(夏夜を彷徨う妖精パックは今いずこ)

一緒に行かない?秋吉くん。(そう誘いをかけた時点で真昼の一幕は頭から抜け落ちてた。曰く秋吉に好意を抱いているらしい友人の請願へ応える為乗じた企画だが高台から見る星が格別に美しいと言うならそりゃ秋吉以外に誘う選択肢は無かろう。Vネック部分がイエローになったクロップド丈の赤Tシャツから伸びる二の腕や顕になった腹には虫除けスプレーを欠かさずに、SHAKAに押し込んだ爪先をとんと地に打ち付ける。ダメージだらけの緩いデニムに包まれた足を踏み出せばナイトウォークラリーとは何ぞやの頭が夜のピクニックのテンションで始まろう。腕にはきっとお決まり熱心な前準備の成果が書き付けられているが暗闇に紛れてそう頓珍漢な光景とはならない筈。)LINEで星とか宇宙とか月とかの絵文字使ってたから好きなのかなって思って。あたり?はずれ?(びよ~んと縦に伸びるトークルームはもっと話したいと会話を重ねるだに不足を訴える心地だから絶好の機会だった。グレープフルーツフレーバーのミストを振りかけただけの髪の毛が涼やかな風に戦ぐ。「話したいこともあったし、」は数瞬前まで忘れていたミッションを想起しての一言。)
小田仁希 08/10 (Mon) 01:17 No.2
あっ、小田さん!?探してたんですよ!星を、あ!(周囲を見回しカシオレ色を探す視線は当人の呼び声に一歩及ばず、振り返って輝いた瞳は不本意にも後出しにして、されど続く言葉も被るならからからと声を上げて笑った。今宵のナイトウォークラリー、目に見えて分かる表向きの売りは恐らくスタンプラリーなのだろうが、それよりも確かに唆られるものがあった。彼女の予想はしっかりと的中。)当たりっ♪ははっ、よく気付きましたね〜ブロックしたくせに。(刺していく言葉尻の素っ気なさは対小田仁希専用の鋭利さ。揶揄いこそ多分にあれど、声色には勿論悪意も嫌味もこれっぽちも乗らない気さくさで)メンヘラだと思われたまま日本に帰るわけにいきませんしね!ここも何度か来たことあるんですけど、星がすぅっごく綺麗なんですよ!だから上書きです♪(若干欠けた主語は無自覚だが果たして正しく通じるかどうか。スニーカーが土を踏みながらゆるやかな段差を大股で上っては数段先で彼女を待ち、また大股で先を進んで待ち。「いい匂いする?これ小田さんか?」何度目かの合流では鼻先を寄せながら)? 話したいこと?(距離を戻しつつ目を瞬かせれば首を傾げた。)
秋吉かもめ 08/10 (Mon) 20:06 No.15
?(振り返りざま吹き出す少年へ重ねた目弾きはそのまま疑問符が露見し、次いで投擲した問い掛けに正解賜れば「誘ってくれようとしていた?」と断片繋ぎ合わせ弾き出す答えは如何に。)あれは秋吉くんがいけないんでしょー!?(ある種秀逸なメンヘラLINEを想起して太腿擦るのは雷から臍を隠す要領であっかんべー。体温程度の沸点が怒りを引き連れたとて5秒で収まる”カッカ”だった。「上書き?」と間髪入れず問い返したのは一匙理解度及ばぬ文脈測り倦ねたが故。)グレープフルーツだったらあたしだよ。髪の毛についてるの。(髪の毛掻き上げたら香るグレフルの答え合わせだが、与太話が続かないのは軈て自覚する息切れのせい。緩慢な傾斜だとて大股で先行く少年を追従するには体力足らず、LINEの延長線上に聞きたい事話したい事を山程抱えて来たが瞬く双眸へ答えようにも舌が縺れて白旗あげるのはきっと数度目の合流の折。)ごめ 秋吉くん、もちょっと ゆっくり あるってくれないかな…。(ストップの掌突き出し深呼吸。細切れの呼吸の合間に告げたら眉尻下げて「遅くてごめん」は星やどりの余裕もない体たらく。)
小田仁希 08/10 (Mon) 23:41 No.20
