(腹ごなしの水遊び相手、募集中。)

(腹を空かせて飛び込んだ夕食会場でまず注目したのはもちろんこの行事の主目的であるバーベキューの材料たち。肉、野菜、魚介、肉、魚介。それなりにバランス良く焼いて食べて喋って、程よく腹が満たされてからようやく周囲を見渡す余裕ができた。空になった紙皿と箸を一度手から離してからうろちょろと見て回った結果手に取ったのは用意されている中でも大型に分類されるだろう水鉄砲。水の補充もぬかりなく行ってから両手で携えてこそこそと人と人の隙間を縫って歩いてしばらく、ばちっと目が合ったクラスメイトに満面の笑みで勢いよくその銃口を向けよう。)ご覚悟!です!(反応がどうあれその顔――に発射する勇気はないから腹辺りを目掛けて水をぶつけるつもり。割と距離はあるから痛みはないだろうし、少し勢いの強いシャワーを当てられたくらいの威力のはずだ。さて、先手必勝と言わんばかりの攻撃の矛先はどこに。)
琴平るい 07/24 (Fri) 21:05 No.18
(地平線に揺らめいて沈むサンセットは緋色から煌めく闇にあっという間に彩られる。炭火のパチパチと小気味良い音は自然食欲をそそって、一旦休憩と箸を置き椅子へ腰かけ一息吐いた――その時。怪しいくらいに喜色満面溢れる人物と目があえば、何だと眉を顰めるより先、小柄に似合わぬ大きな銃口が突き付けられて)……は?  ちょっと待っ、 (完全に銃口と視線がかち合っていたから瞬時に両手をガードの如く顔前に遣るも虚しく)つめたっ……!!!(さながら銃より刀が似合いの最後の言葉だったがどうやら介錯は免れたらしい。しかし部屋着としていたグレーのTシャツの腹部に大きな染み一つ。)ちょっと琴平、俺完全にBBQのタレ零したやつみたいになっちゃったじゃん。(客観的現状をどうしてくれるのさ、と求める声音は7割笑声で本気で問うている訳でないのは伝わるだろうが、勿論残る3割はこのやろうと思っているから。)……おりゃ!(誰かの遊んだ残骸だろうか、水の入ったヨーヨーを彼女の方へ小さな弧を描いて投げた。当たらずとも近くで割れてさえくれれば少量の水は足元に掛かるだろうが仕返し成功なるか。)
高橋凌 07/25 (Sat) 00:31 No.21
(予想通りの反応である困惑が先を行く表情とともに顔前に施されたガードに気づくのとほぼ同時、腹部に向けて発射した水が無事に着水したことを見届ければそれはもう満足そうな笑顔になった。第一関門無事クリア。一撃を喰らわすことができたのならとりあえずと彼に向けていた銃口を下ろす。)あっはは、すみません高橋くん!用意してもらったものは使わないともったいないと思いまして。大丈夫です!今日はみんな浮かれているので紛れると思います!(少し距離は離れたままだが、Tシャツの一部の色が変わってしまったことくらいは分かる。ぐ、と親指を立ててみせてサムズアップ、何の慰めにもなっていない――そもそも顔が半分以上にやけているから科白の本気度の低さはなんと明らかなことか。襲撃が上手くいったことに分かりやすく浮かれていたから、その反撃に気づくのはだいぶ遅かった。)……ぎゃあ!(思わず飛び出た悲鳴は可愛らしさの欠片もない本気の其れ。焦った結果逃げる方向性を間違ったため、体への直撃は免れたものの足元直下で割れたヨーヨーから勢いよく溢れた水は足の爪先からふくらはぎにかけてを盛大に濡らしていた。)高橋くんひどいですね!(とは先制攻撃を仕掛けた自分を棚に上げた結果の責任転嫁。)
琴平るい 07/26 (Sun) 16:43 No.32
(襲撃食らって苦さの少量滲む気持ちが作戦成功と浮かれた笑声に弾け飛ばされるから、適当に並べ立てられた大丈夫の内訳にグレーから黒染みになったTシャツを申し訳程度に擦りながらそうかも、と毒される。)でももったいない精神からなんだ。パリピっぽいからだと思ったよ。(彼女の印象から延べる話も腰折るように机上に置かれたヨーヨーを掴めば終結の悲鳴に満足げにレンズ奥が三日月にしなる。)はは、丸腰の人間に先制攻撃仕掛けてきといてよく言うよね。これでお互いさまでしょ。(大して悪びれない口吻は当然の権利とでも言いたげに。コントロール力にそう自信もないからこそ直撃のつもりで投げた球が、思い描いた"ある程度"の仕返しとなれたからの余裕だ。)ていうか服が濡れてる時点で俺の方が被害者じゃない?(南国の暑気があればすぐ乾くだろうと既に然程気にしていない口調で問う。服の染み見せるようこっち、とした手招きは「…報復の報復しないでね。」とフラグではない牽制付き。)琴平はもう肉は食べ飽きて遊びタイム?…まさかもったいないからってそれで1人ずつ射撃する気じゃないよね?(先刻悲鳴と共に終結した話題に触れたなら、仮定の不安を滲ませた。)
