍ら見遣れば揺れる人工的なヒマワリを覗かせる。)入れてきたって言ってほしそーな顔してんな?入れて来たし、今も入れてる!ど?この立夏ちゃんはけっこーレアだかんね♪(毛先をクルクル指に巻き付けては解いてアピール。モールまでやってくれば目移りするようにまずはアクセサリー店に視線を向けた。)
清水立夏 08/23 (Sun) 05:14 No.27
(語尾が健気彼女の空気をもたらし僅少の瞠りも、すぐに見せた明るさに釣られて一笑溢れながら細めた。)人違いしたのかと思った。あれ清水さん?清水立夏?(隣を歩く彼女に向けてわざとらしく首を傾げてみせる。似非疑惑の所以は出会い拍子に演じてくれた台詞だけを指している訳じゃない。提案の即諾に笑みを深め、しかしその中身を思案すれば窄みを見せた。)ペアルックは三国としちゃったな。ちょっとてかだいぶ橘鷹思い出すし、橘鷹リスペクトになってもおかしくない。…ペンとか?学校で使えるから俺はありだけど。(自ら吐く事も無かったが決して変わらない雰囲気に心地が甘えてつい口を滑らせた。友人の名を紡ぐ顔は笑って、絞り出した選択の恋人感は早々に擦り切れだ。そうした最中も視界の端に揺れる毛先は捉えており、彼女を見た際に咲く夏の花も狭い世界に十分と輝く。)そりゃあそう。はは、ありがとう。うん、すげえ新鮮だなってずっと思ってる。髪も俺が見たかったのだし。今日が終わったらもう見られない?(要望叶った姿に、彼女が先日明かした危ぶみなんてこれっぽちも抱かない。あるとするなら対面する気恥かしさで目線が時折逸れる。始まりにして終わりを見る質問は単純な好奇心であるから名残惜しいの余韻はなく。)着いた。……清水さんこっち向いて。あ、俺これにしようかな。(店に着くなり目についたパールの髪留めを否応無しに彼女の耳元に不器用に飾った。短時間からして手当たり次第は一目瞭然でからかい笑いが歯を見せて。)
森地康太 08/23 (Sun) 16:23 No.31
えー!写真撮った?  んっ?アッそっか。いま勝手に身につける物限定で考えちゃってたあたし!したらシャーペンにする?!(おそろいアイテムの発想が、アクセサリー交換に寄っていた自覚はまるで願望が透けた心地で、眦にほのかに含羞の朱が差した。かろい肯定に目弾き、「そーなの?」はあまりに当たり前そうな物言いが慮外だったから。)んははっ!どーいたしまして♪髪の毛おろしてんのが好きなの?じゃなくてレア感?ん~~~、そんな事ないけど今日ずっとこのままでいれる保証もそんなにない!(斜めにおろした前髪と額の間も、髪下ろした首周りにも慣れない熱がこもっているから風を含ませ、頭を揺らせば髪も一瞬後を追う。「森地もおでこ汗かかない?」と茶けた前髪を見遣るも、空調効いた屋内では、かいていた汗もすうっと引いていく感覚は否めない。)ウッソじゃん決めんの早くない?!あたしまだなんにも選んでないけど?!(こっち向いてに素直に従うさなか速攻の先制攻撃に声跳ねさしたのは、パールの髪留めがそう悪くは見えなかったからこそ。笑われて漸く雰囲気気取ったなら唇尖らせ)いまふっつうにちょっと喜んだあたしの気持ち返しな! ほら森地、なに買ってくれんの♪あたしはネックレスにしよって思ってる!(笑いながらの抗議の後、ピロンと構えたスマホの外カメは録画中。残念なおつむはリクエストのすべてを覚えちゃないが、使えそうな素材はきっと多い方が良い。ねだる声は我ながら笑っていた。)今すぐつけてけんのがいーな。森地もつけてくれる?