うん!せっかち♪(脳裏を過った先日の遣り取りに笑みを深めて放った一言は、ともすればまた彼女の自律神経を刺激することとなろうか。意図して刺した返答に予想通りカッカと沸き立つ傍ら、浮かべる表情は対照的に極めて楽しげ大らか。「どっちが利き足かな?」と素肌垣間見せるデニムを眺める、が流石にこれ以上はやめておこう。最終的には両手共上げてごめんね許して怒らないでの白旗を振り)はい!だってじゃないと小田さん、このままじゃおれとの夏の思い出、BBQとメンヘラLINEになっちゃうじゃないですか。だから星空で上書きです!(「グレープフルーツが、ついてる…?」途端眉根を寄せ訝しげな視線でその髪に果肉を探した世間知らずの塊が、結果的に香りの正体を“ミスト”だと知るまでもう数秒。ひらけた場所に一足先に到着し、あと二度休憩エリアを越えれば頂上だと嬉々として振り返れば、バディの姿が思いの外小さくなっていたから)あれ!?ごっごめんなさい!!大丈夫ですか!?(驚き二度見後、登った階段を慌てて駆け下り、背後に回って背中を押し上げれば目的地は一旦目先のベンチへ変更。一人座らせ、自販機で適当に購入した280mlペットボトルのお茶を渡せば)た、楽しくなっちゃってつい…。あ、でもほら見て!ここからもよく見える!(彼女の視界を広げるように向かいから体をずらせば、星空を指差し──ふと。)…………えっと、なんの話してましたっけ?
秋吉かもめ 08/12 (Wed) 17:57 No.41
彫ったら最後死ぬまで愛してよ。(脅迫めいた台詞こそメンヘラ度を助長している気がしないでもないが閑話休題、睥睨も直解ける所由は誘いの矛先が自分だったというだけで事足りる。思いの調和が堪らない。)星空で上書きしたら終わりなの?あたしあと100個ある。ひゃっこだよ。(無理難題を突き付けるのは今直ぐここであの星を掴んで食べたいと駄々捏ねる3歳と同レベル。髪の毛を指先で梳いてみせる事で正体明かしへ替えれば目下ひ弱な体力を恨む現今だ。)や だいじょ  わあ うん、大丈夫だいじょう え、ごめんそこまで(させるつもりじゃ、と続く台詞は呼吸に立ち消え背を押されるままベンチへ腰を落とす。あれよあれよと差し出されるペットボトルへすんと一回り縮こまる心地で「ごめんありがとう…」と告げて)乗馬もフィギュアもバドもやってたから体力には自信あったのにな。楽しいとはやるタイプ?あたし楽しいと出来るだ~~けちんたら歩くタイプ。(呼気一つで息整えたら軽口叩く余裕を取り戻してペットボトルを煽る。靭やかな指先へ視線釣られれば)お わあ…。凄い!星ってこんな澄んで見えるの?(意図して目を凝らさなくても双眸に飛び込む星のシャワーに瞬きを忘れて幾許か、腕に散見する文字列を映じずとも口上は滑らかに滑り落ちた。)秋吉くんて星とか宇宙とかそれ以外に何が好き?聞きたいことがたくさんあるの。(見上げたまなうらに級友の姿。徒行の傍らでも休憩中の雑談でも構わない意思表示に「体力回復したよ、いく?」と膝を伸ばし立ち上がる。)
小田仁希 08/13 (Thu) 08:08 No.48
(それがあまりにも典型的な台詞だったから、玩具を与えられた赤子みたいにきゃっきゃと大喜び。だが如何やら相手も相手で幼子のような桁を差し出してくるなら)おれとやりたいことがあと100個ってことですか?なら大変!これから帰るまで毎日遊ばないと♪明日は何します?(お世辞という文化と縁遠く生きてきた人間の言葉はいつでも本気。笑みを深めては「ナイトズーとか行ってみたいです!動物は好き?」と、夏ならではの案その1を早速提案。)すごい…!いろいろやってたんですね!?あ、金食い虫?(LINEで見かけた言葉を邪気無く投げ。楽しい事に対する考え方の違いに触れれば、それも知ってると言わんばかりに疼く笑顔。持ち上がる頬で目尻を押し上げ)おれはそう!