(藻があったら抱き着いた。)

(日頃の行いは悪くないとの振り返りは現実逃避。遊泳満喫の最中に感じた軽さや直に触れているような冷気に目線を落とせば晒していた。)なんで?(お一人様であったことと、発見早く少し先に海を楽しむ水色ビキニであった布を捉えられたのが何より幸いであった。自分を抱き締めるように両腕を代替品とするからどう頑張っても追い付けないと悟って、さて冒頭。未だ水着は視界の範囲に漂うも小さくなっていることも事実。戻って来いと願掛けは睨みよう鋭くその一点を刺すが、徐々に羞恥がこみ上げて顎先ギリギリまで浸りながら亀の進みを再開。)…土砂降りになればいいのに。(そんな呪いをはなから受け付けない程の晴天に鼻をすする。後ろでまとめた髪の毛先はとうに海水を味わっていたから後の洗髪を思ってか、眉間の皺を増やして広がるばかりの距離を縮めようと。矢先に不幸は重なり海水が僅か口に入れば咳込みストップ。)うぇ…(周囲への意識はないまま。)
秋山紘 08/01 (Sat) 13:40 No.7
(愛用のタコ足浮き輪で心地良く水面を漂う最中、何度目かの波でタコ足の一本に漂着物もとい水色の布が偶然引っ掛かったことよりも、海に一人咳込むクラスメイトの姿を見つけることの方が早かった。)秋山さーーーん!!!おーーーい!!!(少し離れた距離にいる彼女の名前を呼べば手を振り、浮き輪のまましぶきを上げるバタ足で彼女の元へ。)大丈夫ですか?なんだか疲れてそうな… わ!(結っていたように思える髪が無造作におりている様も相まってか、頭上に広がる雲一つない晴天とは対照的に視界から得る彼女の情報はなんとなく今にも雨が降りそうな曇天の印象。杞憂ならばそれに越したことはないけれど、会話を遮るようにまた少し大きめの波が二人を煽れば、カナヅチは浮き輪にしがみついてぎゅっと目を瞑る。そこで先程からタコ足に引っ掛かっていた布は、波の勢いで次に秋吉の顔面にべたりと貼り付き)…ぶわっ!な、なんかくっつい、……? !?!?(自身の手で剥がし、何気なくぷらりとぶら下げてみたところでそれの正体に初めて気付けば仰天。慌てて周囲を見回してから改めて目の前の彼女へ)たっ大変です!!!誰か取れちゃった人がいるかも!?!秋山さんこれどうし、よ う………?(視線は自然、顔から下へ、水面の中を見たのも一瞬、跳ねるように再び顔を上げ)……………????(瞬き倍速、真顔で一人パニック。)
秋吉かもめ 08/02 (Sun) 07:59 No.21
(嬉しい声掛けもこの状況に限ってはアースラが近付いて来るとちょっと青ざめる。しかし彼の心遣いをなおざりしたくもなければ一人で打開する術も知らない。けどやっぱり異性の壁がえっとそのあのをしどろもどろに繰り返す中で揺られた直後、こちらは両目開いていたから彼の視界の障害物をはっきり捉えた。そして声を挙げるよりも彼の慌てふためき様にひとまず宥めるような声で。)うん、大変だね、大変なの…。そう、取れちゃった人が居るんだけどねそれが… だめ!!みっ見ないでぇ…信じられないでしょ…それ多分うちのやつ。なんか取れた…。秋吉、聞こえてる?(彼の視線が下がったなら反射で背を向けた。背中越しにようやっと陥った事態を説明するけど彼の混乱も見ていたから元通ったかと問い掛けて、次いで提案を届けた。)その水着、タコの足に引っ掛けてくれる?それで秋吉が後ろ向いてる間にうちが着るから。いい?ぜーーったいに後ろ見てね!?(彼からの言葉を待つ間、無言の気まずさは上半身のせいか背中を見せたまま呟く。)そんな浮き輪はじめて見た。かわいいね。
秋山紘 08/02 (Sun) 17:35 No.27
………… !いっいやっ見てない!!見てないです!!!見えてないです!!!ごめんなさいっ!!!(暫し頭上に乱立していたクエスチョンマークが彼女の声でばちんと消えれば背中を向ける当人へ、双眸を力一杯瞑って必死に連ねる弁明は真赤な顔で。手に持つそれがクラスメイトの物だと知ると、途端重量が増したような錯覚に襲われ、言われるがまま即手放せば浮き輪の中で体だけくるり反転し)はい!後ろ向きました!100パーセント向きました!!着ました?着ました?まだ? わ〜〜………びっくりしたぁ……(未だ肩口まで火照りきった朱色の熱は冷めきらずも、ひとりごちる声は焦りのピークを越え落ち着きを取り戻しつつある笑いと共に。お互いに背中を合わせながら)あっ、ねー!可愛いですよね!掴めるところもたくさんあってお気に入りです!秋山さんも水着かわ(ハッと蒼褪めれば一旦口を閉ざし)あーーーえっと、休憩しませんか?陸地であそ、ぶ?服、着ます…?(込める声色は提案以上、願望未満。)