高橋凌 07/27 (Mon) 16:37 No.49
あは、すみません。そうですね、お互いさまってやつです!喧嘩両成敗!(履いていたのはジーンズ生地のショートパンツだったから服への被害はなく、足元だってビーチサンダルだから濡れたってなんら問題ない。どちらかと言えば被害度が大きいのは彼のほうであることは彼に言われるまでもなく重々承知の上だがそれについてはからりと笑って両成敗だと誤魔化した。日が沈んでも空気のなかに残る熱があるから冷水によって脚が冷えることもない。招かれるがままに御機嫌な足取りで向かいながら「え?それは『ひと思いにやってくれ』ってことですか?」なんて下ろしていた銃口を持ち上げるもその冗談まじりの口ぶりと笑い方からまったくその気が無いことは伝わってくれるはず。)それなりに満腹になったので腹ごなしに遊ぼうタイムです!あと一人くらいは仕掛けたいところなんですが、高橋くんのオススメは誰です?(この場に居る全員とは言わないまでも、ここで終わるのは”もったいない”気がする。次なる犠牲者を差し出させようとしながらまだ水が十分に入った武器を揺らした。)

琴平るい 07/28 (Tue) 23:54 No.71
(微量の非難が両成敗の弁明と有耶無耶な笑みで散ったなら、そういえばと思い出すように)でも顔に掛けなかったのはアンタの優しさ?絶対やられると思ったもん。そっちの被害が少なかったのは俺のコントロール力と……(少しの間は躊躇が次ぐ言葉を選びあぐねて)焦りまくってたよね。(色気ない悲鳴から慌てふためき逃げ惑う琴平を思い出し、先程の躊躇の意味を成さぬ不躾で思わず声が笑う。再度銃口が笑声付きで向けられたなら「俺もこの至近距離なら外さないよ今度は。」上半身ごと腕伸ばし未だ机上にあるヨーヨー手繰る臨戦態勢も二人の冗句に紛れてすぐに机に転がす筈。座る?と一人分開けるよう椅子の中心部の座り直して視線で問いかけたのち、オススメに思案顔。)…誰だろーな。遊びたいなら女子は皆ノってきそーだよね。アンタだったら倍返しも覚悟した方がいい気もするくらい。(有り余るパッション備えた女子がうちのクラスには多いような気がして、顔面直撃を回避してくれただろう彼女の顛末を想像すれば忠告を付すよう。他は、と口元へ軽く握りこんだ右手当て思案を促すが)そっちは?やってやりたいって人いないの?恨み……とかしなさそーだけどさ。(根に持つタイプでもなさそうだが、あと一人ぽっちの犠牲者にしては音なる水量が多い気がするからと試しに問うてみる。)
高橋凌 07/29 (Wed) 13:31 No.74
(一撃目の狙い先に話が戻ったのならぱちりと大きく一度目を瞬かせてからへにゃりと眉を下げる。あれは優しさだったのだと格好つけることもできたがあっさりと本音を零した。)あれは優しさではなくただのヘタレです……。お腹の方が怒られないかなと思いまして。(まさかの反撃の形に慌てふためいた数分前を思い出すまでもなく我ながら笑いを誘う動きをした自覚はあるから、)動体視力が弱いんですよね。(なんて理由になりそうでならない科白をのたまった。互いの冗談交じりの臨戦態勢もつかの間、下ろした武器を両手で抱えて促されるがままに彼の隣に腰を下ろす。銃口を地面に向けてほんの少しだけ引き金を引いてみたら当然ながらちょろりと水が出たので冷えを求めて自分の足にかけてみた。)倍返しどころか100倍返しくらいを覚悟しないとまずいですね。全身びっちょびちょになるつもりで突撃しないと。(むしろ誰に仕掛けたら穏やかに終わるだろうかと思案して誰の顔も浮かばなかったくらいである。それこそ先制攻撃が要だろうがどのみち反撃が恐ろしい。ううん、と唸った。)恨み……はないですけど!花島くんの反応はちょっと気になりますよね。あと橘鷹くんも良い反応見せてくれそうです。上埜くんの焦った姿もちょっと見てみたいし……。(唇に手を当て考えてみれば出るわ出るわ、犠牲者候補。)