小田さんは終わりが気になっちゃうんですよね。前言ってた! でも大丈夫ですよ♪今日はおれがず〜〜っと終わらせませんから!小田さんがもういいって言うまでね。(共に星空を仰ぎ見、彼女のベクトルが再び自分へ向いたのを耳が聞き取れば、体力回復を知らせ立ち上がるのと同時に自分はベンチへ腰掛け)もうちょっとここがいい!おれ、実はまだ頂上からしか星を見たことなかったんですよ。ここから見る空はまた全然違いますね〜。(瞳に宿した新鮮さがまた星空を映す。それから思い出したようにそれ以外…と呟けば再び口を開いて隣へ)好きな食べ物はグラタンっ♪好きな色は黒と白っ♪好きな場所は あ、メモしなくて大丈夫ですか?(彼女の腕を指差し、ニヤって笑った。)
秋吉かもめ 08/14 (Fri) 12:34 No.58
大好き!(耳朶打つ単語があまりにも感興引くものだったから、きゃっきゃと燥ぐ少年への睥睨もすっ飛ばした声が朗々と夜気を裂く。)動物ね、あんまり好かれないんだけど(世知辛いことに…という表情を挟み)大好き。夜と昼でぜんぜん違う表情するのわくわくする。いこう。いつ?明日?(世辞を知って尚無視する頑是なさを披歴したらせっかちに前のめり、忘れぬように腕に書き付ける。)ほんとに?うそでしょって思うのに秋吉くんがいうとほんとに終わらないのかもって思えるからすごい。(現実的に無理な所業だとて今そうと信じられる説得力を把持する不可思議さが胸を逸らせる。「先に寝ないでよね」と釘刺す様相は強ち冗句に留まらず、スタンプラリーも頂上も無視した道草も厭う筈がない。二人きりの星やどりなら内緒話に丁度いい。)きれい…流れ星見たことある?秋吉くん、部屋にプラネタリウム作ってそう。(日本とは程遠い空の高さと清澄さに日本で焦れるクラスメイトの姿が過ったらなんかちょっと胸がささくれ立つ気がした。必殺仕事人のようにマッキーを指先でくるりと回旋し腕に書き付ける秋吉かもめプロフィール。隣に事前準備の文字列を映じたら空から視線を引き下げてって強請るみたいな声を投擲した。)好きな場所は?その次はね、好きな女の子のタイプ。あと、今気になる人とか好きな人いる?彼女は欲しい?(朗読する滑らかさで読み上げたら「無理にとはいわないけど教えてほしくて…」と歯切れの悪さは半分の羞恥心と然程親密でない間柄ではあまりに踏み込んだ質問と自覚故。)
小田仁希 08/15 (Sat) 09:42 No.67
(どうやら彼女のお好みを差し出せたらしい手応えをその一言で確かに得られたなら、やった♪と拳握り喜びも素直に)わ、一緒だっ!おれも好かれないんですよ〜!(同じ言葉を正反対の色で放てば)でも大好き!動物園ですし、犬や猫と違って吠えられたり噛まれたりもそうないですよね。だから大丈夫♪いつでも行けますよ。明日行こっか!(喜色隠さずにこにこ笑顔で頭を機嫌良く左右に揺らしながら腕に追記される文字を見守り)え?本当ですよ。おれ、嘘つかないもん。(まるで不思議そうに丸く見開かれた瞳が瞬きを二度、再び眦をくっつけて笑めば)今日も明日もおれたちが自由に決めていいんですよ♪何故なら全部おれたちの時間だから♪あ、でも明日はナイトズーに行くから〜……あははっ!楽しいことがずーっと続けば、小田さんが終わりを気にすることも減るのにね♪(はーい!は釘刺しへの明瞭なお返事。星空と彼女の横顔を往復するように眺めながら)ある!プラネタリウムは近所にあるんです。だから、そこが好きな場所♪……女の子?(ふと毛色の変わった質問となれば、思わず聞き返すも思案数秒)よく笑う子!好きな人は、いないですけど…(でも、と続ける言葉は何れもいたって純粋に連ねられた。)仲の良い子はできました!ただ彼女も別にそんな……? あ。小田さんは〜友達と、彼女?恋人ってどっちが仲良しだと思いますか?
