(太陽のもと夏娘を手に入れるためには。)

(白く輝く砂浜を仲間と闊歩しながら繰り広げる下世話な話が1番愉しい。擦れ違う度にフォーカス当てる首より下。グレイトファンタスティックエレガントドリームキュート――。)ねえキミ、そのドリンクのお店教えてくれないかな?(白地に色とりどりの花咲くホルターネックに弓形に曲げた目が行った。ハイウエストタンクトップの隙間に覗くおへそと、ジューシーなグレープカラーのビキニから伸びる素足の方が気になったかも。揺れるアップヘアも視線を誘う。ほら男って揺れるモノに弱いから。各々欲望に忠実になれば海パン達は散り散りに。)美味しそうだと思って……近かったら案内してくれると嬉しいな。(首を緩やかに倒し端緒の声掛けから直様科白紡ぐのは警戒心のスキを与えないよう。その唇が具体的な何かを発す前に、努めて柔らかな面差しで以て滑らかそうな二の腕を奪わんと。)
----- 07/13 (Mon) 21:36 No.9
(真白の砂浜と水面に反射した太陽が宝石の如く光輝く程に降り注ぐ日差しは、それでも湿気大国の日本よりも一層清々しい。されど喉は乾くもので、オレンジ地にボタニカルプリントのサーフパンツを揺らし海から上がれば、購入するは水着と揃い色の浮かれたオレンジがカップの淵に刺さったトロピカルジュース。映える青の甘さが口内に広がるのを感じつつ己のシートへ戻る途中だった。本日裸眼0.4の薄ぼやけた視界がほんの数m先、既視感ある姿に彼女と認識して直ぐのやりとりはどうも穏やかでない。視界不良だとて男の下卑た下心は明確ゆえに、細腕に伸びた下衆い手を掴めば)それ、俺が買ってきたんでこの人知らないんです。よければ案内しましょーか?(同じかそれとも似たようなドリンクだったか、手中の青を掲げて揺らす声は有無言わさぬ色を孕む。少しの上背を強調するよう彼女との間に割って入れば「あっちの方でしたけど。」と辿った方指すダメ押しの一手は男を帰すには十分だったか。)大丈夫?……ていうか適当なこと言っちゃったけどよかった?(案内したかったらゴメンだけど、と紡ぐはぼやけた視界では彼女の機微まで感じ取れたか不安だったから。)
高橋凌 07/14 (Tue) 14:05 No.20
(プラスチック製パイナップルのヘアゴムとお揃いで、太陽のキラキラをカップの中のイエローが透かす。ゆらめく美味に夢中で注意力散漫なら、知らない声への反応も一歩遅れた。眼前微笑をたずさえる相手は一見ただの日本人であったから、いともたやすく心の第一関門は突破。親切心と言うよりは単純に、おいしいを共有できるならばと購入店舗の方角へ意識を流そうとしたけれど、)い゛っ……、(“いいですよ”は音にならなかった。開かれた目が映したのは伸びてくる手。ここにきてはじめて違和感を感じ引く半身。でも追って迫る指。つかまる寸前で間に入る別の腕。やがて苦笑いたたえつつ踵を返す男。場に残ったのは自身と、)たっ、高橋ぃ~~!! ?(彼の持つカップとパッケージを同じくするパインジュースを、思わず驚くもこぼさないようにしっかりと持って名を叫ぶ。足りないパーツへの新鮮味が先走ったが、配慮にじむ問いにすぐブンブンと首を上下に頷いて、)うんっ、うん!でもちょっとぞわってした……てかメガネが!ないじゃん! てか、アリガトウゴザイマス…。(自らの二の腕をさすり鳥肌アピール。勢いのままに教室では見ない姿に言い及びながら、肩を少しちぢめて感謝の言葉をぼそぼそ。)
入江小糸 07/14 (Tue) 22:12 No.28
(知り合いのナンパ現場に遭遇する率なぞ凡そ僅かであれば、割って入るような静止もまたこれまでにない経験だった。ゆえに煽ることなく穏便にした牽制ですぐに引いてくれた安堵は背を丸めて踵を返した男を見送るまで、けれど漸く彼女へ向き直ればつんざくようなソプラノが響くから)………そんなナンパ男よりもヤバいバケモノに会ったみたいに…。(察せぬ男が眉を寄せ苦笑漏らす内訳は不安や拗ねや寂寥やが綯交ぜになっているよう。それでも大袈裟な程の首肯の後、話題が彼方此方くるくる廻るさまに動揺と興奮が見て取れるから瞳が笑みに揺れた。)どーいたしまして。多分すぐ触ろうとするやつに碌なやつはいないから純粋な道案内じゃなかっただろうしね。ぞわっとする感性で正解だよ。…この前空港で助けてくれたお返しにはなったかな。(想起するはつい先日二人して英語に被弾したあの日。またも遠慮がちになる彼女に、お返しを称し何てことない風を装えば遠慮もなくなるだろうかと。「海の藻屑になるのも嫌だから置いてきたよ。」と眼鏡の所在を明かしては)アンタは何してたの。休憩?今度皆で何かしようって言ってたけど、その前に暇なんだったら2人で遊ぼうか。(口に出した言葉通りの目的は勿論だが、浮かれたビーチに女子1人、まあ虫よけくらいにはなるかなと提案を投げかけて。)
