（滑り込みこじつけ無理やり青春の1ページ。）
（自分だけの美食地図を描いていたら時間配分をトチった顛末が現今である。食べる遊ぶの内前者に重きを置いた所為で遊び損ねた焦燥は言うに及ばず、悄然たる背は海辺でいじけ混じりに石を蹴る。たらふく食べたお陰で胃は満ちたが遊びたい欲が反比例、このままじゃ終われんとムーディな夜の海を鳥瞰するより星のシャワーを浴びて映えるより選したのは手近な花火。雑多に一掴みしたら闊歩するプライベートビーチは遊び場と言うには広大で、人だかりを一つ二つ三つと双眸で追うのは暇人捕獲のハンター宛ら。手持ち無沙汰な誰かを捕まえんと標的を決め倦ねたスポサンへ砂が入り込むのも慣れた頃合い、）ね、じゃがりこ落とさなかった？（映じた姿へ藪から棒に投げたる疑問符は過日ナンパの常套句として教え賜ったそのまんま。相手方の顔色が芳しいもので無ければ慌てて告げたる二の句は、こうだ。）あのねこれはつまり、暇ですか？遊びませんか？ってことなんだけど。ずっと食べてたら遊びそこねて、花火か水遊びくらいはしたくって。
小田仁希 07/28 (Tue) 23:33 No.69
（欲に傾いた時間を過ぎたら腹鼓を打てても手元には何も残っていない。出遅れの事実は赴いたビーチに立ち込める白煙に巻かれて気付くも時すでに遅し。輪の中に友人を認めて花火をねだったが全てがバケツの水面で力なくたゆたっている。それを二度ほど繰り返せばもう諦めたとサンダルが波打ち際を蹴り始めて数分、髪を引かれた声に振り返ると素っ頓狂の表情が露になるのはきっと同時。まるで煙に邪魔されて先の見えない科白に半開く口がほぼ反射的に絞った音は短く。）は？ え、なっ… え？小田さん？（眼前に立つ彼女の存在は確かめなくたって分かる。クリアにならない思考を置いてけぼりにまた彼女の声に耳を傾ければ解決はあっけなく、しかしそれでも「つまり」が独創過ぎるから笑うことを許して欲しい。）ぷっ……はは うん、暇だし遊ぼう。でもまだ俺の中でさっきの…なんて言った？じゃがりこ？肉じゃなくてずっとじゃがりこ食ってたの？（まんま読み解けばこの質問。数秒前に明かされた翻訳はごっそり頭から抜け落ちたか。それから手元の花火を見つけて「あ」、思わず指差した。）俺の花火。（大いに語弊も気にせず滑り落ちる。）
森地康太 07/29 (Wed) 19:33 No.76
おっかしいな、「じゃがりこ落としたよ」ってナンパの常套句って聞いたから使ってみたのに。やっぱちょっと変だった？（事態把握に至らぬ少年の表情は致し方無い誘い文句と自覚済み、小首捻る様相は懐疑半分で薄々トンチキだと感じていた言い回しへのそれ。笑声弾ける少年へ怒気掲げるより釣られて笑うのが先か、「よかった森地くんが暇で」「それにしてもさっきのお顔は間抜けだったね」揶揄めいた唇の端でぷぷと笑うのは未だじゃがりこ事変への笑いを少年が燻らせていれば意趣返しとして。斯くして一掴みパチってきた花火へ視線を引き下げれば「え」と頓狂な声をあげて）？もかしかして森地くんも花火難民だったの？（丁度良かったねと円満解決を見出した語尾は然し途中で失墜、頭上の吹き出しを目視出来れば大きなエクスクラメーションマークがぴょんと光っていることだろう。）これはあたしが体を張ってパクってきた花火だから（これは無論虚言）ただで渡すわけにゃあいかないな。一勝負いかない？（一狩りいかない？のテンションで告げたる内訳は「よくあるでしょ、最後に線香花火でしめるときに火玉どっちが最後まで守れるか勝負。あれやろ。」とお決まりパターンで水辺に程近く場所取り。砂浜に手持ち花火を広げながら）どれからいこっか。やりたいのある？
小田仁希 07/30 (Thu) 00:06 No.82
うん変。ちょっと？すごく。あれ俺がおかしい…？てか誰から聞いたの、そのじゃがりこナンパ法。実践するっていうのは良い事だと思うけど。（婉曲に伝えても今後の為云々よりもわずか浮かぶ半信を感じ取って実直が割って出た。級友の名前を引き出せたならやけに納得した顔で「使うなら11HRの間な」内に収める提案は採用されるか。ゆらめく口振りにまんまと引っ掛かるなり「あーあー」唐突な発声はその声に覆い被さることを願って耳に触れない姿勢がはっきり図星と言ってるよう。）だったけど小田さんのおかげで花火富豪に …？（大袈裟な変化がなくとも何かの閃きは察して導きを待てば、なんと驚愕の事実への瞠目は語るなら目くらましされた境地であった。）そのわりには無傷…。じゃあ今あっち行ったら屍いっぱいじゃん、近寄んのやめとこ。いいね勝負、する。小田さんが勝ったらどうする？俺が小田さんの手足になればいい？（身を呈した姿を上から下まで一瞬凝視しては調子合わた声がわざとらしく怖がった。勝負に賭けは付き物だと自己認識が説明を省き、彼女の報酬に興味引かれつつ指先は花火を無造作に分けていく。）普通なんだけどこれやりたい。（手持ちすすきを取って）線香花火の大勝負まではまったり楽しもうと思ってるけど大丈夫？（そう伺えば背にした輪から年頃らしく騒ぐ声が響く。）