秋吉かもめ 08/16 (Sun) 09:07 No.74
(世知辛さに嘆く己と正反対の表情を見れば感心と羨望のまんなかみたいな声が出た。「明日 ナイトズー 秋吉」と書き付けたら思い出の先取り。)ほんとに ほんと……??(物理的不可能を告げんとする生真面目を発揮するか否か躊躇してちらりと一瞥、終わらない今日があるなら知りたくて促し次ぐ台詞が耳朶打てば沸き立つ面映ゆさに顔を覆う。)んふ ふふふ…  なんか、秋吉くんのこと5歳だと思って接してるって言ってたのに、今はあたしのほうが聞き分けのない子供みたい。(あーはずかし、と重量の無い声で言ちれば火照った頬を掌で仰ぐ。数刻前秋吉が浮かべたニヤッと笑いを想起して話に夢中になってしまいそうな指先を叱咤、「好きな場所 プラネタ」と続きをメモしてから)あ、それはラインでも言ってたよね。(件の級友はよく笑う子だったっけと思案しながらまたメモ。逡巡がちな唇は開いて閉じてを繰り返し、けれど流暢に解答が得られるのなら「その仲の良い子は、恋愛対象になっていきそう?」は最後の疑問符となろう。一方新たに巻かれた疑問の種は芽吹く花の名がまた無理難題。)んと、仲良しがより「特別」て意味?だったら、(あたしも経験豊富な訳じゃないけどと前置きをしてから、)友達と出来ることは恋人とでも出来るけど、恋人と出来ることは友達とじゃ出来ない気がするから、いろんな特別の中で「恋人」が一番上に来るんじゃないかな。これは人によるかな。友達は沢山作れるけど、恋人は一人しか作れないし…。(結局最後は尻すぼみ、伝わったかなと隣り合う少年を覗く。)
小田仁希 08/16 (Sun) 22:27 No.82
(ほんとにほんと?ほんとにほんと!交わす言葉は重なる度に幼さを増すようで、遂には先に気付いたクラスメイトの様を見て声を上げて笑えば)今すごく年下っぽかった!!もっと駄々こねていいよ、にちちゃん♪(ほんのひと月にも満たぬ差をこれでもかと言わんばかりに限界まで引き伸ばし、誇らしげな喜色を両頬にたくわえ持ち上げた。過日を遡るような言葉に誘われて自分もまた記憶を辿り頷きつつ、もう一つ続いた疑問符に瞬き数度。彼女の顔をじっと凝視しながら)その仲の良い子の中には、もちろん小田さんもいるんだけど……(口許に手を当て浅く眉根を寄せたやや難しそうな思案顔も、直ぐに解けたなら)ごめんなさい。おれ恋愛をしたことがなくて、どういうのが対象なのかとかは…まだちょっと分かんないかもしれないです…。(いつだって分からない事は分かるまで突き詰めてきたけれど。白旗とばかり困り眉で笑みを浮かべながら、現状上手く回答を返せない情けなさに頬を掻いた。「因みに小田さんはどんな人が恋愛の対象になるんですか?」重ねて尋ねたのは参考までに。こればかりは先輩後輩も逆転せざるを得ない。)あー特別か〜!!難しいですね!?ほらこの前、最高レベルの仲良しの話したから… あっじゃあハイ!おれからも小田さんに恋の質問いいですか!?(真っ直ぐ伸ばした挙手は指されたがりにアピール後、好奇心いっぱいに満ちた瞳で尋ねた。)小田さんはこれまでどんな人を好きになってきましたか?……あれ?小田さんは恋愛したことありますよね?ない?
