(乙女座AB型、本日の運勢は?)

(巽志真は、目に見えないものはあまり信じない主義である。無論、運気や運勢もその括りのうち。だがしかし。本日はのっけからツイていないと言わざるを得ないスタートであった。目覚めて部屋の扉を開くと海外サイズの虫と鉢合わせ、欠伸をした隙に朝食のお供のオレンジジュースを手許に溢した。お気に入りの日傘の骨は言うことを聞かないし、白のサンダルは泥が撥ねて染みをつくった。よって、カナヅチがよりにもよって海遊びをチョイスしたのは半ば自暴自棄の所業である。長い髪はハーフアップでおだんごに纏めたなら、胸元にビジューブローチのついた空色のバンドゥビキニはバックホックを嵌めて、ひとり海に飛び込んだ。透き通る水面に心も浄化される心地であった、けれども。運とやらはそう簡単に舞い戻らないらしい。)──は?(肩まで浸かる程度の浅瀬で違和感を憶えたのは、胸元の開放感から。視線を真下に向けて、掌を海中の自身の胸元へ。ない。断崖絶壁で胸がないのは元々だが、それが触って解る程に。)ちょ、 Excuse me……(肩まで沈めた体躯。両腕は胸周りを覆った侭、数メートルの距離にいる級友へ蒼白の仏頂面が、か細い119番コール。)
巽志真 08/01 (Sat) 13:21 No.6
(三国雪緒は朝から幸運だった。目玉焼きは双子だしオキニのTシャツが丁度洗い上がるタイミングだしマーケットのカフェオレはおまけでサイズアップして貰えたしいいこと尽くめの1日はプライベートビーチでぷかぷか浮かぶ現今とて陰らず継続中。ゴーグルで水中を覗けば珍しい魚を見つけ翻るオレンジ色に感嘆の声があぶくとなって薄青い海面へ上ってく。海面へ顔を出し濡れそぼつアッシュヘアを掻き上げて暫く、胸元程度の深さを確認した爪先を海底へ付けた頃合い。)……?(か細いSOSが耳朶打った気がした周囲へ一瞥くれて頭上へ疑問符。気の所為だったかと再び沈めんとした体躯は然して)なっ  !?に  これ…。(咄嗟に指先を引っ掛けた水着に素っ頓狂な声を上げた。翻るのはオレンジ色の鰭した珍しい魚じゃなくってスカイブルーのバンドゥビキニ。プライベートビーチで見つけたということはつまりと巡らせる双眸の先、)巽……。(見つけたるクラスメイトは肌色多めの風采で水着と少女と交互に視線を向ければ大体の現状把握は数秒足らず、うっかり熱上る額は思春期男子として真っ当な反応だが然し名を呼んだきり二の句を告げぬのは己よりも少女の羞恥心を案じたが故。数メートルの波間を挟んで数瞬の沈黙挟めば砕破せんと選した行動は)…似合う?(指先へ引っ掛けた魅惑のビキニを己の頑強な胸元へ宛行って一言。IPPON貰える自信はあんま無い。)
三国雪緒 08/01 (Sat) 22:48 No.13
(予測不能の事態に渾身のSOS以上の選択肢は浮かばず、水面から垣間見えたアッシュが今一度竜宮に戻らんとするなら憫然たる声音が喉元潜る。)ああ…まって……(だがしかしその後カンマ数秒。伊達眼鏡の奥の視力は然程悪くないから、状況は察するに易い。彼の指先に揺れたのは先刻まで己の胸元を覆っていた戦犯に違いなし。『状況打破する一言』の問いに、数Aより難問に打ち当たった脳髄は正答見つからず。「ナイスお宝ゲット」「ノールックで投げて」──?さてどれが正解かと思案投げ首で一文字に結んだ唇、寄せた眉。そうして数秒の沈黙がふたりのあわいを埋めたけれど、先手うって解答ボタンを押したのは彼だった。)っふふ、(鼻から笑みが抜けたのは自身でも想定外、ひくつくから唇は歪に。)わああ!よくお似合いですね!  お客様、こちらのビキニですね、グラマーな方でなくてもですね、ビジューが錯覚を起こしてくれて、谷間があるように見えるんです!お客様のような方に“と・く・に”おすすめです!(意地でも体躯は海面から1ミリも出さぬと身動き取らぬ癖に、悪舌だけはよく動く。)これな、わたしにこれ買わせた店員の真似。ホック外れやすいとか聞いてない。(不服全面に押し出したかんばせは祖国の推定年齢・20代女性への恨み言を歯切れよく宣うけれど、)……どうしたら三国と気まずくならずにそれ、もらえるやろ?(憂い帯びた双眸は現今生まれた侭の姿の上半身に情けなく落ちた。)
巽志真 08/02 (Sun) 01:15 No.19