清水立夏 08/25 (Tue) 03:59 No.49
? 身に付けられる物にする?したい?(単純に発想がなかっただけに装飾の案には成程と首肯したもの、仄かな赤らみを目敏く見つけたならそのこころを覗くよう問いが転がった。即時の形変えた反復はだれの願望か。)嬉しいじゃん、気合い入れてくれんの。どっちかって言うとレア感。清水さんはお団子ってイメージ強いし。今日一日くらい頑張れよ、そのまんまで居てくれたら帰りにジュース奢るのに。(我慢のできない子供みたいな仕草に鋭い口振りとは裏腹目を細め、餌で釣ってやった。僅か目に掛かった前髪を指先で払うなら無汗のアピール。彼女が意外の声を挙げようとも微動だにしない髪留めに対し満足げに深めた笑みに疾しさはなかった筈。しかしいじけたような表情を捉えて、悪戯の成功を知り素知らぬ口が意地悪く上がる。)お気に召さなかったか、残念。えーとじゃあ……(外した髪留めを元の場所に戻した指先はその場に漂う。耳が拾った音に覚えがあったもの敢えて目線は流さず品選びに集中。そんな折の彼女の要望と質問には「もちろん」と簡素は意識の偏りが平等していない現れでもある。そうして再び上げた顔はスマホではなく彼女を映して。)決まった。いまここで言っても大丈夫?(今更のサプライズが配慮して問い掛ける。)てか俺だけ写るのもはずいから次、清水さんな。はい形だけでもいいから選んでるフリ。(言えば彼女のスマホを抜き取り強行交代。一分でも動画に残せたなら決めた一品を購入する流れ。)…てかこれは使えないか(笑い交じりの呟きでも音として入るだろう。)
森地康太 08/25 (Tue) 20:00 No.55
聞き方がずっるいな!こーゆーのは?コレつけて一緒に写真撮んの良くない?(重ねられた問いに見透かされた心地は否めない。思わず跳ねた反応は含羞の表れ。近くの棚に移動しての提案はココウッドとホワイトシェルで出来たゴムブレスレット。)んははっ!けっこー厳しい事言うじゃん!あたしジュースで釣れると思ってんの?頑張るけど!(頑張れよ、の言葉尻が何だかおかしくて破顔。「でもポニテもレア感はあるかんね」と暑さに負けた際の髪型示唆する傍ら、何処か涼し気な顔が小憎たらしいから、不満気な唇そのままに露わな額を人差し指でグリグリ。)テキトーに選ばれたならやじゃない?!アッ!あ~~、今こっち向かないよーにしよって思ってんでしょ。(端から隠し撮りじゃないから、熱心に商品見遣る様に当たりをつけて笑った。端的な返答は喜色を導くのに十二分。)したら買ってから一緒に開けよ♪ずるいって言うけど森地そんなこっち見てなかったじゃん!(奪われたスマホそのままに、ネックレスコーナーを物色する様は真剣そのもの。呼びかけられたなら双眸見遣った一瞬後にカメラへ視線戻す時間もあったかも。ネックレストップが見えないように手中に収めたならレジへ。)ん?使えない?(呟きの一端を聞き取って髪が揺れる。会計終えた先、次なる目的地へ向かう手前で小さな包みを彼に渡そう。)てか聞きそびれたんだけど爬虫類ヘーキ?(聞きようによっては不穏な問いの内訳は、包みの中のネックレス。2cm程度のヤモリのシルエットをブルーオパールで彩ったそれが為。)
清水立夏 08/27 (Thu) 00:53 No.67