秋吉かもめ 08/17 (Mon) 23:04 No.91
じゃあ指きりげんまんしてくれる?(すんと真顔で小指差し出せば餓鬼扱いの報復は針千本を飲ます脅迫めいて。メモ塗れの腕に気を取られた所為でその視線に気付いたのは一拍遅れ、)嬉しい。あたしも秋吉くんのことは得難い友達だと思ってるし。(真直な瞳が瞬き一つ、後押しするように首肯し続きを待つが思案顔に違わぬ解を得られたのならもういいよねと級友の姿を浮かばせ終了。肩の凝る心地だけが残った。)ううん、こちらこそいきなり変な質問しちゃってごめんね。(眉尻下げる少年へそんな顔しないでと目論む指先がその頬を抓る悪戯が叶えば一笑いして「実はね、」と切り出す一瞬前。)あたし?あたしは、うーん…最初は背が高いとか運動が出来るとかわかりやすいスペックにぽっとなりやすいかも…(今度はこちらが頬を掻く。)そうそう、あっは はい秋吉くん早かった。(重なる言葉の隙間に星まで届く勢いの挙手を映じたら演技ぶって指名。)付き合ったのは一人だけだけど、どんな人かあ…。入りは友達からかも。友達になれなきゃ恋人にもなれなそうっていうか…。(雀の涙程の経験を語るにはサンプルが足りなくて首を捻る。例えばあの星々の中でいっとう煌めく星があなたの特別ですよと差し出されるならどんなにか楽なのに現実は難解だ。)好きって言われたら好きになっちゃうし、一番だよとか特別だよとか、そういうのでドキッとしちゃうかも。単純。(明確な解を出せずして、あはと短な笑みを付した。)お稽古ごとたくさんしてたって言ったでしょ?あれ全部、一等賞は取れなかったから。
小田仁希 08/18 (Tue) 23:29 No.101
うそついたら?♪(差し出された小指に自分の小指を絡めれば弾ませながら歌う。今日は終わらせないよ、キミより先には寝ないよ、明日はナイトズーだよ。肝心なところは彼女に任せるように語尾を上げて)ですよね!小田さんもそう思ってくれてると思ってました。(一見自惚れとも言えそうな言動は、しかし一片の不安も無く言葉に出来たのはひとえに彼女のお陰だろう。もし揶揄われるようなら気恥ずかしさに笑いながら首を掻いて誤魔化す作戦はさて。傾いた眉尻は頬へ向けられた悪戯を経てきっと元通り、続く言葉を利口に噤んだV字口のまま待ち。)あーーーっ!言ってましたね!あーーー、あーーーー…………(これまで得てきた小田仁希の断片的な情報を頭の中で繋げ合わせて生まれたのは、正解ではなく一つの印象として。明確でなくても確かな言葉で受け取った最後の一言まで聞き取れば、)小田さんにとっては、一番っていうのが一番大事みたい?(彼女を一番にしてくれる人はきっと、自分が一番じゃなきゃ気が済まないなんてこと嘘でも言わないだろう。どうやら好きにも嫌いにも関わってくるらしいその一単語は、彼女にとって一体どれだけ大きいものなんだろうとはあくまで想像の範疇。きっとまた悪い癖が出た。)それってつまり、一等賞を取れる習い事を探してたってこと?今はしてないの?過去形ですか?