秋吉かもめ 08/04 (Tue) 15:20 No.46
(あいにく背を向けてしまったから彼の顔は見られないもの、その声を信じてほっと胸を撫で下ろす。100%の誓いに代わりばんこで振り返れば、タコの足にて水着が素知らぬ顔してそよそよ揺れていた。一旦は上半身赤子だったため、肌に当てただけで怖いものなしだ。すればすっかり安心したから紐を結びながら意識は彼との会話に向ける。)あは、可愛いって言ってよ、もう大丈夫だから。ありがと秋吉、うちの命の恩人。(心配りから言葉後が濁ったと察せられたが、反して彼の目を見て続きを欲しがった。水掻き移動したのは彼の正面、花柄を指した指先は近場のタコの足を掴めば来い来いと引っ張る。)ううん、まだここで遊ぼ。もう少しだけ。ほらタコもぜんぜん泳ぎ足りないって(彼が中に居るのを良いことに波を求めて今よりもう少しだけ沖へと進む。中波程度の心地良さに空を見上げながら)秋吉、知ってた?昼も星は見えてるんだって。けど、見えないね。秋吉は星とか月とか、そういうの好き?天文部だったよね…?(外側から浮き輪に掴まって海に関連しない話だって構わずに問い掛けた。)
秋山紘 08/06 (Thu) 18:53 No.63
(その視界から彼女の姿を慌てて外してから少し。装着を終えたか軽く跳ねるような笑い声は普段聞くものと同じようで、彼女の方から再び映りに来てもらえた瞳は驚き丸まるも直ぐ、喜色で弧を描いて)あははっ、かわいいです!ちゃんと結べましたか?もう取れない?(彼女が普段通りの様子を見せてくれるから、此方も安堵を全面に。まだ海の中にいることを選んだ返答へ、自分から提案したにも関わらず確かにと同意を示すように頷く意図は「思い出の上書きチャレンジですか?」と、自分の予想を彼女の内心と摺り合わせるような問い掛けと共に。)! そうなんですよ!えっ、星に興味ありますか!?(どうやら泳げるらしい彼女に誘われるがまま沖まで連れて行ってもらう最中、何気なく選ばれた話題が自分の好きな分野だと知るや否やどんぐり目を満面に輝かせ)好き!あのねっ昼間に星が見えないのはねっ、太陽があるからだって思うでしょ?ちがうんだよ〜(調べれば分かるような豆知識も、好きな話だからいっとうご機嫌に連ねながら)へへ、天文部なの覚えててくれて嬉しいなぁ♪秋山さんは………、………バドミントン部?(意味は語らずとも伝わるだろう沈黙は数秒足らず。再び同じく空を見上げれば)海でも山でも、夜になると凄く綺麗に星が見られるけど、僕個人的には海で見る星空の方が好きなんですよね!秋山さんは?(恰も彼女も天体に関心があると信じて疑わない口ぶりは無自覚で)
秋吉かもめ 08/06 (Thu) 20:44 No.66
(丁寧に確認してくれるなら自信を持って二度頷く。満悦に緩む口元はこころを見透かしたような問いに半開きと瞬きが続いた。)うち声に…?あ、秋吉もよくやる?上書きチャレンジ。秋吉ともともと遊ぶ約束していて今がその真っ最中ってゆう思い出にするから最後までよろしくね。(彼の返事を聞かない身勝手さは軽い口振りでタコの足がまるで逃がさないための大きな手錠にも思えた。予想以上の反応は嬉しくて、けれど興味があるのは空の瞬きよりも表面上だってまだ触れていないクラスメイトであったからほんの一瞬噤んだ口は真昼の謎に容易く開かれる。)ちがうの?空気中の成分がうんたらかんたら?昼に見えるわけないって脳が思い込んでるから?昼間の星はちょっと休んでる?今の三つに正解あった?(テストはきらいでも秋吉先生の授業では積極的に脳が働ければまだ正解を求めず。あまりに無邪気な様子に釣られて表情を綻ばせつつ「休み明けの試合、見に来てね」それは夏に終わらないご縁を繋ぎ止める意味あるウソ。同じ空に投げた視線は彼に落ち着き)うちはどっちだろう。海の音聞きながら見るのも素敵だけど、でも山の星空も手を伸ばしちゃうくらいに綺麗だから…って、お星様の名前もろくに知らないんだけどね(知識の浅さをこぼす顔は眉下がり。来た道を戻って砂浜に向かいながら)秋吉が好きな海の星空の素敵なところおし…あっ 今夜空いてる?