(悪戯に人差し指が攻撃するならその手首を柔くも容赦なく掴む。手放さないまま顔の横へとずらす意図は。)扇いで。汗はかいてないけどふつーに暑いから。(怠慢が彼女が起こす風を望むがどんな結果であろうとも程なくして解放した。まんまと心理を読まれてしまいだからと今更の目線も返す言葉もなく、作為的な首振る姿が映像に残った。少し先の楽しみが叶うなら笑みを携えつつ攻守交代。)シャイだから見れなかった。そ、使えない。二人一緒に映ってんならべつだけど、一人ずつの映像って特集の資料に使えなくない?…ああ、でもよく言う彼氏目線ってので良いかも。はは、っぽい。(要望を気に留めた問い掛けを投げるもさほど問題視してなければ、画面越しも構わず喋り掛ける。向けられた目線に笑いながら少しからかい交じって。そして、洞窟まではバス移動となればプレゼント交換は幸いにも人気のないバス停にて。受け取るや否や脈絡ないと思えた問いに一度の瞬きを挟み。)大丈夫…?はいこれ。(答えつつ彼女にも同じ袋を手渡す。すれば中を確認して先程の疑問が晴れた。)いいじゃん、ありがとう。てか俺のちょっと…いや清水さんに似合いそうって思って選んだけど、さ…(アクアマリンとガラスカレットを使用したヘアゴムは淡いブルーのグラデーションが目を惹いた。しかし彼女のくれた品と対比すれば声音がしょぼくれる。そしてもう二つ転がり出るだろうゴムブレスレットはお揃い。彼女の掌に落ちるならその一つを取って)バス来る前に一枚やっとくか。お揃いですって。
森地康太 08/27 (Thu) 21:08 No.70
(突如掴まれた手首に、瞬間固まった顔はだるまさんころんだの様相。されるがままの数秒、意図を漸く把握するなり求められた所作より先に柔い頬を二指で摘んでは一秒足らずで開放して、)手で扇いでも風いかなくない?!森地アレだ、彼女にはワガママになんの?(言葉尻は不満そうなくせ、パタパタと手動で風を送る手付きは残像が見えるほどのはず。おねだりの様相取り沙汰した疑問符は、お決まりの「言ってから気付いたヤツ?」と揶揄が飛ぶ。)森地ゼッッタイシャイじゃなくない?!ギャハハッ、そー!彼氏が撮ってますよ感出てたらワンチャンあるかも♪ イケてた?(TikTokで時間溶かす女はカップルアカウントにありがちな映像を思えば、気恥ずかしさよりも上出来と受け取ってご満悦。大丈夫の返答に安堵しては、手渡された包みを太陽の下に晒せばキラキラ反射する海が手のひらに転がった。)うっわすごい海っぽい!!ありがと、……ん?んははっ、いーじゃん。あたし好きだよ、これ。ま~~一個文句言うなら今日使えないじゃんって思ったけど!(冗談めかして笑い飛ばせば、受け止めたブレスレットと一緒にヘアゴムも手首に装着。「付けたげよっか」の提案が許されるなら、青いヤモリが彼の首元彩るだろう。)オッケー♪森地撮って!(お揃いを付けた手を隣に寄せ合ってはピースサイン。何度目かのシャッター音の後バスが来たなら、目的地までの時間もあっという間に違いない。バスのステップを先んじて下りれば振り返って)あと何撮ろっか!アッ、オーラは撮るけど♪
清水立夏 08/29 (Sat) 02:01 No.85
すんげえワガママになるよ。魔王かってくらい。清水さんは?尽くすタイプ?(大袈裟を舌先に乗せて、対恋人となる彼女の顔に知的好奇心が騒ぐ。仰る通りの微風に涼しい面を張り付けるもお約束となった流れで笑いに剥がれた。晴れやかな声はただ救いとなるから口元を緩め、間違えない矛盾の指摘には思わず苦笑い。)次。つぎ遊ぶ時はそれ付けて来てってことにして。うん、頼もうと思ってた。外す時も頼んだ。(手前勝手の解釈も上出来だと一人頷く。一も二もなく自然と彼女にストラップ手渡したなら後ろを向き、下ろした視界に輝きが映れば普段付けないゆえむず痒さは居心地良いものだった。その間付けた腕輪で準備はこれ以上なく整い、依頼の一枚目はピースサインが飾る。