高橋凌 07/16 (Thu) 16:12 No.49
ふっ、(投げた一驚が思わぬ方向に発展し、ヤバいバケモノ解釈が腹をくすぐって笑う声をさそった。それも一瞬のこと。ちらと見上げる先で落ち着きと共に先ほどの教訓がもらえれば、下唇をつきだしなるほどと耳をかたむけて、)めっっちゃなった!!なんならお返し以上。連続してなんか巻き込まれたね~~あたしら。(こちらの勉強不足が最たる原因の宇宙人に、太陽にあてられた海パン野郎。同類項にするにはやっかい度が大きく異なるけれど、ともに難を乗りこえた相手は同じ。そして無鉄砲な勢いも若干そがれた過日たちだったが、「もくずともずくの違いがわからんなんだよね!」と、ぺろっと気の抜けた面持ちで知力の浅さを露呈するくらいには平常運転に戻ってきた。ズコーッと氷が溶けて薄まったジュースを飲みほし、)え? へへ……ビーチに落とし穴!作る前の休憩で……ほんとは、部屋がべつべつのコテージみたいなのかと思ってそれの前をほりたかったんすよたいしょー。(ストローを口だけで持ち上げ行儀悪くくわえてはにんまり。)あっちのパラソルのとこにほるやつ置いてある!(数メートル先を指差し瞳をかがやかせる。共犯者スカウト成功なるかはたして。)
入江小糸 07/18 (Sat) 01:23 No.64
お互いになんか憑いてるのかな…。二度あることは三度あるっていうし今度は外人のナンパにあったりしてね。(二人で共有した事由だとすれば二度の難との解釈で混ざった事柄の懸念を投げかけ)ヤバイやつだったらお得意のグッバイって言いなよ。(言われてきょとんとした顔の宇宙人を思い出し、またも眦下がる不躾さは隠しもしない。遠慮も動揺も取っ払った通常仕様の彼女には安堵すれど、能天気な吐露に怪訝な表情をありあり浮かべる様は本気で言ってる?と見て取れるか。「もずく食べたことないの?」とオブラートな一発を入れたなら、日陰のない暑さに汗掻いたカップの雫がそれ持つ男の指に溜まって馴染む。釣られて思い出したようにストローを吸うも、悪戯っ子の如き悪い笑み携える計画が鼓膜を打てば「うわ、やりそー…。」と面白半分苦み半分の息漏らし)ていうか一通り遊んで暇持て余した人がすることだよそれ。もうここの普通の遊びに飽きたの?(馴染んでしまった呼称は大人しく受容し、ほんとにするの?と暗に仄めかす疑問も彼女の指差す方に爪先向けて歩き出せば共犯者として秘密を共有する気はあるけれど、)ビーチに穴だと無差別殺人になるけど、ここって拳銃所持できる国だっけ。(なんて、程々にと促す脅し文句も冗談めかして落としておく。)
高橋凌 07/18 (Sat) 15:39 No.67
ぎょえ~っ!!ごほっげほっ…むりすぎてむせた!(ことわざに託けてあがったもしもを受けて、顔を梅干しみたいにしわくちゃにしては全身で拒否反応。しかしナイスな解決策も貰えば渋い顔は抜けきらないけれど、声高に)まかせて!!(彼から向けられる訝しげな視線には、眉間に力入れてあくまでも真剣に、問われるなら答える「あるけど言葉を思い出そうとするとぐしゃぐしゃする」。耳に届いた感想は自身をよく知る褒め言葉ととらえ、ふふんと鼻先上げて得意げに、)んーん、まだぜんぜん!でも普通、 普通ってどんな、普通?の遊びとそーゆーの同時進行でやっちゃえばどっちもたくさん楽しめんじゃん!(途中マジョリティへの具体的な理解が追いつかず首かしげつつ、持論をまじりけない笑顔で披露。)ま、まさか高橋援護射撃してくれんの?!(しかける側とは無縁のイメージだった彼から出る物騒な単語だが、その不釣り合いが真新しく声は上ずり目的地まで大きなスキップ。暗黙なんてぶち落とす。)やるじゃ~ん、(めでたく得た共犯者を道中肘でくいくい小突いてそして。辿り着いた先で指し示すはスコップ。発泡スチロールの板だ。)これ!花島んちで貸してもらった!掘ってかぶせて隠す!