森地康太 07/30 (Thu) 21:27 No.92
こないだちょっと下手なナンパに引っかかった時馬渕くんが助けてくれて、そのときに教わったんだけど。（あれれのれ。反対側へ首を捻れば容易く唇へ乗せるじゃがりこ式ナンパ術の犯人へ納得の表情賜れば「わかった」は大真面目な風采で。被さる声へ悪戯な閃きはつんと脇腹小突くまでがワンセット、いつだって富豪の道は茨と言わんばかりそれらしき表情で頷けば「もう歴戦の猛者て感じだよ」は無傷との評へ翻す反旗だ。）あたしが勝ったら森地くんはあたしの手足、森地くんが勝ったら1日あたしが下僕。なんでも言うこと聞いたげるね。（きゅと引き結んだ唇が笑ばめば勝つ気しかないと腕をぐるぐる、果たしてフラグにはさせまいと息巻く体躯を砂浜へ落ち着かせたらしゃがんでまずはお決まり定番から。）賛成。普通にも楽しまなくっちゃだもんね。（一も二もなく首肯落としたらポケットから取り出すライターを指先で擦る。軈て弾け出る火花へ短な感動を伏せれば耳朶打つ疑問符の主へ視線を寄せて）？うん、大丈夫。賑やかすぎるよりちょっと静かなほうが夜らしさがあって良くない？仲良くなりやすい時間帯だよ。（掻い摘んだ知識を披露し快諾の意。すすきの次は香り付き、その次はスパークと続々散らす火花へ絶えぬ嬉々歓声。屹立した侭出鱈目なひかりの軌跡を描けば）今なんて書いたでしょうか。（藪から棒の質問の行末は如何に。大勝負への手慣らしは淀みなく。）
小田仁希 07/30 (Thu) 23:26 No.96
俺は1日でない…？（花火を選り取っていた手先を止めて隣を見遣る。等しく24時間が付随するかと問う口端が上がるのも是非関係なく惹起されて。）俺が言ったけど小田さんの手足って4本じゃ足りないよな。下僕になったらなに頼もう…あ、そうだ。俺、妹にお土産買ってこいって頼まれてて。それ、付き合ってくれない？センスないもん買ったら絶対うるさいからあいつ。（朝食の場でこぼした言葉を起こせばフットワーク軽めのレッテルを笑って明かす。次いで片隅に追い遣った任務には頬を掻きながらもはや頼み事の響き持たせて勝者であれと願う。覇気ある動作に「フラグになってない？」の一笑は比肩するより泥仕合を選んだ精神のもと。）そおそお、普通でも楽しいって今から実感しよ。え？この時間って仲良くなれんの？ああ、でも確かに小田さんの声がはっきり聞こえるし会話するにはもってこいだな。んじゃその次は食べたのに腹が鳴りやすい時間帯？（白煙よりも細く小さい不安を間もない頷きが吹き飛ばしてくれるなら安堵が滲む。夏の灯火を映しながら仲良くなるための言葉を幾度と重ねていく最中、またも晒した間抜けは先程よりも夜に隠れたか。）書くなら書く前に言ってよ。え～……、おだにき？（勘も勘、フルネームの予想がこの後の勝負にどう響くだろう。富豪らしく存分に楽しめばいよいよ決戦の時、海風はもちろん鼻息も当たらぬよう慎重に指先に摘まんだ行方は） あ。（4秒で落ちた。手足かそれとも1日限定下僕を得られるか？）
森地康太〆 07/31 (Fri) 23:09 No.107
ぜんぜん良いよ。超行く。あたしはどうしよっかな、朝ごはんの給仕係してほしいな。あれとってこれ持ってきてってするの。あっ、でも、ここにいる間にトンチキな遊びしたかったからそれも付き合ってほしい。（フッ軽の評賜れば秒の快諾は淀みなく、勝敗の行方より希求が先立つ現今「負けないからね」はフラグへの水やりとならなければ良いが果たして。）親密になりやすいのは真夜中とか夜なんだって。だから今森地くんが捕まってくれてラッキーだったな。ぷぷ、お腹のなかにゴーレム飼ってるの？って音してもちゃんと優しい目でお肉焼いてあげるからね。（でっちあげ腹の音は羞恥心を煽れるか、夜のさざなみだけが心地良い旋律となるなら「ぶぶー。おかわり。でした。」と意図不明の文言は思い付きのあてずっぼうとバレるか否か。大勝負としけこむ頃には白Tの腕を捲る気合で呼吸を止めてワンツースリー。）あぁっ！（くしゃみの予感を無理矢理抑えたが運の尽き、灯火の死と同時に鼻先で小さな破裂音落とせば一瞬の沈黙ののち。）あたしのがコンマ1秒あとに落ちたね、これは。（ほぼ同時の落下を見て見ぬ振りしたゴリ押しが叶うか否か、「まあたしかにあたしの灯火のほうがちょっとだけ落ちるの遅かったけど」「引き分けってことにしようか」「チャレンジシステムとかないしね」とそれらしく首肯落とし引き分けの結果に甘んじる素振りは、その実心愉しいひとときに価値を置いただけのこと。手足も下僕もやったるちゃんの気概で仰望する未来、楽しみが増えてめでたしめてたしの夜。）
小田仁希〆 08/01 (Sat) 14:31 No.112