彼女に続きながら次なる目的地に降り立つ一歩目にて、足が止まった。)てかなに撮れそう?清水さんがいやっつうか乗り気じゃないのはやりたくないし。繋げる?手。足場悪いんだって。(差し出す右手は彼女の範囲を測る為と、行く先の事故防止を兼ねて説明も省かずに。結果どうあれ道すがらの会話は耐える事無く、洞窟内に潜れば冷気が肌を撫ぜた。)涼しいな。あ、あそこじゃん、オーラ。(薄暗い空間から一か所開く箇所から太陽光が一筋射す。それがオーラと呼ばれる所以だろう。)清水さんにオーラあるかどうか俺が見てあげるから、立ってきな。(端から見えていようとも茶化しの口は楽しげに彼女を前に出す。)
森地康太 08/30 (Sun) 01:59 No.93
ひゃははっ、ウソだあ?これして!って言われたらしたげたいけど~…みたいなハナシちょっと恥ずくない?!(嘘言と決め付け笑い飛ばした後の回答に続きはあれど、ふと込み上げる照れくささに片手振り振り共感求めて主張した。いつもと変わらぬように見える様に「なさそーだな?」と小首傾げるまでがワンセット。)上手いこと言う!オッケー遊ぼ♪そーいえば森地普段放課後何してんの?(日常になりつつあった非日常から、本来の日常へ回帰しようとして初めていつもを知らない事に気付けば知りたがりの唇は躊躇いを知らない。「やだ」と笑い混じりの拒否はしたげたいと宣った先刻の答えを早々に裏切って。シャッター切る瞬間の高揚はきっと楽しいからだけでなく、友達と何ら変わりない距離感であっても恋人らしさを意識したからに他ならない。さりとて馴れ馴れしい女が今更手繋ぎに逡巡する訳もなく彼の手を取りながら、)てかそんなんあたしだってそーだから聞いたの!森地とならなんでもやじゃないの前提で、じゃあどれかな~って。(却下の理由は彼の許容範囲によると端的に、「まーでも見られると思うと恥ずかしーのはあるけど」と誤魔化し笑い。纏わりつく冷気が肌を冷やすから、気儘に揺れる手と手のあわいの熱ばかりが逃がせない――のも数分ばかり。)んははっ!ねー森地、女神か?!ってくらいキレーに撮って♪(小さなステージに降り立ては目映さに目を細めながらも女神には不釣り合いな2つの指ハートで決めポーズ。撮れた?って駆け寄り訪ねたなら、カメラ構えるのはこちらの番。)
清水立夏 08/31 (Mon) 22:43 No.112
(彼女と重ねた時間は多くとも確かにこの手の話は初めて仕向けた。こそばゆさを払うような仕草に笑いながらも示す同調は優しい嘘だと評されたい。)あるある、恥ずいよな。でも急に知りたくなった。これ以上は清水さんが焦げそうだし止めとくけど。(優位は譲らない口振りで終いとしようか。久しい単語に懐古の感覚を抱くも記憶の掴みは存外早く。)部活入ってねえし帰ったりどっか寄ったり、教室残ったり。帰宅部を堪能してる。陸上部は部活ない日とかあんの。(返答速度と内容は比例せず細かな情報と言い難いが、それが事実で現実でもあった。代わる代わるに知らないを埋めるべく問いはごく自然に。「返せ」と贈ったヘアゴムを外さんと伸びる指先は予期せぬ断りを受けて。そうした子供染みた応戦を経て、躊躇の間を置くことなく柔く小さい手が置かれた際、拒否への不安が浮かぶ胸中を遅れて知る。安堵が触れた指先にこもった。)なんでもやじゃないって、ちょいドキってしたんで止めてください。俺もやじゃないから清水さんしたいの考えといて。(彼女が言わんとする事は汲み取れたも、大いに語弊があると恥を忍んで伝えた後、選択を託して実行は洞窟を出た後にでも。空っぽになった手がスマホを構えたなら見事降り注ぐオーラを受けた彼女を写真に残す。ブレのない一枚を見せれば、陽光の下に立って無難にピース。明るい茶々が入るなら受け流そう。)あ、人来た。戻ろ。(行き同様手を取り、太陽との再会は早く。彼女を振り返り)決めた?ポーズ。(すっかり夕焼けの時間となっていた。)