琴平るい 07/30 (Thu) 01:41 No.84
……っふ、 はははっ、襲撃しといてヘタレてのココだったんだ。まあ…でもそーいうとこがらしいっちゃらしいよね。眼鏡同士だし気でも遣ってくれたのかと。(ぽつり落とされた真実は小さな矛盾を孕むから吹き出すには十分な意外性で、けれど当人を思えばらしさも分かるから余計眦が下がる。笑いでズレた眼鏡を指の背で上げては、湯水のように湧く鉄砲遊びに似合わぬ彼女の性分をまた知って)運動部じゃなかったっけ?(悪戯めいた笑みに軽口を乗せる。半身を彼女の方へ向け「俺もかけて」とビーサン脱いで足伸ばすは同じく涼を求めて。)さっきみたいにヘタれてたら全然反撃できないんじゃない?購買のパンとかも買えずに終わってる?(昼のパン争奪戦を水遊び戦争と結び付けたなら食欲の人波に埋もれる琴平は想像に容易かったから、昼食が何派であるか思い出すより先に舌に乗った。続々挙がる好奇心の行方は相槌打てばまだまだ止まらなそうだったけれど)最初の2人は絶対うるさいね。上埜は確かに気になるけど……俺狙うよりヘタれない?(眉間に皺携え臆せぬ物言いする彼は恐らく己よりも怒られる可能性、という対象には成り得るだろう。好奇心かヘタレかどちらに彼女の天秤が傾くだろうか。)
高橋凌 07/30 (Thu) 17:34 No.87
(やりたいことは山ほどあるくせに、それを行動に移しきれないのがこの女の特徴といえば特徴である。らしい、との言葉にへらりと笑う。理由にもならぬ理由を拾ってもらったなら恥ずかしそうに頬を掻いて、)がっつり運動部ですね、何とか。高橋くんは帰宅部でしたよね、運動とかどうです?(何を隠そう、テニス部を選んだのは「パリピに一番近そうだから」である。緩い勢いで己の足元へ水を吐き出させていたが、「いいですよ!」と彼の足元に向けた銃口から飛び出させた水勢は僅かに強めてみたりした。僅かなヘタレ脱出への一歩目。)ちょっと高橋くん、私のことどれだけ舐めてるんですか!?確かにいつも焼きそばパンは買えませんけど!(昼は購買派。廊下を駆け抜け購買に足を踏み入れようとも一番人気のそれに手をかけたことのない数か月をはて見られていたのだろうかと腰を浮かせる。最終的にはクラスメイトすべての名前を挙げそうな勢いを自ら引き止めて、むむ、と唸った。)──……足元にちょろっとくらいなら…………?(好奇心とヘタレのちょうど中間地点――すこしヘタレ寄り――の答えを出した。して本当にこの後突撃したのかどうかはさて置き、何だかんだと中に残っていた水でふたりの足元を濡らして涼をとることだろう。また少しお腹が空いたと思えば目の前にはご馳走が広がっているのだし、贅沢な時間はまだ続く。彼の隣から去り際、もう一度腹部に銃口向けたのは眼鏡同士の優しさだ。)
琴平るい〆 08/01 (Sat) 00:27 No.110
こう言っちゃ何だけど意外だよね運動部。外だったっけ、テニス…?(放課後の光景をを記憶の隅から引っ張り出し、まさか入った理由も知らぬから嘘か真か適当だった言い訳もテニスとなれば動体視力も必要だろうと、大丈夫?とでも言いたげに。)運動はまぁ、普通かな。体力ないからマラソンとかはほんとに苦手だけど。(会話のフックにも掛からなさそうな己の運動歴の面白くなさに、手持無沙汰を解消するよう黒髪をかき混ぜる。足に掛かる水圧の小さな変化は、特に害もないので有難く享受してしまうから彼女の目論見なぞ分かっちゃいない。して非難めいた言葉には)はは、ごめん。ナメすぎてたみたい。でも焼きそばパン買えないのは当たりだったで………俺もそういえば買えたことないな、焼きそばパン。(大して心籠らぬ謝罪を形だけ添えて、ふと同じ穴の狢だったと我に返る。弁当派は偶に購買を利用するくらいだが、あの食欲のトップ波にはひ弱な男も溺れるだけだった。)……それは、………もう今の俺たちくらいの気持ちいい涼みだね。(言外に奇襲ではないと添え曖昧に笑う。果たしてどうだったかはさておき、もう暫し談笑ののち最後の奇襲を食らえばこの近距離では成す術もないだろう。仕返しを止めたのは、それで涼んだ対価として。)
高橋凌〆 08/01 (Sat) 13:48 No.111
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