やった、IPPON。(ざけんなと殴り飛ばされて致し方ない悪巫山戯は見目にそぐわぬ年相応と免罪符を用意はしたが、結局少女の笑みが耳朶打つからひっそりと胸を撫ぜ下ろす。とはいえ心許無い状況は変わらず、あられもない姿の少女へ視線は戻せないからどうすべきかと流した双眸は然し卒然たる声に遮られる。)ブッフ(そして一拍。蒼白とも取れる顔面と裏腹に陽気な売り文句は知りもしない店員のモノマネだって絶対似てると信じるに足るクオリティで覚えず噴き出した。)た  たに  あっはっは!ずるいよそれ!(身を削って笑いを取る精神に耐え切れず無遠慮な笑声を引き連れたら眦滲む液体は海水由来のものでなく。然して続いての不平不満は確かに現今災難に見舞われた人間の真っ当な言い分。故にはあと呼気一つ吐き出せば手の内へ視線を落として)や  えと、ほんと。災難だったよね。日本帰ったら一緒にクレーム付けに行く?(冗句混じりの台詞はご愁傷様の代替えとして。肩まで沈む姿を数メートル先に視認して)投げてもいいけど流されちゃうし、俺が目瞑ってるから取りに来る?取ったらそのまま俺背中向けるし、その間に着たらどうかな。気まずくならないためには仲良くなるのが手っ取り早いから、その後は海遊び  しようは、提案なんだけど…。(羞恥心に苛まれる少女より無傷な男の方が合理的な提案には長けるか、「近づくの無理!て感じならまた考えるけど…」は知り合い以上友人未満のクラスメイトの立ち位置から。)
三国雪緒 08/02 (Sun) 16:13 No.25
(この状況下で巫山戯る余裕なんぞない筈だがしかし。現今、じつにふざけている。無論、陰鬱な気分が激減したのは対峙する少年のIPPONグランプリの開催のお陰に違いない。)イッポーン!巽志真!追うIPPON、IPPONの乱打戦です!(彼の笑い声に引き摺られるようにして戯けたなら、勢いのままに曲げた膝を伸ばしかけて、瞬時我に返る。冷静取り戻すべくして鼻中隔まで水に埋めて、呼気を存分に海面に吐き出した。ぶくぶくぶく。)まずい。謎のハイテンション痴女になるとこやった。(仮面の如き冷静の二文字が似合う面構えで神妙な声音で胸を撫で下ろし。海面に肩下の毛先が海藻よろしく揺らめいた。)クレームつけに行くより、一緒にホックの外れへん服探しにいきたい。(喜怒哀楽の二番手よか四番手を強請る口吻で大仰に眉をハの字に繕うけれど、整合性のとれた提案に首を横に振る程、脳髄も止まっちゃいない。)ノッた。そのへん深いとこない?わたし実は泳がれへんから、ズボッて沈んだらバチャバチャするからそん時は目あけて助けて。(随分甘ったれた根性を平然の如く宣うのは照れ隠しに近い。「つむってて」のお願いと共に踏み出す一歩。然程の距離ではないから慎重さを極めた徒行もそう時間は要さず、辿り着いた先で彼の掌中から有り難く戦犯をゲット。)いまつける。(背中合わせ叶えば、今度こそはと指先に籠った力でホック止めて「お城つくる?ビーチバレーする?」の提案は無事半裸脱却の合図となるか。)
巽志真 08/03 (Mon) 20:26 No.39
うん俺も今、忘れないで今巽はマッパだよ、って言おうとしてた。(お笑いに走りがちなイメージは朝食の場で幾度となく話題の中心を掻っ攫う姿と相違無く、高らかな宣言と共にあわやポロリのラッキースケベと相成るかハラハラもんである。スカイグリーン色のサーフパンツが海中の抵抗を捌いて一歩、足場を確認するように踏み締めたらうんと首肯落として)超頑丈なの探しにいこう。いざという場面ですら外れなくて泣きっ面に蜂もちょっと想像つくけど。オチとしては完璧。(冗句混じりの口吻は少女と違ってポロリの危機に晒されぬ呑気さを孕んで「いいよいいよ。助けた後にビンタ一発くらいで済むなら。」と鷹揚なのか何なのかの安請け合い。瞼を下ろせば睫毛に纏わる海水を指先で払って波の隙間に少女の気配を感じよう。)……、大丈夫そう?(指先から布切れが攫われたのを感じた数十秒、少女の宣言が耳朶打ちまた数十秒。薄っすらと視界をひらいて水面に反射する黄金の煌めきに目弾きを数度重ねながら)良かった。  ような、ちょっと惜しいような。(ポロリをしたのは男の軽率な舌だった。一拍遅れて「これはセクハラ?」と青褪めたら今のナシねと掌を数度左右へ振って遁走、提案されるまま胸元深さの海水を掻き分けながら目指すは砂浜。)さっきの今じゃ水の中で遊ぶのは不安じゃない?砂浜まで出てビーチバレー。疲れたら浮き輪で浮いてようか。