森地康太 08/31 (Mon) 23:39 No.113
(軽い同調の信憑性を疑る双眸が続く言葉に見開いて、口は間抜けに半開き。)……今の!知りたくなった~ってそれこそ恥ずかしーんデスケドも?!(興味本位で疑問符投擲する事常のくせ、まっすぐな知りたいはくすぐったくて仕方ない。手加減された心地に敗北感は否めず膨れ面。)毎週木曜が自主練日♪だからヒマなら一緒に帰ろ!休みの日でもいーけ、アッてか6日日曜なの気付いてた?ケーキ食べ行く?(盛大に祝われたいらしい誕生日の日取りを想起してお誘い。いつも以上に気兼ねない応酬にやだをもう一度、「ずっと付けてればいーんじゃない?」と意識的に冗談めかして口角が釣った。)え~~~?ちょいなんだ?森地ドキってしないかな~って思ったのもあったのに。てか、これ!って決めんのがちょっと、  考えるけどお…、(“したいの”と認識されてしまうならそれこそ羞恥心が顔覗かせるから、決定権を譲るつもりだった口吻は重ため。「森地ファンサしてファンサ♪」なんて宣いつつうっかりバースト機能が火を噴いた。して、思案顔も和らいだ陽射しを受ければ)うん、ちょっとその辺で待ってて!(言うなり数分姿を消し、戻って来た手には売店で購入したソフトクリームが一つ。)持って、あーんしたげる。ムービーにしよ♪(仕掛ける側の余裕で、彼の顔を正面から映しながらスプーンひとすくいを口元へ。)ど?おいしー?(依然としてカメラは彼に向けたまま。立場が逆転するならニヤつく唇晒すのは必至だけれど、照れくささはきっと天然のサンセットフィルターが隠してくれる。)
清水立夏〆 09/02 (Wed) 04:22 No.121
(明け透けな心理にこれっぽちの思惑なんかないから、どうやら突っついてしまった口振りはおかしくて笑った。膨れた頬を横目に)怒んなって。いじけた?(横暴に願ったとある日付を彼女が掘り起こしてくれるならば、迷いの一秒だってくれてやらない。熱の生まれる指先がこちらに引っ張るような小さい力が働いたのは無意識。)日曜日って丁度良いじゃん。ケーキ食べんのは清水さんの誕生日じゃない?良いけど。行くか。(過ぎたやり取りにて彼女の好みを伺いつつ、6日の予定はすっぽり埋まった。重なる拒みと提案を受けて「清水さんは天才だな」引き下げる指と向けた横顔は完全に駄々のそれだった。)俺をどうしたいんだよ。ドキっとさせたら清水さんに10ポイント入るゲームとかしてる?(さざめく胸懐とは裏腹彼女の朗らかな声音以てすれば軽い出来事だと飲み込み、至った心理も軽やかに問えた。人生初のファンサは響く連写音に持って行かれた単純な笑みだろう。そうして数分間の取り残しは何をするでもなく地平線に眠り行く太陽を眺め、戻って来た手に握られていた物を認知しても察しとはならず。狼狽と羞恥が暫しの沈黙を生むが、楽しげな表情に煽られてスプーンを口に含む。舌触りの滑らかさであってもその顔は少し強張るよう。)美味しいよ、清水さんが食わしてくれたから。(美味の前提は恋人と仕返しの一環。固形でなければその一言言い終える内に溶けてなくなるから)もっと。それ全部俺のでしょ。(一度に終わらず二度目を欲しがる口が自ら開く。絶好の夕焼けを背けたって構わない。)
森地康太〆 09/04 (Fri) 15:52 No.138
name
color
pass
0文字