秋吉かもめ 08/20 (Thu) 17:46 No.112
針千本の~~ます♪(指切った!と振り切る小指に望む奇跡は秋吉だけが握ってる。露になった膝小僧のダメージ部分をつつくのは手持ち無沙汰の手遊びに似て、喋りすぎたと内省した一秒後。)そ  なのかなあ…。だったらやだなあ…。(目弾き重ねたのは分かりやすく跳ねた心臓を宥める為。)一番じゃないあたしなんかでも特別にしてくれる人がいいのかな。一番じゃなくたって意味はあるって言ってほしいのかな。(己とて見失った着地点は他人からすればもっと不可解だろう。故あって「もうこの話終わりね。自分でわかんなくなっちゃった!」は重量を持たぬ照れ笑いにて帰結し、「出た、なんでなんでマン。」と続く疑問符へは逡巡とも取れる沈黙ののち。)秋吉くん、聞いたらなんでも答えが返ってくるって思ってないぃ…?多分つまんないよ。(悪戯を咎める視線を添えて、聞かされる方の困惑を慮った唇から茶化した台詞がまろび出る。柔らかい場所を他人に明け渡す居心地の悪さも同時に回避して話題引き戻すべきは)さっき言いかけたのなんだけどね。秋吉くんに恋してる女の子がいるの。それで、色々聞いてきてって言われて……今日聞いたのは伝えてもいい?(情報は等価交換。片側だけ蜜を啜るのはフェアじゃないと判じた女は名を聞かれるなり何なりしたら答える心算で、だから級友の人選はポンコツだ。一から十まで説明を終えれば一度膝を伸ばして屹立し、「か」の字で開けた口をそのまんま。)  (もっかい座った。だって今日って終わらない。)
小田仁希 08/20 (Thu) 23:58 No.121
やだ?(予想と反した反応に丸い目が瞬き。しかし続けられた言葉に開いた口はやがて、ほお…と関心深くまたある種感嘆にも似た相槌を溢し)おれ、小田さんはずっと一番になりたがってると思ってたので、それを否定することは言えないな〜って思ってたんですけど…(前置きは平生言葉足らずな男が意識して連ねたもの。徐に星空を指差せば)一番星ってあるじゃないですか!あの一番って“一番明るく見える星”としか説明がなくて、特に学術的な定義があるわけではないらしいんです。つまり見る人によって一番星って違うものなんだって!(わはは、と口を開けて邪気無く笑えば)そう考えると、一番なんて案外そういうものなのかもしれないなって思えてきませんか?おれは、一番な小田さんも一番じゃない小田さんも、等しく魅力があるものだと思ってますよ!(なんでなんでマンは、つまらないよと逸らしたがる言葉を前置きと認識するかのように、うんうんと尚も色褪せない好奇心強く首肯し耳を傾け。その瞳が再び、今度は驚愕に開かれるまで3.2.1──)えーーっ!?おれに?!!やったーー!!?それで…、?(ぽっと染まる頬。思わぬ判断を委ねられるなら、瞬く瞳に彼女の姿を映して数秒後、眦をくっつけて笑み)じゃ〜ダメ♪知りたかったら直接聞きに来てって伝えといてください!(不意に立ち上がって座った彼女とアルゴリズム行進でもしているかのようにすれ違いで立ち上がって座るなら、笑い声が弾むだろう。そこに特別な言葉はいらない筈。何故なら二人はまだ、夏の夜に夢を見ないから。)
秋吉かもめ〆 08/22 (Sat) 09:07 No.125
(自分すらあまり立ち入らない自分自身の内側が露見する感覚は居心地の悪さと羞恥心。やだと頑是ない否定語へ頷くも間もなく微かな沈黙を経て秋吉の指へ導かれるまま零れんばかりの星々へ視線を引き上げる。)うん、(不意に脾腹を突かれたような心地は意識外での出来事だった。)うそでしょ…!? ひゃ~……。(ころんと落ちる涕涙に気付いたのは一拍も二拍も遅れたタイミングで、純然たる驚きは次いでオトボケな感嘆詞と成り代わる。卒然たる涕涙へ倉皇するより喫驚と可笑しさが勝って)うそじゃんごめん 嬉しくてこうなっちゃった。(鼻から抜ける笑みは悲嘆の一切を含有せず軽やかな調子で頬を拭う。「良いこと言うねえ宇宙博士」は揶揄というよりこの場を茶化すための台詞で、はあびっくりしたと涙の残滓へおさらばしたら「うん、うれしい。ありがとう。」は噛み締めるように。斯くして驚愕を多分に語る瞠目を見て取れば)そんなに驚くこと?秋吉くんはもうちょっと…  そう、魅力があるものって自分をわかったほうがいいかも。(染まる頬がなんだか小憎たらしくて刺々しく言葉を装飾してみせた。当人が否を唱えるならそれを峻拒する権利はあるまいてわかったと首肯一つ、胸のすくような内実はとりあえず見ないふりをして。律動運動宛らのすれ違いへバツの悪そうな笑みを浮かばせてかから始まる台詞はそのまま捨て置いた。終わらせたくない今日の扉は永遠に開け放したまま、今しか知らない夜でいい。)
小田仁希〆 08/23 (Sun) 00:25 No.128
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