三国雪緒 08/04 (Tue) 12:43 No.44
(捨て身で笑いを奪取することは厭わない性質とて、テブラーシカ状態は尊厳以前に級友との関係性という巽にとっての最たる重要事項を危ぶんだ。故に、「一応下は穿いてるで」の至極当然が誤魔化しとして口吻に乗る。大仰に顎先まで潮の中に埋めながら踏み出したなら、慎重さを孕みながらも悪舌は留まらないらしい)いざという場面でもしそうなったら、「わざとだよ?」って言うわ。…どんなわざとやねん。(某少女漫画を想起して繕ったアヒル口は海面に映さずとも似合わぬことを存じているからこそ保って2秒、耐えきれず自身で切り返し。「そんときはポロリの一個や二個、命のかわりにくれてやる」はアルカイックスマイルを大仰に貼り付けた。)ん。ありがと。(端的な応答は波乱の終了として。漸く海水の温度を理解出来るようになった脳髄が少年のかんばせ捉えて、唇が非対称に歪んだのは底意地の悪さに起因する。)え~。ポロリ以上に楽しいイイコトが巽志真とならば出来ます。(それは海遊びのお誘い文句に相違なく、「ハラスメントは受取手次第やから」はなけなしのフォローの心算。砂浜目指す提案には食い気味に首は縦振り。して、ビーチボール手に入れた二本の腕を海水がつたった。)三国ってスポーツ得意?ビーチバレー提案したけど、わたし自分の体使う球技、そんな慣れてないかも。(ポンと柔く彼の手元に届くようにとボールを山なりに放つ。)
巽志真 08/05 (Wed) 00:50 No.51
っ、ぷ  ノリツッコミまで履修してるの?守備範囲海?いいのにそんな体張らなくて。(容易く笑いのツボを刺激されてしまう現今顔を背ける風采では説得力は無かろうが「うんうんかわいい」はわざとを自在に操る小悪魔めいた朱唇を指先で弾く所作に添えて。「そのポロリ貴重だからもっと大事にしな」は何処までも体を張りそうな少女へ向けて純然たる憂慮だった。柔らかく沈む海底を一歩一歩踏みしだけば陸へ上がるまで幾許か。肌の上を流れる雫を掌で払いながら額へ張り付くアッシュヘアを掻き上げれば「ちゃんと履いてたね」は先の句への意趣返し。セクハラが受け手に依るものなら少しの傲慢は詰られたとて許されないとは思わなかった。)そこそこ得意かも。でもこの身長だからって期待値込められるとそこまでがっかりされるかな。でも球技は好きだよ。バスケ部だけど。(幾分距離を取った状態で緩やかな放物線描く球体を猿腕にキャッチ。見上げた先の眩さへ瞳を細める。ぽうんと跳ねる軌道を少女の胸元へ向けながら)巽は何部?もいっこ質問付け足しちゃお。「ご趣味は?」(ただボールをやり取りするだけでは勿体無いなかろうと付随した疑問符はけれど咄嗟の思い付きの貧困さを晒すか。何処ぞの見合いかと思しき台詞を投擲したら仲良くなるためのパーソナルを掴まんとした所業。裸足のくるぶしに纏わり付く白砂も不思議と不快じゃない。)
三国雪緒 08/05 (Wed) 23:06 No.56
(砂を確りと踏みしめる感覚に顕わになった安堵は悟られたとてノープロブレム、肩をおろして息をひとつ。「三国はこんなアヒル口に騙されたらあかんで」は褒辞への竹篦返しの心算なく、捻りのない邪推に似るけれど、)これでもし下まで流されて無くしてたら、実はわたしは人魚で声を奪われてまで人間の足を手に入れたって設定で走って逃げる。(真面目なかんばせで嘯くけれど、有り難いことに元より人間なので尊厳を聢と保てたことに愁眉を開いた。太陽は先刻の変災など知る由もなく、燦々と照りつけて砂浜の温度も上げてゆくけれど今はそれすら心地好く。)でも身長は才能やからそれだけでうらやましいと思ってるひと、いっぱいいそう。バスケ部。ぽいぽい。(水滴を弾いて弧を描くボールは胸元に届くことが定められているかの如く。その場を動かずして前腕に一瞬触れて、もう一度ふたりのあわいに放っては、)わたしは卓球部。入学したての頃、運動部に入った方が過去問とかもらえて得!って言われて、そうなんや…と思って入部。(入部理由は邪念に満ちていることも此処に告白するけれど、幸い海と彼と太陽くらいしか聞いていないだろう。)趣味は、えっと  おぎやはぎさんのラジオを聞くこと。ん~っと、「ご家族は?」(思案の末に導いた嗜好を宣うはボールが恐らく彼の手元へ到着する頃合い。お見合い宜しくの問い掛けには意趣返しの算段で、ビーチバレーはお見合いに成り代わり──?)