秋山紘 08/08 (Sat) 02:51 No.78
(突然渡された予想外のシナリオ台本へ可笑しそうに声を上げて笑えば、ばちゃばちゃとバタ足で水面を揺らしながらはしゃぎ)秋山さん、砂浜で一緒にタコちゃん膨らますの手伝ってくれたもんね♪交代交代でポンプ踏み合って〜、あ、なんだっけ?そういえばかき氷の好きなシロップの話しましたよね。秋山さんはブルーハワイだっけ?(ありもしない過去話をあったらいいなの声色で楽しく。浮き輪越しに上に伸びるタコ足を抱えながら笑顔で投げ掛けるのは、全く知らない情報を恰も聞いたけど忘れた風に。答え合わせではなく単純に正解の有無を問われれば、おふざけに口を前に尖らせて)ぶぅーーー♪でも昼間の星は休憩中説が一番好きです! あっ、正解!?おれすごい!やった!行く行くっ♪試合前に学食でカツカレー食べないとね!(浮き輪の外側へ片腕を垂らせば、水中に潜らせてゆらゆらぴちゃぴちゃ。凪いでいる水面に小さな飛沫を立てて遊びながら)星の名前は好きに決めていいんですよ♪ちなみにこないだは〜……ん?(ここに来てからほぼ日課にもなりつつある、サマリン島での天体観測の思い出を早速一つ披露しようと開いた口は、ふと掛けられた問いに一度閉ざすが)空いてますけど……あ!!!星みる!?あきやま座一緒に探しますか!?(ぱっと輝いた瞳がもうひと回り大きく瞬けば、見えない尻尾が先走り大喜びにぶんぶん振れる。大はしゃぎを表すようにまた水面がバタ足でぱちゃぱちゃと水飛沫を上げた。)
秋吉かもめ 08/08 (Sat) 12:37 No.84
ね♪うーん?あはは!したした。ブルーハワイはほんとに好き。秋吉はね、秋吉は…まさかのシロップかけないタイプで驚いちゃった。本当に好きな味はなに?(いとも簡単に上書きしてくれるから弾む声は普段よりも高らか。せっかくならずっと笑って欲しいと予想した無味は不発の予感もすれば、続け様に新しい情報を残すため問い掛けた。重みのない軽い不正解音が鳴れば)えーーなんで~正解って言ってねえ秋吉正解だって言ってよ(彼も巻き込めるようにタコを大きく揺らす気分は小学1年生。)さっきの三つで脳みそ全部出ちゃった。なんで?(端折る疑問はもちろん今見えない星について。彼の応援が約束されるならない試合の絶対勝利を確信しつつ、その動作を真似るよう二人の間に飛沫が重なって飛ぶ。先んじて彼が察してくれて誘いの言葉は不要となり、付加された一層の楽しみにこれ以上上げられない頬が痛いくらいに笑うもまず言葉にしたのは。)あ~き~よ~し~、ばしゃばしゃし過ぎ、落ち着いて(子供かわんちゃんか、とにかく声が柔く落ちるのは口元の綻びで。)うん、見よ、見たい。ひろ座を探すの。あきよし座はもうある?かもめ座かな。お話いっぱい聞かせてね。(小指で交わすみたいにタコの足を持つ手に力を込めたなら砂浜へと向かって、ひとまずは終了の時間となる。それから夕食を食べて、彼と今度こそ約束して落ち合い、違う顔を見せる海に足を運ぶだろう。)秋吉!きれい!あれとあれとあれと、あっちのもひろ座にできる?
秋山紘〆 08/09 (Sun) 01:46 No.92
!? ぶ、っはは!そうなんですよね〜「シロップぅ!?邪道だ!」ってね。思っていた頃もありましたが、おれはいちごが好きです♪(また予想外のキラーパスが飛んでくるなら、噴き出し笑いつつもある種ノリツッコミのように乗っかろう。まるで小さな子供のように駄々をこねる同級生の姿に何処かむずりと内心が擽られる感覚。揺らされるタコにうわあっと声を上げながらも、正解を求められるなら出来るだけ分かりやすく教えてあげよう。太陽と空気がタッグを組むと星が隠れてしまう、だから例えば空気がない他の惑星からなら、太陽と星を一緒に見ることも出来るのだ。話す様は嬉々としてとても楽しそうに。もし先程の回答の中に似たものもあったと指摘されたなら「うんたらかんたらじゃないもん♪」と意地悪を返すこともあろうか。)やった!へへっ、ひろ座!かもめ座もあります!今日も見えるかな♪(真昼の星空を見上げれば、眩しそうに目を細め───その夜。人気のない浜辺で満天に輝く星を指差して)ほら見て!星空がふたつもあるんですよ♪(暗い水面がもう一つの宇宙みたいに、淡い白波と共に月と星を輝かせるから。)秋山さん、実はよくばり?(一面の星を自分のものにしたがる様にまた声を上げて笑いながら、今だけは数千億の星たちを全て二人占めしてしまおう。)
秋吉かもめ〆 08/10 (Mon) 10:26 No.104
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