入江小糸 07/20 (Mon) 00:34 No.86
("ヤバイやつだったら"と予防線張った言葉の真意は「外人はイケメンだし着いて行きたいかも、って心配したけど大丈夫そうだね」と彼女の裏表ない全力の反応は本気度が伝わりいらぬ心配だったと小さく笑みを落とす。)海で泳いだりマリンスポーツ、観光したりが南国での普通かなって思ったけど、(落とし穴掘るのは普通じゃない筈があまりにも普通が頻出単語の如く疑問めいて出てくるから男の思う普通を普通のテンションで発表し)でも同時進行だと確かに2倍楽しそうだね、アンタの場合。(水雲藻屑論は大丈夫かなと不安になる所も、後者のポジィティブ論だと彼女のペースに飲まれるよう素直にそう思ってしまうから不思議だ。跳ねる少女の横で歩みを進めつつジュースを飲み干せば)あ、ごめん。穴作りすぎたらブチ切れた人に銃向けられるから程々にねって脅しだったよ。(言葉不足の自身に補足を入れて尚別ベクトルの物騒な脅しに変わりないが、向けられたやるじゃんに応えるべく首から下げた防水ケース入りのスマホを弄り)許してはforgive meだって、アンタの代わりに覚えとくよ。(冗句交じりに守りの援護射撃の準備をば。陣地に到着すればまさかのものに目を瞬いた。)……ガチじゃん。(モグラ穴的雑さを想像していたが多少頭脳付きの穴だったようだ。完全に彼女をナメていた無礼は突かれたなら詫びるとし、カップと交換に発泡スチロールとスコップを手に取っては平素のやる気ない顔貌が僅か引き締まって)やりますか。どれくらいの落とし穴作る気なの?
高橋凌 07/21 (Tue) 00:11 No.96
(脳天気なはてなを連ねる度に、毎回ていねいな解説が添えられるから偏差値が0.02くらいずつ上がっている気がする。ごく普通を教えてもらい表紙がごちゃごちゃした雑誌を力抜けた面持ちで思い浮かべ、妄想上そのページをめくる手は彼のもの。)すご……るるぶに乗ってそうな~~、高橋は普通が1番?(てっきり攻めのピンチヒッターと勘違いしていた、相方(じゃなかった)から告げられる本当の意味を聞けば宙掻いた爪先がどすんと音を立てて着地し、)うっそ、銃持ってない人が落ちんのを願うしかない!?(唇ふるわせ冷える撃ち抜かれたくない腹部を手で守りながら、自分がやろうとしていることを棚上げし恐れおののく。しかし頼もしい装備を聞くなら変わり身は早く「よっしゃ銃持ってたらホーギブホーギブ♪」と再開したステップに合わせて歌うように底辺スピーキングを口ずさんだ。)フッ。ガチだよ。(彼の表情変化を見て取りご満悦の計画通り顔。その遷りようの理由まで察せないニブさゆえに、やっぱり決めた相方のやる気だけ解釈し機嫌よく)うん!! この大きさで~~う~~ん、高橋のひじくらいまで!(意気込んで駆けてはパラソルから3メートルほど陸地寄りの地面に、もひとつ用意していたスコップで円を描く。深さの度合いは適当。)ね、ね、クラスのだったらだれ落とすのが1番おもしろそ?高橋的に。(2人作業は捗ると見込んでザクザクと砂を掘り進めつつ楽しげにインタビュータイムだ。)
入江小糸 07/22 (Wed) 23:52 No.111
まあ俺1人だと普通が1番かな。逆にこっちを先に思いつかないのもすごいけどね。だから入江みたいなのも面白くていいなって思うよ。(明らかに女子に需要の高そうな雑誌のページを捲ったような感覚に駆られども、高橋にとって普通以外は真っ新なノートに彼女が新しく書き込んでゆく心地だから紡ぐトーンに揶揄は含まない。)ははは、冗談だよ。まずここだと皆流石に丸腰だろーしね。(目のやり場に困るような薄着だらけの浜で、スポンジのよう己の言うことを吸収する彼女に自然笑みが零れるが「怒られる可能性はあるねけどね」と呑気な鼻歌には賛同の姿勢で移動した先でしゃがみ込む。)一応聞いてみたけど、大きくて深い穴言われたらどうしようって思ったからよかった。(間延びした口吻が特に考えてなかったことを物語っていて、今度は逆の意味で彼女をナメていたみたいと安堵の息を吐く。倣うようザクザク砂を掘り進めていけば)誰だろうな。…江坂とか苦労性だから落とし穴が似合う気もして俺の中の不憫面白部門1位かもしれないかな。(雑誌によくある妙な部門のランキングを発表したなら想像で顔を綻ばせ「そっちの本命は誰なの?」と同じように問いかけよう。二人で作る常識範囲内の落とし穴は話が弾めばきっとあっという間の完成だろう。餌食となるのは現地人か観光客かクラスメイトか。作ってしまえばその人を見届けたくなってしまうから、僅か弾んだ声音でどうするのと問う男はあながち相棒でも間違いなかったかもしれない。眼鏡がないのが残念だ。)
高橋凌〆 07/25 (Sat) 16:02 No.129
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