巽志真 08/06 (Thu) 19:48 No.64
何言ってるの、男はみんなバカだからアヒル口なんてされたら一発よ。(有難い忠告だとて自覚済のうつけに効く薬はあるまい。「設定詰めすぎてもとの巽がどんな人間が分からなくなりそう」は人魚姫が出たあたりから設定過多を訴え頭上には疑問符がちょいんちょいん。びしょ濡れの髪の毛も太陽のもとで数分もすればすっかり乾いてざらつく砂ばかりが腕に纏わりつくから「あとでもっかい海入ろっか」は清涼感を求めてクールダウンのお誘いだ。)そう?やった、そうだと嬉しいけど。卓球部?え、意外かも。文化部だと思ってた…。(眼鏡が齎す安直な印象をそのまま吐露したら次ぐ打算へぷっと笑声零し「でもそれは大事な要素だよね」と首肯を落とすだろう。「意外と堅実?」は意外も何もほぼ初対面へ向けたる疑問符に違いないがボールが往復する分だけ知っていければ良い話。)おもしろいの?おぎやはぎさんのラジオ。俺は千鳥が好き。(オーバーで受け止めるビーチボールの砂が飛んでうえっと渋い顔。「両親と俺と結構年上の姉。そっちは?」と告げて再びまるい軌道を描くべきボールは然し卒然とした声に掻き消されるだろう。安穏とした応酬にも飽く頃合い。)うりゃっ!(悪戯な掌が割と強めのアタックを繰り出す思い付きはやわこいボール故然したる威力も無いだろうが果たして。)
三国雪緒 08/07 (Fri) 11:46 No.70
そう、わたしもほんまは新聞部とかのが似合ってるとおもうんやけど。(印象先行が本来の自分に近しいとは自負している故に片眉を僅か押し下げるけれど、「内申点のためなら黒板消しを毎休み時間率先してやるタイプ」の口吻は打算の塊であることを隠す素振りなし。知り合い以上友人未満の関係性は時間を掛けて等号の位置をずらせば良いとおもうが故に、ボールが宙を浮く時間分は開けっぴろげでいい。)おもろい。眠れぬ夜のお供。千鳥いい、特にノブさんのツッコミが…、(彼の渋いかんばせを視界の隅に捉えたなら「だいじょぶ?」の問いは端的に。さりとてボールを追う視線を外せる程器用でもなく指先でボールをもう一度弾いては、)あ、綺麗なお姉さんいそう。わかる。こっちは両親と年子のお兄ちゃん。(感覚をそろそろ掴んできた頃合い、突如として勢いの侭加速したボールは不意打ち。体躯こそ反応するけれど、膝ついて腕伸ばしてもボールには一歩届かず。柔い音を立てて地で2度跳ねたボールは双眸だけで捉えた。)あ~~、悔しい~~~。とれへんかった。(踝より下はすっかり白砂が纏わり付いていたけれど、いよいよ下肢全体が砂の呪縛のうちとなったから、先刻のお誘いを断る理由なし。)海はいらん?砂まみれやぁ。(ハーフアップの髪を一旦解いて耳上のラインでポニーテールに結び直したなら、「そいやさっき三国の趣味聞き返しそびれとった」はふとした思いつきとして膝の砂を払いながら問いひとつ。)ご趣味は?
巽志真 08/08 (Sat) 00:35 No.76
ノブのツッコミだけ集めたYouTubeあるの知ってる?それ見て笑いながら寝落ちするのが日課。(語尾に含ませた笑いは引き連れたままぺっと砂吐く一面、大丈夫と掌で掲げながら「年子もそれっぽい。関西弁てことは越してきたの?」と疑問符を重ねるが然し長閑な応酬は男の思い付きにより卒然と帰結を迎えるか。てんてんと柔らかい砂浜の上で跳ねるボールを片手で掴み上げれば少女の前にしゃがみ込んでにんまりと唇が弓を引く。)もちょっと練習が必要だね。俺の勝ち。(幼気な勝ち負けを判ずる姿は頑是ない様相をそのまま吐露し、先んじて膝を伸ばせば立てる?と掌を差し出して答えを聞く前に引っ張り上げるだろう。「うわ結構砂まみれだね」と宣うどの口は眦を下げた笑みに添えて、数分前の明け透けな場面を想起すれば特段躊躇う事のない指先が肩口の白砂を弾く。)賛成。また暑くなってきたしね。のんびり浮き輪で浮かぼっか。(持参したまま放置したどでかい浮き輪はプライベートビーチだからこその無頓着。白波弾かせ海へ爪先浸せば膝上あたりで少女を浮き輪に乗っけちゃって深瀬へ泳ぎ出そう。爪先が軈て海底から離れる深さまできたら浮き輪の縁に肘を乗せながら揺れるばかりのお戯れ。)趣味って言う趣味がなさすぎて焦った。家でヒキってゲームしてるのも好きだし外出歩くのも好きだよ。結構節操なしなんだよね。
三国雪緒 08/08 (Sat) 17:19 No.87
そう、中学生の頃にシティガール爆誕してん。(束の間の余裕綽々の口吻もボールが宙に在る間のみ、地に膝とボールがつくや眉の間を詰めて不服の色で見上げた先は彼の顔と太陽。眩しいと云わんばかりに眇めて、差し出された掌から立ち上がる力を借りた。)今度はこてんぱんにしてやる。(繕った強気など然程長続きはせず、どでかい浮輪を見留めた双眸は少し縦方向に大きく開いて「いいの持ってるやん…」はへたっぴなりの賞讃の心算だ。海温に浸した爪先から伝播するように震えたのも束の間、先刻羨望の的であったそれに乗ること叶えばご機嫌とばかりに足先が海水でたゆたう。彼の肘に悪戯にもならない程度に海水を掛けるのは小さなおふざけだけれども、)それは何でも楽しめるっていう長所ちゃう。柔軟。…ところで三国。いま、足ついてる?(ふと疑問符が頭上に浮かんだのはカナヅチ故の恐怖心に由来するけれど、さも何でも無い風を装って問い掛けた。水面が蒼穹を反射して歪に太陽が揺れるさまに一瞬視線落としては、)今日朝から良くないこと続きでさあ。挙げ句水着もとれて、どうなってんねんと思ってて。で、今日いちにちの後半戦は三国と友達になるっていう幸運で取り返す方向でいいかな。どうかな。(知り合い以上友人未満だった関係性の不等号がイコール友人になることを強請れば、冷静貼り付けたかんばせの睫毛が二度揺れた。さて、もう少し太陽は燦々と照るだろうか。きっとそれは強気の姿勢で気温を上げ続けるお天道様だけが知っている。)
巽志真〆 08/09 (Sun) 14:36 No.94
巽のコテンパンの何が怖いって技術よりも笑いで負かせにきそうなとこだよ。(見下ろす双眸に悔しさ見留めれば得意満面の掌は余裕綽々と。爪先を海底で遊ばせる心地は海月宛らの安穏さだが)足?や、ついてないよ。浮き輪で浮いてる感じ。どうして?(掌に救った水飛沫を眼鏡を狙い撃ちぺっぺと放つ戯れ交じりの応酬は卒然と耳朶打つ疑問符へ証明代わりに一回沈んで浮いてくるまで数秒程度。びしょ濡れに貼り付いた髪の毛を掻き上げる。)ぶっ  は、どうだろ。この感じだと水深2.5mくらいかな。(怖いのと問い掛ける瞳は揶揄というより単純な問い掛けで、「でも俺泳げるから大丈夫だよ」は的外れの安心材料になっていなければいい。斯くしてなだらかな午後を噛み潰す幕間)それ言うなら俺今日の朝からすごい幸運続きでね。今日は宝くじ買ったら当たるんじゃないかってくらい。それで、さっき巽と会って思ったよ。やっぱ運のいい日だな今日って。(まあそっちは泣きっ面に蜂状態だけどとハプニングを想起して苦い笑みを刷いた。散々だった少女の今日が男の介在の有無はさておき及第点で帰結出来たらこれ以上は無かろう。暑気降り注ぐ天球のもとで友人としての戯れはもう暫く続く。)
三国雪緒〆 08/11 (Tue) 11:26 No.106
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